褥瘡ケア私たちの退院指導はこうする!!

はじめに 

私は、急性期病院と訪問看護で 在宅褥瘡ケアを生業にしている皮膚・排泄ケア認定看護師です。私たちのチームのモットーは「無理なく、無駄なく、簡単に」です。知識と情報は最新のもの有し、患者家族の今までの経験や想いを活かし、win-win でケアできることを心がけています。

褥瘡を有して退院する方の指導の内容について「無理なく、無駄なく、簡単に」できる方法を説明しますので、参考にしていただければ幸いです。退院指導は、単に病院で行っていることを伝えるのではありません。退院先の環境、本人、家族の希望、状態などに合わせて「在宅仕様」にします。
 例えば、体位変換は入院中は病院のルールによって昼夜問わず3時間、4時間間隔で行うと思いますが、自宅では、就寝後は介護をする方も受ける方も起きてまで、起こしてまで行うことはしません。また、局所ケアは入院中はベッド上で毎日行うことが可能ですが、在宅ではわざわざ手間をかけてベッド上で行うことは現実的ではありません。感染徴候がなければ週に数回の入浴のタイミングが良いという具合に考えます。褥瘡は手間ひまかけずに在宅で看ることが可能です。
褥瘡リスクアセスメント 在宅K式スケールでは前段階要因の1つに「介護知識がない」があります。褥瘡予防のポイント①除圧・減圧 ②栄養状態 ③皮膚の清潔保持の3点について述べることができないと「リスク」なのです。在宅ケアを支援する私たち、皆さんたちが本当の在宅ケアを伝えていきましょう。伝えるためにはきちんと学びましょう。

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