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B⚫️⚫️KING.C⚫️M経由でまんまと詐欺に遭った話
愚痴吐き出し係の夫です。今年のグチは、今年のうちに!
今回は夏にホテルの予約に関して詐欺に遭ったので、(今更ですが)注意喚起の意図も含めて記事にしたいと思います。
※決して特定の組織を貶めるつもりはありません。良いところ悪いところ含めてノンフィクションで率直な感想とともに書かせていただきます。
私たち夫婦のイギリス生活の楽しみの一つがヨーロッパ旅行でして、日本からだと高い費用と長い時間をかけての移動が大前提のヨーロッパ旅行を手軽にできる今、今後の人生でもうヨーロッパに来なくていいと思えるくらいヨーロッパを堪能する気概で日々計画と旅行を楽しんでいます。
そんな中、普段からホテル予約に利用しているB⚫️⚫️KING.C⚫️Mからの1件の通知をキッカケに事件が勃発しました。
1.詐欺URLは突然に
通知は予約したホテルからのDMが届いたというものでした。アプリでDMの内容を確認すると、「支払いがうまく行っておらず、このままだと予約がキャンセルされてしまう」というものでした。今見るとあからさまに怪しい内容なのですが、当時は夫婦とも忙しかったのと、公式アプリでのやり取りなら詐欺ではなかろうという先入観があったのだと思います。メッセージを確認した妻がすぐに詐欺URLを開いて、表示された振込フォームにて振込を実行してしまいました。しかし幸運なことに振込は失敗しました。ここで何かおかしいと気付けば良いものの、妻からバトンタッチした夫は脳死で振込をしてしまいました。そして今度は振込が成功してしまいました。してしまったのに、再度表示される振込フォーム。振込が失敗したと思ってもう一度脳死で振込しようとする筆者。ん?なんかおかしいなと思った時には時既に遅し。二度目の振込が成功してまた振込フォームに戻った瞬間、やっと脳が起動した筆者は詐欺であることに気が付きました。デビットカードでの支払いだったため、慌てて銀行アプリを確認するも、ちゃんと支払い分の£107.21(約20000円)が落ちていました。ちゃんと二回分…
2.どこに問い合わせすれば良いのか
とんでもないミスをして焦る気持ちを落ち着かせ、まずはどこに問い合わせをすれば良いのかを考えます。結果的に以下の3箇所に問い合わせを行うことになりました。
1. 引き落としがあった銀行
2. 予約したホテル
3. B⚫️⚫️KING.C⚫️Mのカスタマーサービス
実際は同時進行で問い合わせしておりましたが、ここでは一つずつ書いていきます。まずは引き落としがあった銀行であるRevoltに振込の取り消しができないかを確認します。問い合わせはアプリから行うことができ、当該取引の画面から「ヘルプを利用する」を選択して、異議申し立てを行いました。結果は「却下」。カード情報が漏洩した結果勝手に引き落とされた訳ではなく、自ら振り込んでいるので当然だとは思います(こうやって書くとアホすぎる)。ついでに、詐欺サイトに振り込みしてしまったカードを凍結し、再発行を申請して銀行への問い合わせは完了しました。
続いてホテル。こちらはB⚫️⚫️KING.C⚫️MアプリのDMでやり取りしました。まずは問題となったメッセージについて、ホテル側から送信されたものかを確認しました。回答は予想通り"NO"。「メッセージで振込させることはないので、絶対にサイトを開いたり、振り込んだりするな!」と忠告され(手遅れ)、ホテル側は対応できないので、B⚫️⚫️KING.C⚫️Mのカスタマーサービスに連絡してくれと言われました。
最後に、B⚫️⚫️KING.C⚫️M。アプリから問い合わせを試みます。予約詳細のページからカスタマーサービスのチャットサポートに問い合わせができたので詐欺にあった旨を連絡しますが、数日待っても音沙汰なし。痺れを切らして電話で問い合わせをしたところ、すぐに繋がりました。楽天カードとは違う。オペレーターの方はとても丁寧で、こちらの説明を聞いて専門部署に持ち帰るので折り返し連絡を待つことになりました。
3.永遠に来ない折り返し連絡。能動的にされない対応。
ところが一向に連絡が来ない。パリオリンピックを見に行ったりと忙しい日々の傍らに来ないなぁと放置していたら一ヶ月が経ち、流石にもう待てないと思い、再度電話で問い合わせました。余談ですが、この時初めてカタコトのオペレーターさんに対応され、多少心配になりましたが今回も丁寧にご対応いただきました。この後も、日本人以外のオペレーターさんが対応してくれることがありましたが、どの方も丁寧に対応してくださり、先入観良くないと反省しました。 問い合わせたが折り返しが来ない旨を伝えると謝罪していただき、専門部署に確認してくださいました。その後すぐに折り返し連絡が来て、以下の指示を頂きました。
1. 使用したクレジットカードを止める(した)
2. 引き落としがあった銀行に申し立て(した)
3. 2がダメだった場合はそのエビデンスと引き落としの明細を送付
既に発生から1ヶ月が経っているので今更感満載な指示でしたが、とりあえず3の指示に従い、返信しました。そして途絶える連絡。 同じパターンだったので二週間ほど経ったのちに再度電話で問い合わせました。またまた悪いことをしていないオペレーターさんに謝罪していただき(ちょっと申し訳ない)、専門部署に確認してもらう同じ流れ。その後すぐに折り返し連絡が来て、今度は詐欺サイトのURLが載っているホテルとのやり取りを送付しろと。それ前の時に一緒に要求できたやろ、マニュアルないんか。すぐに対応しますが、当然のように連絡が返ってきません。一応メールに返信する形で返信を急かしますが、届いていると思えないほど一向に来ない連絡。専門部署働かんすぎちゃう?恐らく専門部署は日本管轄じゃないからだろうけど。 いい加減にしてほしいと思いつつ再度電話で問い合わせ専門部署を動かすルーティーン。そして届いた次なる指示は詐欺サイトのスクリーンショットを送れというものでした。 お前らが対応を放置しまくって二ヶ月が経ったせいでもうリンクが無効になってるわ!!とブチギレたい気持ちを抑えつつ、こちらのミスではないと主張する形で返信しました。
4.もはや新手の嫌がらせ
今度は初めて対応を急かす前に連絡が来ました!子供褒める時と同じ感覚。
そして確認されたのがホテルの予約名と支払いの名前が違うのは何故かと。
今更!?しかも名字一緒やったら夫婦って想像つくやん!!
