ゴール期待値(sxG)の確認

ゴール期待値について、実際の試合で確認していきます。

ゴール期待値は、シュート位置だけではなく、シュート時の守備側の選手の配置、利き足などを考慮するとより正確に算出することが可能です。(参考論文
位置のみに基づくゴール期待値は、simplified xGやsxGとして区別して呼ばれることがあります。

今回はsxGを実際の試合で確認していきます。


2024年8月11日のJ1リーグ、名古屋グランパスvs東京ヴェルディ戦の、名古屋グランパスのシュートを確認します。

シュート位置が記録されているので、まずはこのゴール期待値(sxG)を確認します。

シュート数は下記のように7本です。

名古屋グランパスのシュート位置(football-labより引用)



ゴールに最も近いシュートを先程のゴール期待値の簡易算出ツールで調べると、0.341のようです。細かい測定位置で違いが出るので、あくまで概算です。

最もゴールに近かったシュートのsxG

このように1つ1つ調べていくと、sxGはゴールラインから近い順に、(0.341、 0.290、0.065、0.053、0.067、0.068、0.033、0.035)でした。
今回のsxGは0.952であり、実際のゴール数1と近い値になりました。
ゴールラインに近くても角度があるシュート(よりサイドからのシュート)は入りづらいことも確認できます。

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