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覚悟ヲ決メタ者タチ。女性バージョン

📚物語

腐敗した政界を改革しようとする情熱的な政治家:鈴木ケイコ。
法で裁けない悪を影で裁く暗殺者【アサシン】:灰原ユウ。
異なる方法で正義を追求する幼馴染が数年ぶりの再会を果たした…。

📚キャラクター

鈴木 ケイコ 女性 38歳
政治家。真っ直ぐで情熱的な人物。
腐敗した政界を変えることを使命とし、理想に向かってまっすぐ突き進む芯の強さを持つ。

灰原 ユウ 女性 38歳
元政治家。穏やかで物腰柔らかな人物。
表向きはゲームバーの店員で、本当は法律で裁けない悪人を排除し、影で社会を守る凄腕の暗殺者【アサシン】。

※強制ではないお願い🤧✨

単純に皆様の演技を拝聴したいので、可能であれば配信のURLをいただけたら嬉しいです✨
後、宣伝にもなるのでどこかに
#ざきノ台本」or「@Wg7uKOSDyrQKnhF」
を記載していただきたいですm(__)m✨

📚性別に関して

台本では男性×男性 女性×女性
となっており、性別によってセリフもやや違いますが流れは同じです✨
なので男性×女性 女性×男性 様々な形でやっていただければと思いますm(__)m✨

ーー下記台本ーー

※静まり返った夜の公園。
人気はなく、微かな風の音だけが響く。ベンチに座っているユウが、ガラケーを耳に当て、依頼人と通話している。

灰原ユウ
「えぇ…はい…息子様は現在、我々の保護下にあります。
我々が保護するかぎり、安全は保障しますので。
…では。」

※ガラケーをしまう。

灰原ユウ
「……はぁ。
『どうして豚共は、罪のない民衆を苦しめるんだろうか…。
その上、特権を利用して都合の悪い事はなかったことにする…。
こんなのがまかり通る今の社会も……本当に……本当に……腐りきっている。
いっその事……既得権益で肥えた豚を…全員ミンチにしてしまおうか…。(静かな怒り)』」

