「西成のチェ・ゲバラ」もKindleで出版してみた話
この度、「西成のゲバラ」もKDPから出版してみることにした。
ドタバタコメディの「マルクス」に比べ、こちらはハードボイルドなしっとりとした小説を目指している。医師となって現代の西成に生きることになったゲバラが、かつての武力革命とは異なる、新しい革命の形を模索していく物語だ。
医療を通じた人々との関わり、技能実習生問題、貧困と格差、再開発の波―現代社会が抱える様々な問題を、西成という特異な街を舞台に描いていく。人々の繋がりが生む希望、制度外の相互扶助、そして日常の中に見出される小さな革命の可能性。それらを通じて、現代における「革命」の新しい形を探っている。
文体や構成からすると、もしかしたら「マルクス」よりもKindle向きな作品かもしれない。
価格は同様にKindle Unlimitedで取り扱える最低価格の250円とした。
この本に250円の価値がないとは思わない。医療、貧困、革命、希望—私なりに精一杯の物語を紡いできたつもりだ。
しかし、正直に言おう。もしあなたが250円を持っているなら、この本を買うよりも、未来のために使ってほしい。子ども食堂への寄付でも、環境保護への募金でも、誰かの支援でも。
なんだか素敵なことを言ってしまった気がするが、本心ではある。
いや、私は偽善者なのだ。作品では社会正義を語りながら、実は少しでも読んでもらいたくて、こんな美辞麗句を書いている。
だからこそ、noteで無料で読めるようにしているし、Kindle Unlimitedでも読めるようにした。お金は必要な人のために。物語は、できれば私の作品で楽しんでいただけたら。
とにかく読んでいただけたら嬉しい。
ゲバラはかっこいい、と思っていただけたら、これ以上に幸せなことはない。
そして、もし可能であれば、レビューをつけていただけると、この上ない励みになる。たった一言、★だけでも、作者にとっては大きな支えとなります。