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【フランス編】0円ヨーロッパひとり旅
みなさんこんにちは。フランス滞在中のJoです。12月末の2週間の休暇を利用して、ヨーロッパの国を毎日1カ国ずつ旅行をしています。詳しい背景は準備編をご覧ください。
今回は1カ国目のフランス・パリです。私はフランスに滞在している間にパリのメジャーな観光地はすでに訪問してしまったので、今回は0円で利用できるディープな名所(?)をご紹介します。
バスターミナル(Paris Bercy Seine)から走って最初に向かったのは、国民議会議事堂(Assemblée Nationale)です。フランスの国民議会は日本における衆議院に相当します。事前に予約をすることによって、無料で見学することができます。なお、予約は遅くとも訪問希望日の3週間くらい前にしないと、希望の日程で予約することは難しいと思います。早速、受付をしようと思いましたが、それっぽい入り口が多すぎて、どれが訪問者用なのかがわかりません。
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最初に行き着いたそれっぽい入り口はこれです。Entrée piétons(通行人入り口)の文字を見て安心しきった私は迷わずこの門の中へ突撃しました。ドア付近のインターホンをおし、警備官を待つと、何しに来たのか聞かれます。私が「国民議会の訪問者です」というと、警備官が「ここは外務省だよ」と教えてくれました。意味がわからず、とりあえず門を出て看板を確認すると、たしかに通行人入り口の右上に外務省を意味するフランス政府のロゴがありました。正直、それほど時間があった訳ではないので、警備官に指示された方向へ走ると、何やら人だかりができていました。そうです。そここそが、国民議会の通行人入り口でした。
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土曜日の9:40AMでしたが、フランス人の家族連れが3組、中国人の親子、韓国人カップルがすでに並んでいました。他の名所に比べたら全く大したことのない列です。しばらくすると、チケットの確認が行われ、警備ゲートへと進みました。ゲートを通過し、パスポートを提示するといよいよ国民議会見学のはじまりです。ガイドは最初に見学の概要だけ伝えて、あとは同伴していませんでした。それぞれのブースに職員が配置されているので、質問があれば適宜聞くと言う方式のようです。フランス語の話せない外国人にとっては少々物足りなさを感じるところかもしれません。とはいえ、各部屋には説明用のパネルが設置されており、Google翻訳のカメラ機能を使えば問題なく各部屋の概要を把握できるため、この点については大きな問題ではありません。歴史のある建物なので、見るだけでも満足できる内容だと感じました。私が特に興味深かったのは、各議席にコンセント、USB2種類の差し込み口が設置されていたことです。調べてみると確かにタブレットやPCを議員が使っている様子を確認することができました。日本の国会でこういった端末の使用が普及したときには、もしかしたらコンセントの増設を行わなければいけないかもしれませんね。
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次に向かったのは国立図書館(Bibliothéque Nationale de France : BNF)です。実は最初にいたバスターミナルからは近いが、国民議会からは遠いという非効率的なルートとなってしまいました。例の通り、入り口がどこか判らずにさまよっていると、図書館の窓を鏡にしてダンスの練習をしている女性がたくさんいました。入り口らしきものにつながる大きい階段を見つけたので、そのまま入り口へ。空港のようなセキュリティチェックをパスして、館内に入ります。BNFは蔵書の部屋に入るのは有料らしいのですが、部屋の外のテーブルを使ったり、見学したりするだけでは料金がかからないので、次の日程までここで時間を潰します。
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図書館で作業を終え、次に向かったのはパリの知り合いの新居です。ちょうど私がパリにいる日に引っ越しの作業をするいうことで、お手伝いをしました。この日はその方にご飯をご馳走になり、予算の50€は使うことなく夕食にありつくことができました。
夕食を終えてホステルに向かおうとしたのですが、これがまた遠い。メトロとバスを駆使して40分の位置にあったので、走りは諦めて、4.2€でバスとメトロに乗りました。パリにはNavigoというSuicaみたいなカードが存在し、課金することで改札を通過できます。バスでもメトロでも区間ごとの価格ではなく、乗る時点で一定の料金がかかります。ホステルについてチェックインをして寝る体制に入ります。この日はそのまま寝てしまいました。
明日の朝起こる悪夢にも気付かぬうちに...