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2025年の浜中俊騎手と古馬戦線

新年のご挨拶

 明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 昨年は「POG企画」や「オフ会開催」、さらに函館と札幌への競馬旅行など、さまざまなことに挑戦しました。その一方で、ブログを開設したにも関わらず、三日坊主に終わってしまったことは反省点です。そしてこのたび、サーバー契約の満了が近付いたこともあり、ブログをNoteへ移行することにいたしました。この場を借りてお知らせいたします。
 今年も楽しい競馬ライフをお送りできるよう、引き続きよろしくお願いいたします!


はじめに

今年はもっと勝つ

 昨年は年別成績でワースト2位の36勝に終わり、目標としていたGⅠレースの制覇も果たせず、物足りない結果となってしまいました。しかし、その鬱憤を晴らすかのように、新年初日の中京競馬場ではミッキーゴールドで見事な勝利を収め、さらにシンザン記念ではリラエンブレムが優勝。2025年は素晴らしいスタートを切ることができました。これからの浜中俊騎手に再び輝きを期待するファンにとって、今年はまさに「捲土重来」の年となるかもしれません。

 今回は浜中騎手のお手馬を中心に、特に4歳以上の古馬に焦点を当て、春の古馬戦線について考察します。

中長距離路線

メイショウタバル

 2024年、浜中俊騎手にとってメイショウタバルは中心的な存在だったのかもしれません。この馬は2023年12月24日の2歳未勝利戦で初めて浜中騎手とコンビを組み、「流れが向くようなら、成績的にはチャンスがありそう」という期待通り、無事に勝ち上がりを果たしました。その後も勢いに乗り3連勝で毎日杯を制覇し、クラシック路線への挑戦をスタートしました。

 皐月賞では、「最近は掛かる面が出てきているので、何よりリズムよく競馬をしたいところ」という騎手の懸念通り、1000m通過57.5秒というオーバーペースが影響し大敗を喫しました。さらに、日本ダービーへの出走予定もありましたが、残念ながら出走取消となりました。しかし、秋初戦の神戸新聞杯では見事な復活を遂げ、父子制覇を達成。続く菊花賞でも父子制覇を狙いましたが、折り合いを欠き大敗する結果となりました。

 2025年、日経新春杯に出走した際も、1000m通過57.7秒という速いペースがたたり、再び折り合いを欠き2桁着順に終わりました。加えて、昨年の有馬記念での除外もあり、メイショウタバル自身のメンタル面にも負担が大きかったと考えられます。

 今春の展望として、折り合いの課題を克服すれば、GⅠでも十分に勝負できる素質を秘めた馬です。まずはしっかりと休養を取り、中山記念、金鯱賞、大阪杯といった重要なレースでの好結果を期待しています。

ディープモンスター

 3歳時には皐月賞・ダービー・菊花賞と三冠競走すべてに出走した素質馬です。デビュー当初から「いつか重賞を勝てる」と期待されてきましたが、今年で7歳となりました。

 2024年の戦績を振り返ると、小倉大賞典では右前肢跛行により出走取消。その後、急仕上げで臨んだ初戦の鳴尾記念では5着と奮闘しました。次戦の小倉記念ではトップハンデ58.5キロが影響したのか、惜しくも3着。秋初戦は連覇を狙ったアンドロメダステークスに出走しましたが、折り合いを欠き4着に敗れました。しかし、次戦のチャレンジカップでは馬具の工夫が功を奏し、見事に折り合いがついたことで2着に好走。重賞でも十分に通用する力があることを証明しました。

 2025年の初戦は、中山競馬場の芝2200mで行われる「アメリカンジョッキークラブカップ(AJCC)」に出走予定です。昨年のダービー馬であるダノンデザイルや皐月賞2着馬のコスモキュランダといった有力馬が揃う中、重賞初制覇を目指しての挑戦となります。これまでの経験を活かし、大舞台での活躍を期待しています。

ゴールデンスナップ

 2024年、浜中騎手に初勝利をもたらしたのはゴールデンスナップでした。この馬は、長距離であれば格上挑戦でも堅実に走る能力を見せる一方で、自己条件でも勝ち切れないレースが続き、オープン入りを果たすことができませんでした。昨年は大きな結果を残すことができなかったものの、安定した走りでファンを魅了してきました。

 2025年の初戦となった「万葉ステークス」では、昨年に引き続き浜中騎手に新年の初勝利をプレゼントしました。このレースでは終始リズム良く運び、最後の直線では抜群の伸び脚を披露。馬と騎手が息の合った走りを見せ、改めて長距離適性の高さを示しました。今年はさらに2勝目、3勝目と勝ち星を重ね、飛躍の年となることを期待しています。

 次走の予定は、海外挑戦となるレッドシーターフハンデキャップ(芝3000m)と、国内のダイヤモンドステークス(東京芝3400m)の両睨みとなっています。海外遠征となれば、長距離適性を活かした戦いが見られるでしょうし、国内でのダイヤモンドステークスでは、重賞初制覇のチャンスも十分に考えられます。どちらのレースを選択するにせよ、今後の活躍に向けた大切な一戦になることは間違いありません。

