タイでのWise利用はどれくらい得なのか確認しました
タイでWiseの利用が得なのかを確認してみました。
買い物
ホアヒンのLotus'sにてWiseで229 THBを支払ったところ、両替手数料込みで1,060円の支払いでした。よってNetのレートは4.62882です。この日のOandaのレートは4.57683でありレート差は0.052です。
また同じ店で、海外事務手数料が比較的安いとされるJCB(リクルートJCB)を使用して113.25 THBを支払いましたが、日本円での支払額は533円でした。同様にNetのレートを計算すると4.7064でした。この日のOandaのレートは4.59561なのでレート差は0.11079であり、Wiseに比べて2倍以上の差があります。(JCBは決済日の翌日のレートが日本円の支払額になるので、Wiseと同じ日に決済する方法での比較はできず、今回はOandaのレートとの差を比較しました)
よって決済額だけを見るとWiseの方が得なようですが、リクルートJCBには1.2%のポイント還元があります。日本円の支払額533円から見做しで1.2%を引くと526円になり、この金額を元にしたNetのレートを計算すると4.6446ですが、Oandaとのレート差は0.049であり、Wiseを逆転します。
現金の引き出し
20,000 THBをATMで下ろしましたが、為替両替手数料が705円、WiseのATM手数料が239.68 THB、ATMの運営銀行に支払う手数料が220 THB(今回はクルンシー銀行のATMを使いましたが、デビット利用時のATM手数料はどこでも同じです)で、全部合わせた日本円の支払い金額は94,790円なのでこれも含めたNetのレートは4.7395です。
同じ日にバンコクで両替をした場合のレートは4.572のため、3.7%近く現地の両替店の方が有利です。
こちらの通り、Wiseで使ったのと同じ日本円を両替屋で使った場合は550 THB程度多く受け取れるので、滞在場所にもよりますが交通費を考慮してもそれなりの差があります。ただ実際には細かい金額は両替してくれないはずなので理論値です。
私の場合
銀行口座開設前の今は、クレジット払い時に追加手数料が不要で決済できる場合はリクルートJCBをApple Payで支払うことにしています。
タイのクレジット決済はコンタクトレスが多く、少なくとも私達が行くような店や決済金額では差し込むように言われたことが無いのでiPhoneに入っているクレカで支払え、物理カードを持ち歩くより安全です。ただし私達の生活で使う中ではクレカ決済に対応しているのは少し高いレストランとスーパーマーケットとバンコクの地下鉄くらいです。なお、タイでのコンタクトレス決済の最大額は1500 THBだそうなので、我々が行く事前予約・事前決済不要な価格帯のレストランであれば大丈夫そうです。
Wiseは日本で作った口座だとApple Payに対応していないので常に物理カードを持ち歩かないとならないし、デビットなので不正利用時の対応に少し不安があるのと、そもそも上記の通りNetのレート(手数料を加えた日本円での支払額)はポイント還元を考慮したリクルートJCBに比べて有利ではないため、少なくともJCBが比較的使えるタイでは今のところリクルートJCBを差し置いて買い物で利用するメリットはあまり無いと思いました。
タイではJCBが使えない店というのはあまり無いかもしれませんが、もしそういう店があったらEPOS(VISA)ゴールドを使うことになります。JCBより事務手数料が0.6%高いですが、10万円使っても600円しか違いがないので臨時利用のためのクレカとしては許容範囲です。ただし年間利用額が100万円を超えてしまうと、それ以降は還元率が下がっていく一方なので年間決済額次第です。(航空券や滞在費用を支払ってしまうとすぐに枠が埋まってしまいます)
ATMで現金を下ろす方に関しては、両替屋で両替してもらう場合は日本円をそれなりに持って渡航しないとならず怖いし、持参した紙幣の状態によっては両替を拒否される可能性があるというデメリットを考慮するとWiseの手数料分の価値はあると思いました。
今回は上に書いたデメリットを考慮して最初からWiseで下ろすつもりで日本円はほとんど持ってきていませんが、タイの銀行口座を作り終えたらWiseを通じてタイの銀行に送金しタイの銀行から下ろせば良いのでそういう心配は不要になるはずです。また、そもそも銀行口座を持っていたらPromptPayが使えるので現金を下ろす必要やクレカ決済の利用機会も減る想定です。
今回は銀行口座開設のためにWiseでまとまった金額を下ろしましたが、それも今回が最後だと思います。
ということで、私達のケースでWiseの真価を発揮するのは、タイの銀行口座への送金が発生してからになりそうです。
もしタイの銀行口座を作る予定が無かったら一番低コストでTHBを調達できるであろうアコムのクレカをダメ元((定期収入が無くキャッシング枠をもらえない可能性が高いのでダメ元))で申し込んでいたと思います。