JR東海のCMに感動した話
朝から晩までのタイトなスケジュールである平日1時間だけゆっくり出来る至福の時間、YouTubeを見て過ごしていたら広告でJR東海のCMが流れていた。他の広告ならスキップしてしまうが何故か見入ってしまった。
鉄道唱歌、薫チャイム、4点チャイム、ひかり・のぞみチャイム、Ambitious Japanと過去のチャイムが流れて現在使用されているチャイム「会いに行こう」が流れ始めながら昔の写真や動画と新幹線の歴史と共に色々な人の想いを運んだ様子が映し出されていた。
これから旅が始まるんだというワクワクした日。楽しい旅が終わってしまうという楽しかったけど名残惜しい気持ちを抱きながら東京に帰った日。初めての出張で緊張と興奮でドキドキしながら貰った大切な名刺入れを何度も自分の気持ちを落ち着かせるように撫でてたあの時。出張をやり切って安心して嬉しい気持ちを抱きながらお弁当を買ったあの瞬間。新入社員なりたてで仕事が終わって大切な人へ会いに行くために会社を飛び出して全速力で駅の人混みを駆け抜けて新幹線に飛び乗った日。大切な人と離れ離れの日常が再び始まるのが嫌で悲しくて悔しくてスーツ姿である事をお構いなしに泣きながら東京に帰ったあの日。
と私自身経験したからこのセリフが痛いほど響いたんだと思う。また、このような似た経験をした人も多くいるだろう。皆がそれぞれの人生の主人公である中で経験した事を寄り添うに語りかける言葉選びが非常に上手である。
過去にChristmas Express (これも東海のCM)が流行った時も当時の一部恋人は彼氏/彼女を駅で待っていたらしい。早くパートナーに会いたいと駅を駆け抜ける姿や当時今みたいに携帯電話やLineと手軽に連絡できる手段が無い中で待ち続ける姿は生まれた時代や生きてる時代が違う自分から見ても感動した。
そう考えるとユーザーに寄り添ったCMを作れるのがJR東海の広告宣伝力の強さではないだろうか。
会いに行こう(オーケストラ版)がCMでのBGMになっていたが、これも驚くことに楽器を演奏できる社員さん(社長含む)で合奏・合唱をしていてそのメーキング動画を見た時に整備さん、運転手、車掌、駅員、キヨスクの店員から事務職の人までと一体となって「乗客の会いたいを叶えるために安全にチーム一丸となって走っている」という覚悟や意気を感じられ、それをCMに採用したのも粋だなと思った。
どうかこれからもJR東海にはいろんなドラマを安全に運び続けてほしいし、日本の経済成長を支えた鉄道が引き続き私たちと共に進化し続けますように。