※そこに鈴木ケイコor(ケンジ)が歩いてくる。

鈴木 ケイコ
「アナタ……もしかして、ユウ?」

灰原ユウ
「……(笑顔を取り繕う)
ケイコor(ケンジ)さん。こんばんは。
まさかこんな夜中に合うとは…
仕事帰りですか?」

鈴木 ケイコ
「そうよ。
…どうやら、お互い繫盛しているみたいね。」

灰原ユウ
「そのようですね。」

※ケイコor(ケンジ)はユウに歩み寄る。

鈴木 ケイコ
「私はこれから飲みに行こうと思ったんだけど、アナタもどう?一緒に。」

灰原ユウ
「もちろん、お互い積もる話もあるでしょうし。」

鈴木 ケイコ
「決まりね。
なら、アナタの店で飲みましょ。
あそこなら色々と話しやすいし。」

灰原ユウ
「承知いたしました。
では…謹んでご案内いたします。
鈴木議員?」

鈴木 ケイコ
「やめてよ、まだ決定したわけじゃないし。」

灰原ユウ
「ハハ。もう決定したようなもんじゃないですか。
民衆は、アナタに議員になって欲しいと、心から思っているはずです。」

鈴木 ケイコ
「本当にお世辞がうまいのね、アナタ。」

灰原ユウ
「客観的な事実を言ったまでですよ。
では参りましょう。」

※場面転換
ゲームバー:コンテニューの店内。
店自体は店休日で、店内は誰もいなかった。
ユウは、ボトルを取り出し、ロックグラスに酒を注ぐ

灰原ユウ
「どうぞ、バーボンのロックです。」

鈴木 ケイコ
「ありがと…(酒を飲む演技)
やっぱり、良い雰囲気ねこのお店。
子供のころを思い出すわ。」

灰原ユウ
「この店のコンセプトは「あの頃子供だったアナタへ…。」
ですからね…。いつも来るお客様はほぼ、同年代かマニアばかりです。」

鈴木 ケイコ
「でしょうね。
お?あれって…
アーケード版のドンキーコング?すごい懐かしい。」

灰原ユウ
「はい、製造が中止された商品ですから、結構値が張りましたよ。」

鈴木 ケイコ
「興味本位で聞くけど…いくらしたの?」

灰原ユウ
「昔僕らが働いた所の年収、とだけ言っておきます。」

鈴木 ケイコ
「アハハ…やっぱりビンテージものは、結構値が張るのね。」

灰原ユウ
「そうですね。
でも、店に来るみんなの笑顔を見ていると…このゲームには、値段以上の価値があったと思います。」

鈴木 ケイコ
「そう…。(微笑む)
アナタは本当に変わらないわね、人を喜ばせるのが好きなところ。」

灰原ユウ
「ありがとうございます。
ケイコor(ケンジ)さんこそ、昔と変わらず前を向いていらっしゃる。」

鈴木 ケイコ
「そう見える?
最近は色々と考えることも多くてね。」

灰原ユウ
「立場が変われば、悩みも変わるものです。
…政治の世界は特に、ね。」

鈴木 ケイコ
「フフッ…そうね。」

※ケイコor(ケンジ)はグラスの酒を飲む。
ユウはカウンター越しにケイコor(ケンジ)の表情を伺う。

鈴木 ケイコ
「…ん?どうしたの?私の顔に何か付いてる?」

灰原ユウ
「いえ、ケイコor(ケンジ)さんがどんなことを考えているのか、少し興味が湧いただけですよ。」

鈴木 ケイコ
「興味、ね…。
アナタに言われると、私がターゲットになった気分。」

灰原ユウ
「真面目な話、暗殺者【アサシン】はアナタみたいな真っ直ぐな人をターゲットにしませんよ。
金次第で何でもする執行人とは違います。僕らは、平和の守護者、みたいなものですから。」

鈴木ケイコ
「フフ…そう。」

灰原ユウ
「でもケイコor(ケンジ)さん、本当に大変そうですね。」

鈴木 ケイコ
「そりゃあね。
腐敗した政治を根本からどうにかしようとしているんだから、敵は数知れず。
…正直、害虫駆除していた方がよっぽど楽だった。」

灰原ユウ
「それでもアナタは諦めずに、政治の世界で戦い続けている。
そうでしょう?」

鈴木 ケイコ
「当たり前でしょ。
……(酒を飲む)
私は民衆のための社会を作り、特権関係なく悪人を法の下で制裁出来る社会を作りたいの。
これが私の目標で議員を志望した理由。今の政治は、はっきり言って腐っている。
いくら証拠を突き付けても、奴らは金と権力で情報操作し、黒を白に変えてしまう…!
この腐敗を終わらせるためには、内部から変えていくしかない。例え遠回りだとしても、私は立ち止まるわけにはいかないの…!」

灰原ユウ
「……(目を細めながら、微笑むようにして)
ケイコor(ケンジ)さんらしい答えですね。
昔から真っ直ぐで、何があっても己の信じた道を歩き続ける。
…正直、羨ましく思いますよ。」

