普通程度の能力の者が働きながら司法書士試験等の超難関資格に合格できるか?

 まず最初に私自身のことを書いておくと、私はフルタイムで働きながら、これまで行政書士と宅建と2級FPに合格しました。そして資格試験最終章として司法書士試験を受け、今年合格したと思われます。
 国家資格の試験についてはこれまでは無敗だったのですが、司法書士試験は流石に超難関で、複数回落ちました。
 私は択一の勉強を割と楽しんでできるタイプなので、択一で60問近く取れるレベルに仕上げるのはそんなに難しくありませんでしたが、記述が地獄でした。
 少し前に勉強法の本を出すと告知して、松本雅典講師による帯の文言が問題作となった河島弥生氏のように、フルタイム兼業受験生が1回の受験で合格するということも無いわけではありませんが、かなり珍しいケースだと思います。

 さて、今回の記事のタイトルにある「普通程度の能力の者が働きながら司法書士試験等の超難関資格に合格できるか?」という問いに対する私の答えは、「不可能とまでは言えないが相当に難しい」というものです。宅建は、普通の人が普通にやるべきことをやれば受かる試験です。行政書士は幾分難易度が上がるとはいえ、やはり働きながらでも十分合格できる試験です。しかし、予備試験、公認会計士、司法書士、税理士、不動産鑑定士のレベルになると普通の人が働きながら合格を狙うのは相当難しくなります。
 それでは、普通程度の能力のフルタイム兼業受験生が合格するにはどうすれば良いかということなのですが、それは今後具体的に発信していくこととして、その話をする前に、私が考える「超難関資格に合格するために必要な条件」についてお話しします。
それは以下のとおりです(以下の内容は、特に断りが無い場合は、司法書士試験について書いているとお考えください)。

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