兄弟戦争チームシールド@note place参加レポ
12/11(日)にnote placeで開催された『兄弟戦争チームシールド@note place』に参加してきました。
チームメンバーで相談しながら1つのプールで3つのデッキを組み、そして共に並んで対戦して勝敗を分かち合うというのは、個人戦が基本のMTGにおいてはほとんど経験したことのない楽しさで、プロプレイヤーの何人もが口を揃えて『最高のフォーマット』と称賛する理由が分かった気がします。
特にデッキ構築については、経験不足もあり1時間の制限の中でうまく正解に辿り着けなかった部分もありますが、3人で1つのプールをあれやこれやと議論する作業は単純にとても楽しく、イベント終了後もチームメンバーや周りの人と、ああすれば良かった、こうすれば良かったと延々と議論していました。
また次回あれば是非参加したいと思いますが、その時に改めて今回の経験が振り返ることができるように、今回のイベントをしっかり振り返ってレポートにしたいと思います。
なおイベントの詳細は主催のはまさんのnote(下記リンク)を参照です。
イベント参加の経緯
参加表明~チーム結成
いつものようにダラダラとはまさんの配信を開いていると、はまさん主催のチームシールド大会が開催されるという話を耳に。
はまさんやけんたろうさん(*1)がチームシールドの思い出を楽しそうに配信で話していたのを聞いていて、いつかチームシールドに参加してみたいと思っていたため、チャンスだと思いすぐに配信で参加表明。
(*1) 日本選手権で9位になった木霊デッキ使いのMTGおじ。武士道。
誰とチームを組もうかなと考えているとTCGフリマを手伝ってくれたhogeが「俺とzakioとtotoのチーム桃園の誓いで優勝しちまうか」と冗談なのか本気なのか分からないコメントを残す。
コメント欄を見ると、紙MTGの経験も無ければ、そもそもリアルでの面識が一度も無いtotoもなぜか乗り気の様子。
斯くしてその日のうちに『チーム桃園の誓い』での参戦が決定。
(一応、本当に良いんだよね?とディスコードで確認)
チームメンバー紹介
集まったメンバーは次の通り。
①zakio(劉備)
MTGアリーナで子供の頃以来にMTGを触った永遠の初心者。普段はアリーナリミテエンジョイ勢。ちゃんとした紙リミテの経験はプレリ数回のみ。
マジックコンベンション名古屋で殿堂と元日本代表を左右に引き連れてチームパイオニアに参加した実績からリーダーポジの劉備に就任。
②hoge(張飛)
なんだかんだチームで一番MTG歴の長い男。コロナ前は紙もちゃんとやってたらしい。やたらとEDHの謎コンボに詳しい。はまキッズ随一の酔っ払いということでポジションは張飛。
③toto(関羽)
MTGアリーナ勢でMTGの腕前は不明。紙MTGの経験は無いらしい。当日裸で来ないか不安。ポジションは余った関羽。
寄せ集めな感もあるがこの3人でチームシールドに臨むことに。
事前準備
アリーナでの走り込み
今回は早い段階でチームシールドに参加することが決まっていたため、苦手意識のあったシールドをアリーナ(BO1)で走り込みました(当社比)。
注:別に構築やドラフトが得意という訳でもないので注意
ジェムを溶かしながらふんわり感じたことは
設計図枠があるためボムが多い
アーティファクト破壊は実質除去
赤と黒が強カラー(赤黒で組めると強い)
白は青白か赤白でアグロするしか道が無さそう
組立作業員セット+《自己組立機械》は揃うと結構やる
など。
事前練習会
紙リミテの経験がプレリ数回の自分と紙MTG未経験のtotoをチームに抱えて、いきなり本番に突っ込むのは無謀ということで本番一週間前の12/4には練習会を実施しました。
東京に用事のあったはまさんと、関東在住のはまキッズに声をかけてなんとか練習相手のチームを確保することに成功。
練習の詳細は割愛しますがそこで学んだコツは次の通り。
①レアに引っ張られずプール全体を見る
練習での失敗の一つはレアとマルチからトップダウンに色を決め打ちしてしまったこと。レアもマルチもカードが強ければタッチして使うことになるため、それだけが色を決める基準にはならない。
