Storybook Brawl ぶっ壊れ列伝その1
こんにちわ。zakioです。
普段はTCGフリマでMagic the:gathering(MTG)のカードを売るとかなんとか書いている私ですが、今回は所属するコミュニティ内でここ数年密かなブームになっているStorybook Brawl (SBB)に関する記事を書こうと思います。
このSBBはざっくり言うとハースストーン:バトルグラウンド(通称HSBG)の亜種ゲーです。実は開発者も同じだったりします。ショップでキャラを買い揃えてオートチェス方式で戦闘するという部分は同じですが、スペルや前列/後列の概念などSBB独自の仕様も多く存在してなかなか奥深いゲームとなっています。
※なお私はHSBG未プレイなのでこのあたりはすべて伝聞です。
2021年9月頃にはまさんが海外のMTGプロがやっているのを見つけてきて、それを放送で視聴者に紹介したのがきっかけで、今でははまさんの視聴者コミュニティがSBB公式の月例予選大会(今は諸事情で開催されていませんが…)に参加する日本勢の大多数を占める一大勢力になっていたりします。
私も同時期にこのゲームを初めてもう1年半くらいになりますが、既に1300時間くらいプレイしています。腕前はそこまでですがコミュニティ内でも古参の立ち位置になってきましたし、過去の記録も文章にしないと消えて行ってしまうだけなので、せっかくなのでTCGにおけるぶっ壊れカード紹介のノリで過去に削除されたSBBのぶっ壊れカード達を紹介したいと思います。
開発元に出資していたFTX社が一瞬で爆散するなど先行き不透明なこのゲームですが、最近新しくこのゲームをはじめた人が居たり、また日本コミュニティでも数少ないSBB配信者のSBBHamioさんが独自大会を主催していたりとまだまだ楽しめると思いますので、このnoteもまたSBBの楽しみ方の一つとして楽しんで頂けると幸いです。
キャラクター
Adventurer
変遷
2021年6月18日 アーリーアクセス開始
2021年10月4日 削除
解説
昔話をするとだいたい出てくる最初期のぶっ壊れキャラ。
能力はスレイするとXP(ヒーローの経験値。3XP溜まるとレベルアップする。)を得られる。XPを得るスペルはかなり重いため、キャラクターで盤面を埋めつつスレイでXPを得られるのはかなりのバリュー。
素のスタッツは1/1と心許ないがサポートやスペルなどパワーを上げる手段はいくらでもあるため意外とスレイできる。また当時は後述の《Grim Soul》が健在だったため無理やりスレイを達成させることも可能。
しかも使い切りのスペルと異なり盤面に残るキャラクターのため、毎ターンスレイしてあっという間にレベル6に到達することもある。上位プレイヤーがこのキャラクターの強さに気づいたときには如何に《Adventurer》で序盤スレイするかというゲームになっていたとか。
流石にスレイというハードルに対して得られるバリューがXPというのは強すぎたということでSBBのアーリーアクセス開始から4か月で削除。
※私が認識している範囲では強すぎてBANになった最初のキャラクター
Grim Soul
変遷
2021年6月18日 アーリーアクセス開始
2021年11月8日 削除
2021年12月14日 再追加
2022年5月2日 再削除
解説
Last Breathで味方キャラ1体のスレイ能力をランダムで誘発させるキャラクター。単体で使っても《Polywoggle》の変身や《Brave Princess》のクエストを手助けしてくれるなど非常に便利。
また最初の1スレイ目が課題となるスレイ戦略においては、先頭に置いて真っ先に死ぬことで安定してスレイ能力を誘発させられるなど、当時のスレイ戦略のキーパーツとしても活躍したが、やはり真価を発揮するのは全てのLast Breath能力をスレイ能力にしてしまう異能のヒーロー《Trophy Hunter》と組み合わせた時。
派手な効果が多いLast Breath能力がすべてスレイ能力になり《Grim Soul》のLast Breath能力の対象になって連発可能に。さらに《Grim Soul》自身のLast Breath能力もスレイ能力になるため、上手く《Grim Soul》がスレイすると両面で能力が誘発してとんでもない数のLast Breath能力が飛び交う様子が見られる。
また本来Last Breathのタイミングで誘発する能力が全く異なるタイミングで誘発するため、訳の分からん挙動をすることがある。自分が遭遇したのは後列の《Captain Croc》のお腹の中に《Grim Soul》が入っており、無限に前列に《Grim Soul》が召喚され続けるコンボ。