鈴木 ケイコ
「アナタだって、志は今も変わらない…そうでしょ?」

灰原ユウ
「えぇ、もちろんです。
(酒を飲む)
それにしても、こうして話していると昔を思い出しますね。」

鈴木 ケイコ
「確かに。(微笑みがなら)
あの頃は純粋無垢で未熟だったけど…信念だけはいっちょ前だったわね。
「私たちで世界を変えるんだー!」って。」

灰原ユウ
「今思えば、少し恥ずかしいですけどね。
でも、その青臭いものがあったからこそ…ーーーーー」

鈴木 ケイコ
「今の私たちがいる。でしょ?(微笑む)」

灰原ユウ
「…フフ……。
はい(微笑む)」

※2人は酒を飲む。

鈴木 ケイコ
「(酒を飲む)」

灰原ユウ
「(酒を飲む)」

※ケイコはグラスを置く。

鈴木 ケイコ
「一つ…聞いてもいい?」

灰原ユウ
「ん?」

鈴木 ケイコ
「どうして…政治家をやめたの?」

灰原ユウ
「……。(少し俯く)」

鈴木 ケイコ
「あ…。別に無理して言わなくてもいいわ。
色々あったんでしょうし。」

灰原ユウ
「いえ、大丈夫です。(グラスを置く)
僕が政治家を辞めた理由は単純ですよ…。
…理想を壊されたからです。」

鈴木 ケイコ
「壊された?」

灰原ユウ
「えぇ…。
政治家だった頃の僕は、ケイコor(ケンジ)さんのように法の下で社会を良くしたいと思っておりました。
でも、正しさだけでは救えない命もある…。
僕は腐敗した政治を見てから、政治そのものを信じられなくなった。
法律に守られるのは、罪のない人じゃなく、悪事を働いても平然と笑っていられる連中なのだと…。」

鈴木 ケイコ
「……ユウ。」

灰原ユウ
「だからこそ僕は、政治家を辞めて、自らの手で悪を裁く道を選ぶようになったんです。」

鈴木 ケイコ
「それが、政治家を辞めた理由であり、暗殺者【アサシン】になった理由ね。」

灰原ユウ
「えぇ…。
法律で裁けない連中を僕が影で制裁を加える。
ケイコor(ケンジ)さんは、この選択を否定するでしょう。
僕がやっていることは犯罪ですから。」

鈴木 ケイコ
「否定はしないわ。ただ……少し、悲しい。」

灰原ユウ
「悲しい…?」

鈴木 ケイコ
「理想を貫こうとしたアナタの信念は、尊敬に値するものだった。
…だから、アナタの理想が壊されるほど、政治が腐りきっているこの状態が、どうしようもなく悔しくて…悲しい。」

灰原ユウ
「…ハハ。(苦笑いしながら)
本当にアナタは真っ直ぐですね…。
あの腐敗を目の当たりにしても、ケイコor(ケンジ)さんは自分の信念の下に行動をしてますから。
…僕は、どうしようもない弱虫です。」

鈴木 ケイコ
「それは違う。(はっきりと)」

灰原ユウ
「……ケイコor(ケンジ)さん?」

鈴木 ケイコ
「アナタが、どれほどの覚悟で暗殺者【アサシン】になって、どれだけ多くのものを背負ってきたか…それは想像にあまりあるわ。
けどね…信念というのは、結果なんかじゃない…どんな状況でも揺るがない軸のことを言うの。
アナタはちゃんと、自分のやり方で政治と戦っている。違う形で自分の信念を貫いている証拠じゃない。
だから…自分を弱虫だなんて、言わないで。」

灰原ユウ
「…ケイコor(ケンジ)さん。」

鈴木 ケイコ
「ユウ……私はアナタがどんな道を選ぼうと、アナタを信じている。
例え世界中が敵に回っても、私は、アナタの味方だから。」

灰原ユウ
「……ありがとうございます。ケイコor(ケンジ)さん。」

※深夜2:00を知らせるように鳩時計がなり始めた。

鈴木 ケイコ
「あ…もうこんな時間なんだ。」

灰原ユウ
「早いものですね。」

鈴木 ケイコ
「本当ね。(微笑む)
……(酒を飲む)
…ユウ。」

灰原ユウ
「はい。」

鈴木 ケイコ
「私たちは、互いに違う道を歩んでいるけど…目指すものは同じよ。(グラスを持つ)」

灰原ユウ
「…民衆のための社会を作る、清廉な未来を。
僕らの決意は変わりません。(グラスを持つ)」

鈴木 ケイコ
「えぇ…。」

※2人は乾杯し、酒を飲む。

鈴木 ケイコ
「今夜は久々にアナタと話ができて良かったわ。」

灰原ユウ
「僕もです。」

※鈴木ケイコor(ケンジ)は店を出ようとする。

鈴木 ケイコ
「じゃ、またね。」

灰原ユウ
「お元気で。」

※鈴木 ケイコor(ケンジ)退場

灰原ユウ
「ケイコor(ケンジ)さん…。
……本当に、ありがとうございます。」

ーー続く?ーー

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