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デーティングとお試し入社

欧米ではデーティングという文化があるそうです。相手のことをよく知るためのお試し期間であり、結婚相談所で言う仮交際のようなものですが、大きな違いは手を繋いだりキスやセックスなども含まれることです。体の相性が悪くて別れるという話もありますから、体の相性も含めて付き合う前に確認するということでしょう(ただ、欧米だと告白文化が無いこともあり、今デーティング中なのか正式に付き合っているのか曖昧になりやすいという弊害はあるそうです)。

この考え方ですが、スタートアップによくある「お試し入社」とよく似ていると思います。「付き合ってから互いのことを知る」「互いのことを知ってから付き合う」という2つの考え方がありますが、恋愛と違って正社員雇用は企業側から切るのが難しく、候補者も転職を繰り返すと経歴に傷が付くので、「互いのことを知ってから付き合う」に重きを置いているのでしょう。デーティングとやや違う点としては、雇用関係だと必ず契約を締結することですが、これにより今お試し期間なのか正社員なのか明確なので、今付き合っているのか分からない問題は防げます。

私も過去に採用支援した企業で似たような体験があります。その企業では2週間のお試し入社期間を設けており、ある候補者の方が最終面接を通過してお試し入社をしてもらいました。面接までは満場一致で印象が良かったのですが、実際に働いてもらうと面接時点で気付かなかった粗が色々見えてきたのと、候補者としても自分がやりたかったことと違ったようで、結局辞退されました。選考に時間をかけていただけに残念でしたが、入社後に辞められるよりはマシでしょう。


私の採用の仕事については下記の記事をご覧ください。

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