開発も《Grim Soul》の挙動には手を焼いていたようで不具合調整のために一時退場するも、戻ってきてしばらくしてから再度の削除。
個人的には《Grim Soul》を使った戦略は《Trophy Hunter》にしろそれ以外のヒーローにしろ、対策のしようのないほどに育つことがあり、対戦するのが非常に不快なためあまり好きではないが、やる側としては最高に気持ち良いので《Grim Soul》の帰還を願っている愛好家も多い。
おまけ. 無限コンボの盤面をディスコードから発掘したため追記
トレジャー
Harvest Moon
変遷
2021年6月18日 アーリーアクセス開始
2021年11月8日 削除
解説
スレイ能力を持つキャラクターは2回連続(!)攻撃ができるトレジャー。当時は《Grim Soul》も健在でスレイ戦略がかなり強かったため、普通に使っても強かったが、その真価が発揮されるのは《Medusa》と組み合わせた時。
《Sad Dracula》のヒーロー能力などで《Medusa》にスレイ能力を持たせて、《Hermes' Sandals》(当時はブーツ)を履かせて先制2連続《Medusa》アタック。1体の《Medusa》で先制で相手の前列2枚を0/6の石像にする動きは流石に強すぎた。
こちらも《Adventurer》と同様に初期組だったが早々に削除。
Dwarven Forge
変遷
2021年6月18日 アーリーアクセス開始
2022年3月2日 削除
解説
Royalに奪われたかつてのドワーフの必殺技。ドワーフ愛好家の筆者の依怙贔屓でこいつもここにノミネート。
最終的にはアップグレードした《Doubly》や《Lordy》が盤面に何体いるかが物を言うドワーフ戦略でのキーパーツ。現在は見る影も無いが、一時期の大ドワーフ時代を支えたトレジャー。
他の主要な戦略が次々とナーフされていく中でドワーフがトップティアに成り上がった時期があったが、《Princess Wight》のナーフを皮切りに次々とドワーフのパーツがナーフ/削除されていき、最後にドワーフがほぼ死に体の状態だったにも関わらずトドメをさすように削除された悲劇のトレジャー。
ちなみになぜか《Sky Castle》が《Dowarven Forge》の能力を引っ提げて戻ってきたが、Royal戦略がほぼ死滅しているため暴れてない模様。
個人的な思いとしては、現状はドワーフ戦略の立ち位置がかなり悪いため《Dowarven Forge》くらいは返してくれても良いと思う。
Enchanted Clocktower
変遷
2022年6月9日 追加
2022年6月14日 削除
解説
削除されるまでの経緯も含めて私が見て来た中で一番のぶっ壊れ。
入手した次の1ターンだけレベル6のショップで買い物ができるようになるトレジャー。レベル6というのはこのゲームにおける最高レベル(トレジャーは例外でレベル7まである)で、レベルが上がるにつれてキャラもトレジャーも飛躍的に強力になっていくこのゲームにおいては特別な意味を持つ。
早ければレベル3のうちからこのトレジャーを入手することも可能で、単純にレベル2~3のキャラクター同士の戦いの中にレベル6のキャラが一体入るだけでもインパクトは絶大。
1ターンの制限中に購入できるレベル6キャラはせいぜい1体くらいだろうと思いきや、このゲームにはショップをロックする機能があるため、上手くすれば中盤のうちからレベル6キャラを2~3体手に入れることも可能。
その中に《Good Boy》や《Ashwood Elm》のような最終構成のキーパーツになるキャラがいれば、一直線にその構成に向かって行くだけで大抵はそのゲームでの勝者になれる。
調整中のパッチが遊べるベータテスト版の頃からこのトレジャーはヤバいと囁かれており、いざ実装されたら翌週にSBB公式の月例予選大会を控えるプレイヤー達から運ゲーが加速し過ぎているとクレームの嵐。そして月例予選を待たずたった5日で削除。
SBBのアーリーアクセス開始時から存在した他のぶっ壊れキャラやトレジャー達とは異なり、アーリーアクセス開始から約1年が経過して運営がゲームのバランスをある程度把握してきた時点での実装。できればレベル6が異常に強いこのゲームで簡単にレベル3や4でそれらにアクセスできるまずさに気付いて欲しかった。
最後に
如何だったでしょうか。
今回は自分がプレイしてきた期間で削除されたSBBのぶっ壊れカードをテーマにまとめてみました。第2回があれば今度はナーフされたSBBのぶっ壊れカードを紹介したいと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
以上
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