とここまで言ってしまうと、ただのいちゃもんなので、大人しくエビデンスをとして婚姻関係がわかる住民票を提出します。個人情報が多いので全部黒塗りにするのめんどくさい…
しかしここで予想外のトラブル。今まで通り返信メールで提出すると何故か送信エラーが返ってきました。不審に思いメールアドレスを確認すると、
noreply@booking.com
なんで返信できないアドレスなんだとメールを読み返すと、最初に問い合わせを試みたアプリのサポートチャットから返信が届いていました。
は?なんで今更メールじゃなくてサポートチャットから来んの??
もはや新手の嫌がらせやんと思いつつ、気を取り直してサポートチャットからエビデンスを提出します。これを受けてやっとカスタマーサポートから返金対応を行うと連絡をいただき、問題解決に至りました!!
…と思っていたのが、私がまだまだ甘ちゃんたる所以だと痛感させられました。そう、返金が一向に行われなかったのです。返金対応を行うという言質と相変わらずの旅行の日々で忙しかったのもあり、一ヶ月ほど放置していましたが音沙汰なしでした。油断していた気持ちを引き締め直して、何度目かわからない電話での問い合わせを行います。すると何故か再度銀行に異議申し立てを行ったエビデンスを要求されました。
…対応するってのは嘘やったんか?ってかそれ最初に提出したわ!
オブラートに包んだつもりですが、流石に苛立ちが滲み出ている返信をすると確認に数日を要したのち、今度返金対応が行われました。
返金は満額行われ、キャッシュポイントというポイント形式でアカウントに付与されました。ポイントは次のホテル予約に使いましたが、その他に指定の口座に振り込むこともできるようでした。インシデント発生から約4ヶ月を要してようやくのことでした。
5. 大手サイトだからと言って油断禁物
改めて振り返ると本当に恥ずかしい。なんでこんな初歩的な詐欺に引っかかったのか…
B⚫️⚫️KING.C⚫️Mの支払いは予約時だけでなく宿泊直前まで保留できたりする(宿泊先によりますが)ので、そういうこともあるかと深く考えなかった自分を恨みます。そして声を大にして言いたいのは、大手なら安心なんてことはない!ということ。事実、本件の前にも顧客のクレジットカード情報が盗まれる事件もあったようです。本件対応中にB⚫️⚫️KING.C⚫️Mから詐欺の注意喚起メールも届きました(手遅れ)。
ただ冒頭にも注意書きを残しましたが、筆者自身には特定の組織を貶める意図はございません。その証拠という訳ではありませんが、クソみたいなトラブル対応を見せつけられた今でも利用しています。
何故なら会員ランクのおかげでとにかく安い。
あとトラブった時に金は払ってくれる。
小さいな会社が自己破産して顧客が返金されないと嘆くニュースを度々目にしますが(主に美容脱毛界隈)、そういったことだけはないと信じています。なんなら大手はクレームを金で解決する傾向がある気がします。
今回もあまりに酷い対応ではあったものの、こちらにも多少の非がある中で満額返金してもらえましたし。
とはいえ、お読みいただいた通り、返金対応してもらうために、要らぬ労力をこれでもかと使う羽目になりますので、詐欺に遭わないように注意するべきなのは間違いありません。詐欺師につけいられる会社のセキュリティが悪いと言う方もいらっしゃいますが、システムエンジニアの端くれとして言わせてもらうと、進化し続けるIT社会で完璧なセキュリティを担保し続けることはそうそう容易ではないとだけ言わせていただきます。Amazonのセキュリティ対策費用を検索すると少しは理解していただけると思います。それにしてもセキュリティ甘すぎちゃう?とは思うが。何より騙す方(詐欺師)が悪いに決まっている(H✖️H民)。そいつらが得するのが心底気に食わない。
今後はより一層強い警戒心を持ち、怪しいサイトは開かない、振り込まない、公式だろうがなんだろうが疑う、不審に思えば確認する、といった当たり前のことを徹底していこうと心に誓いました。この記事を読んでいただいた皆様も、筆者と同じ轍を踏まないよう注意していただければ、筆者の憤りも少しは報われると思います。