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「2サイクル」でカジュアルに遊んでみた~その②~

前回のあらすじ
ウィザーズの焦らしプレイ(モダン禁止改定待ち)に脳を焼かれた一人のMTGプレイヤー(と巻き込まれた友人たち)は新たな地平線を求めてカジュアルフォーマット「2サイクル」へと旅立った。
あぁ、桃源郷はここにあったのだ!

というわけで早速デッキを組もう
暫定ローカルルールでは禁止カードは「レガシー準拠」である。

つまり、レガシー禁止でさえなければ
現モダン禁止であろうと、旧スタンダードで禁止であろうと自由に使用可能なのだ。

「くくく…、モダン禁止カードで雑魚どもをボコボコにしてやるぜ~!ヒッヒッヒ!」

折角なので普段のモダンでは使えないカードを使ってやろうと、悪い顔をしながらシコシコとデッキ構築を開始した。
(セリフが咬ませ犬の悪役っぽいのはデフォルトである。決してフラグではない。)


さて、モダン禁止も使えるとはいえ友人達がどんなデッキで来るか皆目見当もつかない状態である。
正直なところ、本気で勝つことだけ考えるのであればいつもの「感染」を組んでしまえば簡単(ミラ傷ブロックでほぼパーツが揃う)なのだがいつもと同じではつまらないし即決着のデッキでは他のデッキとの鍔迫り合いを楽しめないではないか。
ということで普段は組まないコントロールデッキを組むことにした。

「くくく…、俺様の最強コントロールデッキで雑魚どもの価値手段を丁寧につぶして吠え面をかかせてやるよぉ~!ヒッヒッヒ!」
(セリフが咬ませ犬の悪役っぽいのは、以下略)

ということで出来上がったのがこのデッキである。

ほぼ旧スタンダードの荒野の再生コントロールじゃねーか!

…すまない。面白い構築を考える時間が無かったんだ。
コンセプトは「強いカード詰め込んだデッキ最強!」
モダン禁止カードの《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を使おうと思ったら自然とこんな構築に仕上がった。

使用ブロックは以下の通り
・基本セット2020(基本セット枠)
・ゼンディカーブロック(1ブロック)
・ラヴニカの献身(0.25ブロック)
・テーロス還魂記(0.25ブロック)
・イコリア:巨獣の棲み処(0.25ブロック)
・エルドレインの王権(0.25ブロック)

気付けばモダン禁止、パイオニア禁止、旧スタンダード禁止のオンパレードである。
ええんか?こんなデッキが許されて?(ドン引き)

ちなみにフェッチランドを採用するためにゼンディカーブロックを組み込んでいるがそれ以外は旧スタンダードで共存しているというから驚きだ。

ええんか?こんなデッキが許されて?(許されなかった結果スタンダードで大量に禁止が出た模様)


そんなおり、友人から連絡が入った。
「デッキ2個できたよ!」

おいおいなんてクレイジーな野郎なんだ。テンションぶち上げすぎておかしくなっていやがる。
こんな短期間でデッキ2つだと?
アクセル踏み過ぎて不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまっても知らねーぜ

ともかく、戦友(とも)がデッキ2つ作ったというなら
此方も作らねば…無作法というもの…

急いで2つ目のデッキ制作に取り掛かった。

まあ、ちょっとテンション上がって正直デッキを強くしすぎちゃったかもな~という気もしなくもないので、
ちょうどデッキパワーを落としたデッキも組みたいと思っていたところだ。

というわけで手持ちカードを寄せ集めて来上がったのがコレだ!

名付けて「ファイレクシア果敢」!

寄せ集め感強いけどこっちのほうがデッキ組むのめっちゃ楽しかった

使用ブロックは以下の通り
・基本セット2011(基本セット枠)
・ミラディンの傷跡ブロック(1ブロック)
・カラデシュブロック(0.5ブロック)
・兄弟戦争(0.25ブロック)
・イニストラード:真夜中の狩り(0.25ブロック)

兄弟戦争の果敢クリーチャー《僧院の速槍》と《第三の道の偶像破壊者》が非常に優秀なのでそれをファイレクシアマナの呪文でサポートしてビートダウンしようというデッキだ。

