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浜中俊騎手と注目の2歳馬(2024年12月24日)

 今年は、浜中俊騎手にとって非常に厳しい1年となりました。昨年と比較して勝ち星が減少してしまった点は、本人にとっても悔しさの残る結果だったかもしれません。その中でも、2歳馬との新たな出会いやクラシック候補馬への騎乗など、未来への希望を感じさせる場面もありました。
 一方で、同期の藤岡康太騎手の突然の訃報は、浜中騎手のみならず競馬界全体にとって大きな衝撃でした。藤岡康太騎手は、現役時代からその実力を認められ、多くのファンに愛されてきました。同じ時代をともに戦った親友との別れは、深い悲しみとともに騎手としての重みを改めて感じさせる出来事だったことでしょう。
 こうした困難な状況の中でも、浜中俊騎手は日々精進し、レースに向き合い続けています。来年に向けて、競馬ファンとしても浜中騎手が再び輝きを取り戻し、さらなる活躍を見せてくれることを期待します。
 今回は、来年に向けて浜中俊騎手が勝利へ導いた2歳馬たちに注目し、その特徴や今後の展望について考察します。


バースライト

デビュー戦

 12月8日の中山競馬場芝1800mでデビュー勝ち。浜中騎手によると、このレースでのバースライトはスタートが遅れることは予想していたものの、後ろから追走し、ペースが上がらないと判断したため、早めにまくり気味で前に出ました。直線で抜け出してからは、物見をしている余裕を見せつつも、勝利を確定させました。レース後にはまだ余力が感じられ、浜中騎手はその成長に期待を寄せています。

特徴

 バースライトは、ノーザンファーム生産で、父がモーリス、母父がディープインパクトという血統を持っています。この血統は、近年注目馬を輩出しており、ミルテンベルクやシヴァース、アルテヴェローチェなどがいます。これらの馬は、主に短距離から中距離を得意とされていますが、バースライトに関しては、やや異なる特徴を持っているようです。
 浜中騎手も触れていたように、バースライトは競馬において中距離~クラシック距離に適性があると予想されています。これにより、将来的に長い距離での競走においても十分な実力を発揮する可能性が高いと考えられます。この血統の特性を踏まえると、バースライトは今後の成長によってさらに注目の存在になるでしょう。

ミッキーゴールド

デビュー戦

 10月26日の京都競馬場芝2000mでデビュー勝ち。浜中俊騎手は、レース中に馬の若さを感じながらも辛抱強く走らせ、2着リンクスティップとの接戦を制しました。
 この勝利で浜中騎手はJRA通算1200勝を達成。彼は馬の成長に期待し、今後の更なる成長を楽しみにしているとコメントしました。

特徴

 ミッキーゴールドの姉、パルクリチュードはダートでデビュー勝ちを果たし、その後芝のフラワーカップで3着に入った実力馬です。この実績から、姉妹馬はそれぞれ異なる競走形態でも高い適応力を示しており、ミッキーゴールドも今後の成長が楽しみです。
 またミッキーゴールドが新馬戦で負かした馬が次走で好走したことから、ミッキーゴールドのレベルの高さが伺えます。このことは、彼が今後のレースでも注目されるべき存在であることを示唆しています。

ゴージャス

デビュー戦

 9月16日の中京競馬場芝1600mでデビュー勝ち。ゴールドシップ産駒の白毛馬で、ソダシと同じ毛色ですが、別の母系を持っています。浜中騎手は、馬の良い反応と集中力のある走りを評価し、今後が楽しみな一頭として注目されています。
 浜中騎手はゴージャスについて、「一生懸命走るところがいいところ」と評価しました。毛色が注目されがちですが、その走りからは秘めた能力の高さがうかがえ、白毛の新たなヒロイン誕生を示唆しています。

特徴

 ゴージャスは2戦目のファンタジーSで出遅れが響き、12着と大敗しました。浜中騎手は「ゲートで我慢できず、出遅れが全て」と振り返り、「真面目で頑張りすぎる性格が課題だ」と述べました。しかし、ゴールドシップ産駒であることから、今後の成長に期待しています。

2025年の展望

 私が注目した3頭の馬と浜中騎手がクラシック戦線をどう戦うのか、勝手に予想(願望強め)します。

牡馬路線

 バースライトは武幸四郎厩舎なので、すぐに乗り替わることはないと思いますが、ノーザンファーム母体のキャロットクラブ馬ですので、結果が出なければ外国人騎手に乗り替わる可能性が高いです。ノーザン系クラブはあまり数は使ってこないであろうと予想しますので、2月のきさらぎ賞あたりで賞金を積んで三冠路線に挑んで欲しいです。
 ミッキーゴールドは、メモリアルを達成した馬でもあるので思い入れも強いと思います。父リアルスティールは3歳時、三冠路線を走りましたが、古馬になってからはマイル~中距離を多く使っていましたので、次走の結果次第で過去に同じ勝負服で制したミッキーアイルと同じようにNHKマイルも視野にいれて欲しいです。
 その他で気になる牡馬は、イガッチとリラエンブレムです。

牝馬路線

 ゴージャスは、2走目のファンタジーSは出遅れが原因だったので、ゲートの問題が解決してくれば先が明るくなるでしょう。母のサトノジャスミンは未勝利ですので適性は分かりませんが、短距離のレースを使っていたので、ゴージャス自身も勝利したマイルくらいの距離に適性があると予想します。2月1日(土)京都9R白梅賞(1勝クラス)か2月8日(土)京都10RエルフィンS(リステッド/牝馬限定)がちょうどマイル戦なので、この辺りから始動して桜花賞を目標に進めて行けたらいいなと思います。
 その他で気になる牝馬は、ヴーレヴーです。ファンタジーSではゴージャスに騎乗の為、浜中騎手は乗れませんでしたが、短期免許取得の騎手が騎乗していたので、重ならなければ騎乗してほしいです。

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