それよりも各色のプールを並べてどのような強みがあるかを把握した上で、それらを組み合わせて強いデッキが作れるかどうかで決める。
②デッキに弱いカードを入れない
消耗戦になるためデッキトップのカードパワーの戦いになる。そのためマナカーブを埋めるためだけバニラのようなカードよりも、アドバンテージの得られるカードや終盤でも使い道のあるカードを優先する。このようなカードは相手が速いデッキだった場合にサイドから投入すれば良い。
③遅いデッキはボム対策は必須
当たり前だが遅いデッキを組む以上は相手のボムに付き合う必要がある。
そういったデッキは除去や打消しなどボムへの対応策を用意しておくこと。
もちろんボムが出る前にアグロして相手を倒すのも一つの対策。
④除去やボムはタッチしてでも使う
カードパワー勝負になるためボムはなるべくタッチする。除去もボム対策であればタッチカラーでも十分に間に合うためタッチすることが多い。
応用としてチームシールドではどうしても色ごとにボムや除去の枚数が偏るため、デッキ間でタッチを駆使してボムや除去を融通することが多い。
デッキ構築手順の準備
事前練習を踏まえて準備したデッキ構築手順は次の通りです。
パックから出たカードを色分けする。
色分けしたカードをマナカーブ順に並べる。
(1、2の途中でアンプレイアブルなカードは弾いておく)マナカーブ順に並べたプールを見て色毎の強み/弱みを検討する。
色の強み/弱みを踏まえて各デッキの色の組み合わせを検討する。
検討した色の組み合わせで仮組み。デッキが弱そうなら4に戻る。
デッキに入るカードを検討して仕上げる。
サイドボードのカードをやり取りをする。
練習会後の走り込みでは強プールも手伝い3回中2回で7勝するなど絶好調。(その後はパッとしないプールで1-3、2-3、3-3、1-3)
一門の教えに従い優勝インタビューの内容を考えながら本番を待ちます。
イベント当日:デッキ構築
ここからはイベント当日。
もはや通いなれたnote placeに足を運ぶと、既にチームごとに座るテーブルが用意されており、その上には兄弟戦争のドラフトブースターが12パックずつ置かれています。
会場にははまさんのイベントで見知った顔だけでなく、大型大会の配信や有名なYouTubeチャンネルで見るような強豪プレイヤーもチラホラ。
「オフ会気分で参加したのは俺らだけかも..」と緊張する中で1時間のデッキ構築時間が始まります。
プール検討(手順1~3)
まずは色ごとにカードを整理して各色の強みを把握するフェーズ。
ボムよ来てくれと祈りながらパックを剥いていきます。
▼白
白は兵士の頭数もまずまず揃っており、また《トカシアの歓待》×2、《第三の道のロラン》、《自律型組立工》と単体で強いレアも引けており好印象。
除去は使いやすい《解呪》《服役》が引けているのは好ポイント。
《軍備増強》は2枚ありますが白単で無ければ運用が難しいとの評判。
いずれにせよ白単もしくは白メインのアグロデッキが作れそうという評価。
▼青
青は低マナ域に追加の兵士がいる以外はそれほどパッとしない印象(そもそも兄弟戦争の青自体がパッとしない説はあります)。
《飛行機械の整備士》《パワーストーンの神童、ウルザ》《情報収集》が各2枚ずつあり、黒やマルチのプール次第では青黒ダブルドローもあるかという程度でいずれにしろサポートカラーという評価。
▼黒
黒は《見栄え損ない》《喉首狙い》《パワーストーン破砕》の除去以外には目を引くカードは無し。
その他は《土の帰還者》《トラクス魔》《殺戮領域の軽業師》×2のサクリファイスパッケージや、《喉鳴らしの選定者》《塹壕の忍び寄り》のセカンドドロー関連のカードが使えるかと言ったところ。
黒もメインは厳しいためサポートカラーに回すということで評価は一致。
▼赤
赤は何と言ってもリミテ番長と名高い《カー峠の暴君》《ドラゴンの運命》のボムが2枚。《焼き討ち》《採掘爆発》《拡散砲》×2と除去も豊富。
低マナ域の生物もしっかり揃っており赤は文句なしでここまでの一番評価。
▼緑
緑はレア2枚は未知数なものの質の良い生物が揃っており、序盤中盤を耐えて《岩枝のゴーレム》で失ったライフを補填という流れが見えます。
