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「2サイクル」でカジュアルに遊んでみた~その①~

7月某日。
私はいつものように、晴れる屋のデッキ検索機能で最近のモダンデッキリストを眺めながらモダン環境エアプ考察を決め込んでいた。

「う~ん、やっぱりナドゥコンボの数が多いズラね~。」
「エネルギーデッキ増えすぎザウルス!メインからエネルギー対策が必要ザウルス!」
「モダホラ3強すぎるザマス!1000箱買えザマス!」

ざきの心の声

~世はまさに大モダホラ3時代~
環境デッキはモダホラ3発売後に登場したデッキで埋め尽くされ、
右を向いても左を向いてもパックを剥いてもモダホラ3なのである。
あまりの環境変化に私の語尾も散らかりっぱなしである。


しかし、私は既に環境最強デッキを組んでいる。

そう、「ナドゥコンボ」だ。
このデッキならメタが回ろうとしっかりモダンで戦える。
このデッキがあれば憂いなど無いはずだ。
そう思い込もうとしたが、私は喉奥に小骨のごとく引っかかる想いを
どうしても拭えないでいた。

憂いの原因はそのナドゥコンボ自体にある。

問題はモダホラ3環境初期のはずの現時点で既に
「環境最強」であることに疑いの余地がない、ということだ。
つまり、禁止秒読みなのだ。

まあ、この手の対戦ゲームはどうしても強いデッキが出てくるものだし、環境を変えるために禁止を出すことも必要だと理解している。
むしろ、早く禁止にすべきだとすら思っているくらいだ。それくらい明らかに強い。

もやもやした思いの真の原因はそこにある。
「禁止されるデッキにしか見えないのに、まだ禁止されていない」
これだ。
気持ちは既に禁止後の環境を見据えているのに、実際には禁止されていないから現環境を前提に考えないといけない。一人回ししていても「どうせ8/26には禁止されるんでしょ?」という思いが拭えないのだ

この気持ち悪さが私のモダンモチベーションを下げていた。
言い換えれば
くっ…殺せ…!状態ということだ。
(関係ないがくっころは良い概念だ。様式美と言ってよい。)

創作物において敵の情けを受けて虜囚となるよりは、潔く死んだ方がマシだという考えから、プライドの高い女騎士姫騎士女戦士などが敵に対して「(私を)殺せ!」と言い放つ場合が多い。起源は明らかでないものの、エロゲー、エロマンガ、イラスト集等で多用された結果、お約束のシチュエーションとなり「くっころ」なる略称が定着するまでになった。

https://dic.pixiv.net/a/%E3%81%8F%E3%81%A3%E3%80%81%E6%AE%BA%E3%81%9B!

こんな具合に私がウィザーズ公式から焦らしプレイの責め苦を受けていると
まさに青天の霹靂。天啓が舞い降りた。

そう、公式フォーマットのモチベが下がったならカジュアルフォーマットで遊べばいいのだ!
よく考えたらそもそもほとんど大会に出ないし

「思い立ったが吉日」ならその日以降はすべて凶日!
ということで、早速友人にLINEで奥ゆかしくカジュアルフォーマットで遊ばないかと誘ってみたらありがたいことに快諾してくれたので8月に早速遊ぶことにした。

そこで白羽の矢が立ったフォーマットが「2サイクル」である。

説明しよう!
2サイクルとは!
これまでに発売された基本セット、エキスパンションブロックの中から
基本セット1つ+エキスパンションブロック2つを好きに組み合わせてデッキを組むルールである。

2サイクル
2サイクル/2-Cycle Hybrid Standardは、構築に分類される非公式フォーマットの1つ。別名2CHD。巨大掲示板群2ちゃんねる(2ch)から生まれたので、同掲示板利用者からは旧名称の2chだーどとも呼ばれる。
元は周囲に引退者が増えてきた現状に対して遊べる場を提供しようと、有志によって議論が交わされて作られた物。

http://mtgwiki.com/wiki/2%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB

(詳細が気になるプレイヤーの諸君はまとめサイトをチェックされたし)


青春のスタンダードで遊ぼう!
な感じのルールなので旧スタンダードデッキがあれば気軽に参入でき、

君だけの最強のデッキを作ろう!
でもあるので新しく組み合わせを考えてスタンダードに存在しないオリジナルデッキを作ることもできるというわけだ。
ローテーションもないのでスタン落ちの心配もないし、新セットが発売されればそれを組み込んでデッキを更新することもできる。

…なんだこの面白そうなフォーマットは!テンション上がってきた!!

※ただし、カジュアルフォーマットというだけあってちょっとしたルール整備が必要なことが分かった。今回作成したローカルルールはここに書き出すとごちゃごちゃするのでそのうち別記事にまとめることにする。
(2サイクルに興味を持ったプレイヤー諸君はデッキを組む前にコミュニティ内のルールをよく確認されたし)


というわけで、カジュアルフォーマット「2サイクル」に心躍らせ
我々はアマゾンの奥地に向かったのである。

つづく


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