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人との関わりや空間にお金を使う
standfm(スタエフ)でこちらの内容を話してます💁♀️
息子が営業のお手伝い
昨日の東京ガーデンテラス紀尾井町での出店は、途中から息子が参戦しました。
最初はキッチンカーの中での作業を中心に手伝ってくれていたんですが、息子には外で看板息子として色んな人と触れてもらう方がいい経験になるなと思い、キッチンカーの外に立って、「いらっしゃいませ」と伝えてもらうことにしました。
最初は恥ずかしがっていましたが、「いらっしゃいませ」と伝えていて、
「あら、お手伝いしてるの〜」
「前掛け似合うわねぇ」
「何があるのぉ?」
「何歳?」
などなど、段々とお声をかけられるようになってきます。
そして、
「じゃあ、甘酒もらおうかな?」
とか
「じゃあ、大将のおすすめをちょうだい」
などと注文につながるようになってきました。
息子は最初は照れながらやっていたものの、注文につながる事が楽しみに変わったみたいで明らかなスイッチが有りました。そのスイッチが入ってからはほんとに楽しそうに声を出して、コミュニケーションをとっていました。
キッチンカーで色々な人との出会い
紀尾井町で出店をさせてもらってから、色々な方と接する機会を得ています。
特に自分が住む世界と違うそうな方も訪ねてきてくれました。特に息子がお声がけを開始してから、違う世界に済む方と接する機会が増えたように思えます。
その中のひと組に、銀座で接客業をされている方が来てくれました。
ここで一つ勉強になったのは、お酒や料理の味わいを楽しむのはもちろんだけど、そこが一番ではなくて、人との関わりや空間を楽しむためにお金を使用する。そこに価値を見出すという考えです。
その方々は息子に気が止まり、カウンターに来てくれて、僕らや息子に対して、
「一緒に飲みましょうよ」と声をかけてくれて、
「これで飲んでください。」とお金も渡してくれました。
そして、一緒にビールをいただきながら、お話をしていて、息子に「何か若大将のおすすめはありますか?」と声がかかり、
息子は日本酒をすすめていきました。これはすでに口裏を合わせていて、日本酒をすすめて、さらに自分が説明できるものを説明するようにしていました。
その時は「岩の井の五百万石がスッキリして味もあって美味しいです」と伝えて、お姉さんたちは「じゃあ、それちょうだい」と頼んでくれました。その後に、息子が「岩の井はアミノ酸で黄色く色がついたものもありますよ」と説明をはじめました。これは口裏合わせをしていない内容だったんですが、家で僕が息子と飲んでいる時に「父、これなんで黄色になってるの?」と聞いてきた際に僕が答えたことを覚えていて、そんなセリフが出てきたんです。
お姉さんたちは喜んで「えぇぇ〜アミノ酸で色変わったやつも飲みた〜い」とつながっていきました。
それに合わせて僕も日本酒の説明を一生懸命行ったんですが、もちろん喜んで聴いてくれてはいましたが、飲みながら楽しく飲む方に重きをおいていた感じでした。
料理、飲み物の価値のほかに、楽しめる空間の価値が存在する
実際にお店終了して、片付けがひと段落して、トイレに向かっている時にそのお姉さん方が話をしているのが、聞こえてしまったですが、「あの若大将の立ち振舞が接客の真髄じゃないかな。ほんとに楽しかった。」というような事が聞こえてきました。
楽しく飲める空間づくりの意識を強くしようと心に思うことが出来た一日となりました。自分が知らない視点を持つことはほんとに面白いですね。