ダート路線

メイショウハリオ

 浜中俊騎手のお手馬であり、現役唯一のGⅠ級馬であるメイショウハリオ。2024年の初戦としてサウジカップを予定していましたが、残念ながら歩様に乱れが生じ、出走取消となってしまいました。この時期、浜中騎手はディープモンスターの小倉大賞典出走取消も重なり、2週続けて重賞騎乗予定の馬が出走取消となる不運が続いてしまいました。

 復帰戦となった帝王賞では、3連覇の偉業を目指して挑んだものの、休み明けの影響で本調子ではなく、9着に敗れてしまいました。しかし、秋に行われた船橋競馬場の日本テレビ盃では、休養明けにも関わらず3着と健闘。その後、佐賀競馬場で行われたJBCクラシックでは、ウィルソンテソーロに敗れ2着となりましたが、3着馬とは4馬身差をつける実力を見せ、依然としてGⅠ級のレースでも十分に戦える力を示しました。

 しかし、次走予定だったチャンピオンズカップでは、調教中に筋肉痛が生じ、治療に専念するため出走取消となってしまいました。高齢を迎えつつあるメイショウハリオですが、順調にレースに臨めれば、未だにその実力を十分に発揮してくれることは間違いありません。

 2025年最初の出走は、フェブラリーステークスを予定しています。2年前の同レースでは、スタートでバランスを崩し(あわや落馬)ながらも、見事3着に食い込みました。この実績があるだけに、今年こそは無事にレースを迎え、松本オーナーへの恩返しを果たす走りを見せてほしいと、競馬ファン一同が期待を寄せています。

あとがき

2024年の浜中俊騎手を振り返って

 年末年始の休日に書き上げたかったこの記事ですが、筆不精のため今になってしまいました…笑。本当はこの記事を書き上げた後、中京競馬場でメイショウタバルの勝利を見に行くつもりでしたが、目の当たりにしたのは「大逃げ」(白目)。

 さて、2024年の浜中騎手について振り返ると、一言で言えば「不運」な一年でした。

メイショウタバルの快進撃と不運

 メイショウタバルは未勝利戦、つばき賞と浜中騎手と共に連勝し、順調に行けばベテランの横山典弘騎手を背にスプリングステークスを予定していました(同日、浜中騎手は阪神大賞典でゴールデンスナップに騎乗予定)。しかし、左前肢フレグモーネで回避となる不運が発生。幸い、1日の休養で回復し、翌週の毎日杯には坂井騎手が騎乗しました(同日、浜中騎手は日経賞でボッケリーニに騎乗)。

 毎日杯では、坂井騎手が2着馬に6馬身差をつける圧勝劇を披露。これがメイショウタバルにとって初めての重賞勝利となり、管理する石橋守調教師にとっても嬉しい重賞初制覇となりました。ただ、このレースでメイショウタバルは「逃げ」を覚えてしまいました。

石橋守調教師の采配が招いた課題

 問題だったのは、坂井騎手がテン乗りだったにも関わらず、石橋調教師が特に指示を出していなかった点です。それまで浜中騎手が控える競馬を教えてきたにもかかわらず、毎日杯では坂井騎手が大胆に逃げる競馬を展開。結果的に圧勝でしたが、これが後々のメイショウタバルの競走スタイルに影響を与えたのではないかと考えられます。

 生産者である三嶋牧場の三嶋健一郎氏は「メイショウタバルは育成時代、乗り手を選ばない従順な馬でした…」と語っています。新馬戦では角田大河騎手、つばき賞や未勝利戦では浜中騎手が控える競馬を教え、基盤を築いてきました。しかし、逃げて圧勝する形を覚えた結果、以降のレースで戸惑いが見られるようになったのではないでしょうか。

 毎日杯での坂井騎手の騎乗自体は素晴らしいものでしたが、競走馬のキャリアを管理する石橋守調教師の騎手任せな采配には改善の余地があるかもしれません。このレースは控える競馬でも十分賞金を加算できた可能性があり、結果論ながらも惜しさを感じます。

今後の戦略に注目

 菊花賞や日経新春杯の結果を踏まえ、今後石橋守調教師がどのような戦略を取るのか注目したいところです。メイショウタバルの競走馬としてのキャリアをより良い方向に導けるよう、今後のレースでの采配に期待しています。

2025年の浜中俊騎手へエール

 2024年は「不運」が続いた一年でしたが、それでも浜中騎手の騎乗ぶりや馬たちへの献身的な姿勢には、ファンとして多くの感動をもらいました。今年2025年は、ぜひとも運気を好転させ、GⅠの舞台で再び輝く姿を見せてほしいと願っています。メイショウハリオやメイショウタバル、そして新たなお手馬たちと共に、さらなる飛躍を期待しています!これからも一鞍一鞍、大切に積み重ねていく浜中騎手を、全力で応援しています。

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