除去は《薮打ち》《撃ち落とし》《勇壮な対決》×3と格闘が多くデッキに低マナ域の生物が一定数確保できていないと運用は難しそうという評価。
▼マルチカラー
マルチカラーは兵士シナジーの青白マルチ《先兵の飛行士、ハービン》《ヨーティアの戦術家》の2枚が嬉しいところ。
▼無色
無色は設計図枠から動き出せば勝てると評判の《多勢の兜》が出るも、期待していたスーパーボムは出ず。12パックということで期待していた組立作業員セットもあまり出ず活用は難しそう。
軽い置き物は赤系デッキがサクリファイスシナジーに寄せた場合に使い、《洞窟の番人、スー=チー》《多勢の兜》など重いカードは緑系のランプデッキに入れたいという印象です。
▼土地
《ミシュラの鋳造所》は白系アグロがアグロデッキに入りそう。《進化する未開地》は緑で多色をするならサポートとして使いたいところです。
▼まとめ
各色のチームなりの評価をまとめると次の通り。
ボムは赤の《カー峠の暴君》《ドラゴンの運命》、設計図の《多勢の兜》
白は生物のラインが優秀で白メインのアグロが組めそう
青は全体的に弱めでサポートカラー
黒は豊富な除去とサクリファイス/セカンドドローを支える生物が強み
赤はボムレア2枚、豊富な除去、充実した生物が強みのプール最強色
緑は序盤中盤終盤隙の無い生物のラインナップが強み
メインカラーになりそうなのは白、赤、緑
デッキの色決め、仮組み(手順4~5)
ここからは各色の強み弱みを把握した上でそれらを上手く組み合わせつつレアや除去を最大限活用できる色の組み合わせを探す作業です。
色決め開始時点での第一印象は次の通り。
1デッキ目は白青もしくは白単タッチ青の兵士アグロデッキ
2デッキ目はボムで勝ちに行く赤系デッキ
3デッキ目は《進化する未開地》も使って他のデッキが使えなかったレアや除去をタッチした緑多色デッキ
1デッキ目は白青マルチのレアとアンコも強く、兵士も十分な数が確保できるということで白のカードに青の兵士やサポートを混ぜて白タッチ青の兵士アグロにすることがすんなり決定。
残りは2デッキ目を赤黒のサクリファイスデッキ、3デッキ目は緑をメインに重量級のアーティファクトと青の残りカードを組み合わせた緑青ランプが有力候補。
ここで青と黒の生物にセカンドドロー関連のカードがあること枚数出ていることから、①白青/②青黒/③赤緑のパターンも俎上に載りましたが、
《飛行機械の整備士》をドロースペルで2~3ターンかけて育てても相手がポン出ししてくる4/4とかと相打ちになるだけで悲しい
そもそもが種になる生物とドローするカードがバランス良く引けている必要があり青黒セカンドドローは構造として強く作るのが難しい
そもそもこの青黒のプールで勝ちに行くカードが少ない
と言う意見が出て理由で却下。(この見解は正しいかは不明)
念のため赤と緑の組み合わせを検討するも、やはり当初の組み合わせが一番しっくり来るという事で①白青/②赤黒/③緑青の色分けに決定。
デッキの仕上げ(手順6)
仮組みしたデッキを3人で議論しながら一つずつ仕上げていきます。
デッキ構築時間がギリギリで写真を撮りそびれたので掲載しているのはR5終了時点のデッキリストです。(ラウンド間の変更自由なのでラウンドが進むにつれリストが変わっています)
▼ 青白兵士アグロ
基本的には兵士シナジーと飛行で殴り切る構成を意識。
このデッキならバウンスも除去という事で途中からバウンスも増量。
今回、一番の議論点となったのが《トカシアの歓待》の採否。
チーム内の議論で出た意見は概ね次の3点。
アグロデッキであれば3ターン目に生物を出して殴りたい
このカードのために3マナ以下の生物に寄せるとデッキパワーが下がる
1ドロー目は結局《トカシアの歓待》分のリソースがランダムなデッキのカードに変わっただけでその瞬間はテンポ損
デッキ構築時点でのチームの結論は《トカシアの歓待》は入れない。
押し込むカードも無くロングゲームになると勝てないため、とにかく前のめりに殴って勝利を掠め取る戦略を取ることに。
その後、ラウンド間に流石にこれは入るだろと突っ込みを受けて2枚インしたのですが、それがさらなる物議を醸すことに…
