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他人に30%だけ期待する

他人に期待しないタイプの特徴として、他人への不満があっても指摘しないことがあると思います。他人に指摘して改善を求めることは「他人に期待する」ことだからです。

一方、指摘しないからといって不満がゼロになるわけではありません。不満が蓄積し、不満の許容ラインを超えた時点で相手を切り捨てる(契約解除する、絶縁する)決断を下します。他人に期待しない以上、怒りが爆発して相手に不満をぶつけることは無く、静かに相手と縁を切ります。

他でもない私がこのタイプなのですが、この生き方は他人をコントロールしようとしない分、迷いが少ないという意味ではとても楽です。しかし、他人に期待しなさすぎるがゆえの機会損失が生まれているのではないかと最近感じました。

当たり前の話ですが、人間とは本来「コントロールできる、できない」という0、100ではなく、

  • 人の話をよく聞く人(80)

  • それなりに聞く人(60)

  • 人の話をほとんど聞かない人(20)

などグラデーションがあるものです。人の話を聞く80や60の人は指摘すれば改善の見込があるはずなのに、他人に期待しない生き方では彼/彼女らに対しても一切指摘しないため不満が蓄積してしまい、最終的には切り捨てることになります。改善の見込があった人間関係も切り捨てているという意味で、機会損失が生まれてしまうわけです。

こうした理由から、最近では他人に30%だけ期待することを試しています。それは全ての人間、事柄に対して期待するのではなく、

  • 改善の見込があり、話を聞いてくれる人に対してのみ期待する

  • 指摘して改善できそうな軽微な事柄のみ指摘する

ということです。例えば、明らかに話を聞かないタイプの人に期待するのは時間のムダなので従来の「期待しない」スタイルで切り捨てますし、その人の人生観や生き方に関わるようなクリティカルな事柄は指摘しても改善する見込みが極めて低いので同じく縁を切ります。

一方、残り70%は期待していないので、指摘して改善されなかったときのプランBも用意します。例えば、「今回の指摘では様子見し、次に同じことが起きたら絶縁する」などですね。新規事業と同様、人間関係の撤退ラインを設定すると言えば分かりやすいでしょうか。

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