まあ果敢デッキなんてモダンでも組めるんだが
2サイクルという構築制限の中でいい感じに組むにはどうしよう?
と悩んでいろいろ考えるのが非常に楽しいデッキだった。

モダン環境に慣れていると忘れがちだが適当にセットを選ぶと意外とマナ基盤が安定せず、特殊地形が《進化する未開地》と無色ランドしかないなんてことが結構発生する。今回は《尖塔断の運河》を入れるためだけにカラデシュブロックを採用したが《革命的拒絶》という案外優秀なカウンターを見つけることができたし《反逆の先導者、チャンドラ》も単体で優秀なPWだ。

なんとか手持ちのカードをこねくり回してデッキを組み上げる感覚!
これこそがカードゲームの醍醐味かもしれない(大満足)


さてさて、そんなこんなで無事2つの最強デッキを組み上げた私は
友人たちの待つ決戦のバトルフィールドに向かったのだ!



8月某日 大阪

友人の名は「ミヤちゃん」そして「ツマちゃん」
コミュニティ「Miyaちゃんネル」のメンバーである。

そしてこの日のためにデッキを組み上げてきたクレイジーな男たちである


今!男たちは最強を決めるべく熱いデュエルを繰り広げるのだ!
(デッキリストや試合進行はうろ覚え。楽しかったのでヨシ!)

第1試合
荒野の再生コントロールVSミヤちゃんデッキ(フェアリー欠片の双子)
○VS×

欠片の双子!?モダン禁止カードじゃないか!(特大ブーメラン)
とはいえカウンターもバウンスも積んだコントロールデッキなので欠片の双子デッキだとわかればしっかり見極めて妨害すれば勝てるのだ!
荒野の再生コントロール最強!!

第2試合
ファイレクシア果敢VSツマちゃんデッキ(テゼレッター)
○VS×

こちらの《第三の道の偶像破壊者》を《ファイレクシアの変形者》でコピーされ、謎のミラー盤面になるなど苦しい場面もあったがなんとか勝ち切る
寄せ集めデッキ最強!!(「果敢」「ファイレクシアマナ」というメカニズムがシンプルに強い)

第3試合
荒野の再生コントロールVSツマちゃんデッキ(暗黒の深部)
×VS○

暗黒の深部!?モダン禁止カードじゃないか!(特大ブーメラン2度目)
演劇の舞台起動で20/20飛行破壊不能が降臨!
《厚かましい借り手》のバウンスでなんとか凌ぐが土地コンボはカウンター効かねえ(泣)!
あっけなく敗北!!

第4試合
ファイレクシア果敢VSミヤちゃんデッキ(フェアリー欠片の双子)
×VS○

隙をついて殴り切りたかったがフェアリーのクロックパーミッションで妨害されているうちになすすべなく負け!

第5試合
ツマちゃんデッキ(暗黒の深部)VSミヤちゃんデッキ(フェアリー欠片の双子)
×VS○

ツマちゃんの強烈な土地コンボがミヤちゃんを襲うがフェアリーのクロックパーミッションで殴り切ってミヤちゃんの勝利!

ミヤちゃん勝利コメント「これ絶対フェアリーにするより欠片の双子コンボに特化したほうが強い(笑)」

ということで第1回「MiyaちゃんネルCUP(2サイクル)」優勝は「フェアリー欠片の双子」を使用したミヤちゃんとなった。
おめでとうミヤちゃん!ありがとうミヤちゃんツマちゃん!
よって欠片の双子は禁止となります。


最後に
結果としてモダン禁止カードで蹂躙してやるつもりが逆にモダン禁止カードで蹂躙された混沌環境の2サイクルであった。
因果応報。盛者必衰。諸行無常。
ひどいレベルでバランスが取れていたのかもしれない。

事前に使用セットの共有をせず各々秘密で持ち込んだにしては案外まともな勝負になっていた気がする。

起案者としてはかなり満足度の高い1日になった。友人たちには感謝しかない。サンキューな!

また別デッキを組んで2サイクル勝負を仕掛けたいと思うが
モダン禁止カードを使用可にすると組もうと思えばガチガチの親和デッキなんかも組めてしまうので禁止カードはもう少し調整したほうが良さそうな気がする(せめてモダン禁止カードも適用すべきか?)
なかなか悩みどころである。


こんなところで今回は以上!オサラバ!

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