▼ 赤黒サクリファイス
赤黒は強力な赤のラインナップを黒でサポートして殴るデッキに。
ボムの《カー峠の暴君》《ドラゴンの運命》だけでも2~3勝はできそう。
なぜか途中に弱い~とか言ってる瞬間があったがどう見ても一番強いです。
赤も黒も除去が豊富で、こちらのデッキは火力とサクリファイスシナジーのある《パワーストーン破砕》で十分という事で、それ以外の黒の除去は除去の不足していた3デッキ目に回すことに。
▼ 緑タッチ青黒 ⇒ 緑黒
一番紆余曲折のあったデッキ。
当初は《電池持ち》《金粉の睡蓮》《森林の目覚め》などでマナ加速して重量級のカードを叩きつけるというコンセプトで、カードパワーを重視して重めに寄せた構成にしていました。
そうすると序盤に出せる生物が減り格闘除去の信頼性が下がるということで、格闘除去を減らして黒から《見栄え損ない》《喉首狙い》と言った軽量除去を融通してもらい最終的には緑タッチ青黒になった所でデッキ構築時間が終了。
あまり時間をかけて詰められていないためデッキの完成度に不安が残るところです。(その不安はすぐに的中することになります)
サイドボードは時間がないため色でテキトーに分配。最後が駆け足になり不安が残るがラウンド間のカード交換が自由なため走りながら調整することになりました。
イベント当日:対戦結果
ここからは自分の視点で対戦結果をレポートします。
使ったデッキは3番目の緑系ランプ。
忘れているかもしれないですが劉備ということで真ん中(B卓)に座ります。
R1 vs 銀髪モアイぱいせん チーム負け(1-2)
B卓の対面は緑系ランプで同型対決。
ちなみにA卓は青白、C卓では赤黒の同型対決が発生。同じような色の組み合わせになりやすい環境なのか、イベントを通じてやたらと同型対決が発生していた印象です。(席配置まで一致していることも多かった)
1本目 後手 ○
この時点ではまだデッキに入っていた《電池持ち》《金粉の水連》からデッキの重量級カードを順に叩きつけて盤面を制圧。最後は《洞窟の番人、スー=チー》が死亡して出た無色8マナを使って《森林の目覚め》をX=19でキャストして勝負あり。
2本目 後手 ×
ランプ対決ということでデッキを重めにシフトしたところ、相手に3/2と3/3のビートダウンを受ける。こちらはハンドが重く、出したブロッカーも順に除去されて殴り切られる。
対戦後に聞いた話ではサイドから7枚入れ替えてたとの事。内容までは聞けなかったが恐らく2本目先手ということもあり、こちらの重いデッキ構成を読み切ってビートにシフトしたと思われます。やはりシールドは奥が深い。
3本目 先手 ×
相手の速攻に対応するために少し軽いマナ域を増強して臨みます。今回は序盤からリソース交換を繰り返して盤面が膠着状態になりますが、そこで相手の手札から出てきたのは《街並みの地ならし屋》。対応できず負け。
C卓が同型対決を制すも、A卓が「上位互換の青白」に負けて黒星スタート。
ラウンド間
さすがにデッキが重すぎるということでここでテコ入れ。
※今回はラウンド間でのデッキ変更やチーム内でのカードのやり取りは自由
▼OUT
《パワーストーンの神童、ウルザ》
《電池持ち》
《金粉の水連》
《魔力路の作業員》
《節くれ根の棺担ぎ》
《深奥の突撃巨人》
▲IN
《ブランチウッドのうろつくもの》
《ギックスの愛撫》
《揺籃の地の乱伐者》
《ガイアの贈り物》
《勇壮な対決》×2
デッキを少し軽めにシフト。弱い青のカードを抜いて緑黒に変更。
ちょうどhogeが赤が強くて余らせていた黒のカードを貰い受ける形に。
R2 vs ハトよめMTG部 チーム引き分け(1-1-1)
B卓の対面は青白飛行ビート。
1本目 先手 ○
相手の飛行戦力とこちらの地上戦力がすれ違いで殴りあう展開。相手はライフレースを優位にしようと試作で《鋼の熾天使》を展開して来るも、こちらも《溜め込むイトグモ》で飛行をけん制。
戦場が膠着したところにこちらがトップデッキした《洞窟の番人、スー=チー》が着地。次ターン、《洞窟の番人、スー=チー》でアタックしてライフ8の相手にブロックを強要。チャンプブロックになるくらいならと相手は已む無く盤面全部でブロックして落としに来るも、ずっとハンドを暖めていた《見栄え損ない》が刺さりドシャクって勝ち。
