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祖父に結婚しろと圧を掛けられた話

 帰省シーズンであるお盆と年末になるとSNS界隈で少し賑わせる話題、両親に結婚しろや孫の顔を見たいわぁというプレッシャー(所謂マリハラ、ソロハラ)をかけられるという話をちらほら聞く。私には縁がないと思っていたが親を越してまさか祖父に言われるとは思わなかった。(以降愚痴になってしまうのでご了承下さい。)

 Noteの紹介欄にも書いてある通り私は過去に人に裏切られた経験から厭人家であり、ほとんどの人に対して心を開いていない。本当は誰かと支えながらずっと生きていきたいという希望を持っていて、相手を探そうと思うけどたまにしんどいなぁと思い断念してしまう。(それが私に課せられた最大の課題だろう。)社会に適応するために仮面を被って明るく人に無難に対応している。だからほとんどの人は私が厭人家である事を知らない。心を開いていない相手は身近な人と言われる家族に対しても適用される。両親は仕事の関係上、遠方にいる為業務連絡でLINEを送らないからここ数年の私の精神衛生は両親の一時帰国を除いて比較的綺麗に保たれている。厭人家なので年末年始は人に関わらないで自分の好きなことをやろうと考えていた矢先に父方の祖母から年末年始用の物資を送りたいと電話があった。年金受給者から物を受け取ることを大学に入ってから忌避していた私だったが、両親に年寄りの楽しみを潰すなと口論になってしまいそれに従っていたが初めて断った。自分は正しいことをしたと思っているのに祖母の残念そうな声を聞いて何故だか心が痛んだ。私は間違った事をしてしまったのだろうか…。誰に正解を聞けば良いかわからない。

 電話を切った後母方の叔母からLINEでお正月、祖父母が楽しみにしているから顔出しなさいとメッセージが来た。行きたくないけど毎年顔を出してから行かないとなぁと思い元日に行くとメッセージを返した。

 元日に祖父母一家と夜ご飯を食べている時にお酒が入っていたからなのか説教口調で父方の祖父母に会いに行きなさいと言われた。確かに最後に行ったのは10年近く前になるけど行くたびに食が細いのに無理やり食べさせられてお腹を壊す、最悪の場合熱を出していたから父方の祖父母の家に行く=体調不良にほぼ100%の確率でなるということを分かっているからあんまり行きたくないのだ。
 祖母や叔母は父がスカイプで話しているし、筆者は若手で中々纏まった休みを取れないからとその場をとりなそうとしてくれたが、そんなわけのわからないもんで元気にならん。実際に会いに行かないとと自論を展開していた。私はにこやかな仮面を被って祖父に纏まった休暇を頂けたら顔を出しに行くよと言った。ここで私が我慢して祖父がご機嫌になればそれで良いんだと自分の感情を押し殺していた。
 祖母と叔母が父がスカイプで話している事を知っているってことは大方母がその事を彼女らに愚痴ったんだろうなと見当はついた。以前私にも家事とかやることあるのに一緒にいないといけない感じだからと愚痴っていた。また、父も母方の祖父母のところにあまり顔を出さない。父からは愚痴は聞いていないけど何かあったんだろうなと仮説立てているけど真意は不明だ。そう考えるとこの家族が歪だよなぁと他人ながらに思う。
 そのような事を考えていたら結婚式に参加したいから早く結婚式を挙げてくれと私と従兄弟に言ってくる始末だ。苦しんでた私の複雑な胸中を露知らずに思いっきり祖父は私の地雷を踏み抜いてきたのだった。それをいうならまだ独身の叔父に言えよ、なんで俺なんだよ。今の結婚率とか合計特殊出生数を統計的に述べて団塊の世代で今よりも幸せに暮らしていた祖父に反論しようかと心の中が渦を巻いた。
 これも叔母と祖母が今の子は結婚式あげないことが多いのと取りなしてくれたから私自身溜飲をなんとか下げることができたし反論した際に叔父も巻き添いにならずに安堵はしているが未だ深い怒りを感じるし、暫く祖父母の家に顔を出そうとも思わない。帰り際に祖父は変わらず顔出せやら結婚の話をしていたが私はかなり冷たく「時間があったらね。」と答え祖父の顔を見ずに家を出て行ったと思う。

 1月2日に昨日の出来事もあったし、今年が本厄であるから厄除けに行ってきた。
 本当に今年こそは平穏な一年でありますようにと切実に祈ってきた。

 社会人になって1年も経ってない今年24歳の男が結婚しろと言われないといけないんだ。世の平均結婚年齢が上がっているのを知らないのかと思う。訳のわからない自論を声高に正しいように話して押し付けてきたことに怒りと悲しみがモヤモヤと支配している。私が正しい!と考えを押し付ける我の強い人は苦手である。反論したってそれが何倍にもなって返ってくるから結局自分が黙って傷ついていれば良いと昔の経験からそのように帰結した。残り少ない貴重な休日であったのにそんなことになるんだったら顔を出さなければよかったと後悔している。

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