歯医者の受付のお姉さん、脱いだらすごかった。そしてセフレになった。
俺が通っている歯医者は、受付から治療室までどこもかしこも清潔そのもので、漂白剤のような無機質な香りが漂っている。ホワイトニングを始めたのは数年前。当時、営業職の俺にとって、白い歯はもはや仕事道具の一部みたいなものだ。
それでも、俺がこの歯医者に通い続けている本当の理由は、受付の玲奈(れな)さんだ。
24歳くらいだろうか。地味と言えば地味な制服姿。でも、顔立ちは整っていて、黒髪がさらりと揺れるたびに目を奪われる。冷たそうな雰囲気をまといながらも、その中に秘められた何かを感じさせる女性だ。
最初は他の患者と同じように、名前を呼ばれて診察室に入るだけの関係だった。けれど、会計のたびに少しずつ話しかけるようにした。
「今日もお願いします。玲奈さん、最近髪切りました?」
「え? あ、気づきました? そうなんです、5センチくらい…」
そんなふうに、日常的な話題を重ねるたびに、彼女の表情は少しずつ柔らかくなっていった。そしてある日、俺の治療が終わり、会計を済ませた後だった。
「これ、よかったら…」
玲奈さんは小さな紙を俺の手に押し付けると、視線を逸らして微笑んだ。そこには、彼女のLINEのIDが書かれていた。心臓が跳ねるような感覚に襲われた。こんな経験、いつ以来だろうって感じだった。
始まりの食事
彼女とはすぐにLINEでやり取りを始めた。最初は挨拶程度のやり取りだったが、日を追うごとに会話は深まり、仕事の愚痴や趣味の話までできるようになった。俺は自然と「今度食事でも行きませんか?」と誘っていた。
「いいですよ。あんまりお酒強くないですけど、それでもよければ。」
そんな控えめな返事が返ってきた。
待ち合わせは駅前の小さなイタリアンレストラン。制服姿しか知らなかった彼女が、カジュアルなワンピース姿で現れた瞬間、息を呑んだ。黒髪が肩にかかる絶妙な長さで、耳元には小さなピアス。普段の凛とした雰囲気が少し和らぎ、親しみやすささえ感じた。
食事の間、彼女は仕事の話や趣味の話を笑顔で話してくれた。歯医者の受付は思った以上に神経を使うらしい。予約の変更やクレーム対応、時には子どもの世話まで任されることもあるという。
「大変そうだね。いつもそんなに頑張ってるのに、笑顔で対応してるの、すごいと思うよ。」
そう言うと、玲奈さんは恥ずかしそうに笑った。
「ありがとうございます。そう言われると、ちょっと報われた気がします。」
食事を終え、店を出た後も、二人の会話は途切れなかった。駅まで送るつもりだった俺に、彼女が不意に言った。
「この後、少しだけ時間あります?」
驚いたが、もちろん断る理由などない。「うん、あるよ」と答えると、彼女は小さく笑い、俺の腕を引いた。
彼女の部屋
向かったのは彼女のアパートだった。外観は古びていたが、部屋の中は驚くほど整然としていた。白を基調としたインテリアに観葉植物がアクセントを添えている。玲奈さんの性格がそのまま表れたような空間だ。
「散らかってますけど…どうぞ。」
彼女は照れたように笑いながら、俺にコーヒーを淹れてくれた。小さなカップに注がれたコーヒーは香ばしく、少し濃い目だ。その香りに包まれながら、俺は彼女の指先に目を奪われていた。細くて華奢な指が、カップを持つたびに微かに震えている。
「玲奈さん、緊張してる?」
そう尋ねると、彼女は顔を赤らめてうつむいた。
「…ちょっとだけ。」
その表情が、俺の中の抑え込んでいた感情を一気に解放した。
れなさんの
肩、美脚、お尻、胸に触れる瞬間
俺はそっと彼女のカップを取り上げ、テーブルに置いた。そして、彼女の肩に触れた。彼女は驚いたように顔を上げたが、抵抗はしなかった。
「…玲奈さん。」
「はい…」
彼女の声はかすかに震えていたが、拒絶ではなかった。俺は彼女の頬に手を添え、唇を重ねた。
柔らかく、少し甘い感触。そして、彼女の吐息が俺の耳に届くたび、理性が遠のいていく。
「こんなこと、初めてで…」
玲奈さんの言葉は途中で途切れ、甘い声に変わった。俺は彼女をソファへと導き、優しく体を抱きしめた。細い肩のライン、すべすべとした素肌。その一つひとつが、官能的な魅力を放っていた。
彼女の手が俺の背中に回され、体が密着する。互いの体温が伝わるたび、二人の距離は限りなく近づいていった。
秘密の関係
それから、俺たちは定期的に会うようになった。歯医者では、今まで通りの客と受付の関係を装い、プライベートでは身体を重ねる関係。彼女は普段と変わらず凛としていたが、夜になるとまるで別人のように情熱的だった。
「こんな関係、誰にも言えないね。」
玲奈さんがそう言って微笑むたび、俺は彼女の魅力に溺れていった。彼女の白い肌と、それを隠そうとする控えめな仕草。そのコントラストが俺を狂わせる。
けれど、そんな関係に甘んじている自分に、どこかで不安も感じていた。彼女の凛とした瞳の奥にある寂しさに、気づいてしまったからだ。
これが俺たちの物語の始まりだった。清潔で凛とした玲奈さんの裏側には、誰にも見せない秘密があった。そして、その秘密に触れた俺は、もう引き返せない場所まで来てしまったのかもしれない。
もちろん、れなさんの名前は仮名だ。