2本目 後手 ×
1本目と同様の飛行と地上の殴り合いの展開。ここでも2枚引いた《溜め込むイトグモ》が八面六臂の活躍を見せ相手の飛行攻勢を食い止めます。
盤面が膠着したところに相手が《高波エンジン》を出してきて、5/4アンブロが止まらず負け。
3本目 先手 △
ゲーム開始時点で残り6分。《溜め込むイトグモ》と除去で相手の攻め手を捌き切るも、そこから勝ちに行ける手段も無く時間切れ。
チーム成績はA卓負け、C卓勝ちだったので1-1-1の引き分け。(通算0-1-1)
対戦後に相手のA卓から「zakioさんですよね?」と声を掛けられました。
「はい」と答えると、「いつもお世話になっています。はまさん配信でいつもコメントしてる○○です」との返答が。世間は狭いですね。
(はまさんが主宰してるイベントなので当たり前っちゃ当たり前ですが)
R3 vs 元祖豚小屋 チーム勝ち(2-1)
相手は強豪の元祖豚小屋チーム。
B卓の対面は緑系(だったはず…)。
1本目 先手 ○
お互い相打ちと除去で盤面とリソースを削りあう展開も、中盤にこちらの《多勢の兜》が着地。生き残った《溜め込むイトグモ》が増殖を始める。コピートークンで殴り始めたところで相手が投了。
2本目 後手 ○
こちらから1/1試作と3/2で殴り続ける展開。相手はハンド3枚を抱えたままひたすら土地を置いてGo。何かビッグアクションを隠しているのかとハンデスを打つと相手のハンドは全て土地。そのまま殴り切って勝ち。
C卓が赤黒ミラーを制したためここで待望のチーム初勝利。(通算1-1-1)
R4 vs 直前結成チーム チーム勝ち(2-1)
今度は野生のMPLこと久代さん率いる直前結成チーム。
B卓の対面は赤白デッキを使うあまるさん。個人的な因縁としてSBB日本選手権(自称)の決勝で敗れた相手だけにリベンジしたいところです。
1本目 後手 ×
こちらが温いハンドをキープしている間に目の覚めるような速攻を喰らう。
2本目 先手 ×
初手に2枚以上の土地が来ずダブマリスタート。《錆ゴライアス》を試作して粘りに行くもパワー7・二段攻撃・トランプルに殴られて万事休す。
SBB日本選手権(自称)に引き続きまたもあまるさんに分からされる結果に。
暇にしているとC卓から勝利報告。(こいつずっと勝ってないか?)
残るは1-1で最終ゲームを戦っているA卓。相手の盤面にクリーチャーは大勢出ていましたがライフは大幅にリード(22対8とかだった記憶)しており、飛行も通るのでなんだか勝てそうな雰囲気。ただなぜかAの様子がおかしい。
自分「2体に飛行つけて殴ったら何も無ければ次ターン勝ちじゃない?」
toto「除去あったら足りなくない?」
自分「両方飛行つければ相手残りライフ2だから殴り切れるのでは?」
toto「え、これ2体に飛行付けられるの?」
自分「(^^) 」
と言う事で自分は即負けだったけど両脇が勝ってくれて2-1でチーム勝ち。(通算2-1-1)
R5 vs 東京大学江戸前寿司研究倶楽部 チーム勝ち(2-1)
最終戦の相手はここまで3-1の江戸前寿司研究会と上当たり。
B卓の対面は本日何度もマッチアップした緑系ランプ。
1本目 後手 ×
お互いにゆっくりした立ち上がり。こちらが土地がなかなか伸びないのを尻目に、相手は《ファラジの発掘》を唱えて5マナから8マナにジャンプ。伸びたマナで重量級カードを叩きつけられて負け。
2本目 先手 ○
相手の土地が止まっている間に3/2、2/3、3/3が殴り切って勝ち。
3本目 後手 ○
今度はこちらから《森林の目覚め》X=4で加速を決めて、早々に《岩枝のゴーレム》と《多勢の兜》を盤面に揃えることに成功。フルサイズの《岩枝のゴーレム》が毎ターン増殖しながら6点ゲイン。流石に勝ち。
C卓からまたもや勝利報告があり2-1でチーム勝利!(チーム通算3-1-1)
最終成績
最後はまさかの3連勝で3-1-1フィニッシュ。
上位でも引き分けが発生して当たりがずれたのか、オポは激低ながら4位に入賞(/17チーム)して賞品の兄弟戦争ドラフトブースター18パックをゲット!
1敗1分スタートでどうなることかと思いましたがhogeの活躍もあり勝ち越せて良い結果となりました。(自分が負けてもチームメイトが勝てば喜べるのがチーム戦の良いところですね)
振り返り
楽しかったチームシールドですが、やはり反省点も沢山ありました。
反省することが沢山あり過ぎて書き切れませんが強く印象に残ったものをいくつか共有したいと思います。
① カードの強さを適正に評価できていない
強いカードを入れるという方針は良かったのですが、何が強いカードか適正に評価できておらず、弱いカードがメインに入り強いカードがサイドを暖めるケースが散見されました。
例えば《魔力路の作業員》は生物のスタッツが低い今環境のシールドだとありがたいことも多く、当初は何のシナジーも無しに入れていましたが、流石にチームシールドだと力不足ということでRound 1後に即戦力外に。
逆に一番評価を上げたのは《ギックスの愛撫》。相手のボムを事前に対処しつつパワーストーンでマナ加速できるという緑ランプのコンセプトにマッチした1枚で、特に同型対決で非常に効果的な働きをしてくれました。
またチームシールドでは12パック使う分、デッキ完成度が上がるため、普段のシールドよりも"強い"の基準が上がることは注意が必要と感じました。
②アグロデッキに全く勝てなかった
対戦結果を見て気づいた方がいるかと思いますが今回私が使った緑ランプはアグロデッキ(アグロプラン)に相当やられています。
その原因は大きくは次の2点になるかと思います。
・デッキ構造の問題
・環境の問題
1点目は、カードパワーを意識し過ぎてデッキが重くなり過ぎたことです。
自分が担当したデッキはコンセプトがランプのため、重くて1枚のインパクトの強いカードを優先した結果、アグロデッキへの耐性が著しく下がっていました。
2点目は、相手のアグロデッキ(アグロプラン)の完成度が高かったことです。
通常のシールドでは綺麗なアグロを組めることは少ないためメインからガードを下げることは肯定されるかもしれませんが、チームシールドでは12パックを使ったアグロデッキ(アグロプラン)が組まれるため、下手をするとドラフトより強力なビートダウンを喰らう可能性があります。
特にチームシールドという環境では、シールドというよりもドラフト(それ以上)のデッキを相手にするくらいのつもりでデッキのバランスを考えた方が良いと感じました。
③サイドボードが活用できていない
イベント全体を通してサイドボード含めたデッキ全体でBO3を戦うという意識が不足していたなと感じました。これは普段からアリーナでBO1のリミテッドばかりやっていた弊害なのかなと思います。
例えば1回戦では、こちらが重量級対決と思ってデッキを重くしたところに、一気に7枚入れ替えでアグロプランを遂行してあっという間に1本を掠め取られています。(兄弟戦争のプレリでも同じことをやられて負けていて、そろそろ学ぶべき…)
また4回戦で赤白のアグロデッキにあたった時も、サイドからもっと沢山軽めのカードを入れてアグロデッキに対抗すべきでした。
本来ならばもっとプール全体を活用して相手のデッキにアジャストしていく必要があったように思います。過去にライザさん(*2)が無料記事で話していた「シールドは相手よりも一段遅い構築を目指すゲーム」「2段階遅いデッキは負ける」という事を肌で感じることができました。
これはアリーナでBO1ばかり遊んでいても身につかないですし、こういった部分が特にサイドの多いシールドでの醍醐味だと感じたため、今後はアリーナでも少しBO3のシールドイベントを練習したいと思います。
(*2) 元MRLの石村信太朗さん。世界一シールドが上手い人として有名。
番外編:《トカシアの歓待》について
途中で周囲より猛突っ込みを受けてRound 2からメイン入りした《トカシアの歓待》ですが、totoに話を聞くと張ったゲームは全て負け。
これが生物だったらと思った場面が多く、貼ってドローしたとしても引けるのは1~2枚が関の山でロングゲームしたらまず負けると言う事でした。
何人かの人に聞いても評価は千差万別で、それこそはリミテッドの楽しさでもありますが、人から聞いた話を鵜吞みにせず、もう少し自分たちで議論した内容を信じても良かったのかなと思いました。
(今回の結果が単なる下振れやプレイイングの問題の可能性もありますが)
終わりに
今回のイベントを主催していただいたはまさん、運営を手伝ってくれていたスタッフの方々、素晴らしい提供して頂いたnote様・須山さん、楽しいイベントに参加させていただきありがとうございました。
次回イベントあれば是非参加したいと思います。
また一緒に参加してくれたチームメンバー、事前の練習に付き合ってくれたはまキッズ、当日note placeでイベントに参加した皆様も、一緒遊んでいただきありがとうございました。
以上