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【クロアチア編】0円ヨーロッパひとり旅

みなさんこんにちは。フランス滞在中のJoです。12月末の2週間の休暇を利用して、ヨーロッパの国を毎日1カ国ずつ旅行をしています。詳しい背景は準備編をご覧ください。

こんにちは!今回は7カ国目クロアチア・ザグレブです。7カ国目くらいになると、どこの国で自分が何を経験したのか混乱してしまうときが時々あります。そうならないためにも、それぞれの国でしっかり記事を書いていきたいと思います。

ファシズム犠牲者広場(Trg Žrtava Fašizma)

バス停から中心地までは少し距離があったので、走りました。目指していた場所ではありませんでしたが、ひときわ目立つ円形の建物が視界に入ったので、一度、走るのを中断して見てみることにしました。

この円形の建物自体はモダン美術館(Meštrović Pavilion)と呼ばれるもので、文化的イベントや展覧会が開催される場所となっています。一方で、モダン美術館を含むこの広場一帯は見出しで示したような名前で呼ばれています。この場所で昔何かあったというわけではなく、単にこの広場をファシズムの犠牲者の追悼のために使用しようという政治的な文脈が強い名前になっています。

イェラチッチ広場(Trg bana Jelačića)

最初の目的地に到着しました。この広場は現地の方の待合場所としても使われるそうです。

クリスマスマーケットのようなものが開催されていて盛り上がっていました。季節によって色々なイベントを開催しているようです。よく見ると、写真の左のところになんかいます。白いクマの着ぐるみがサンタ帽を被っています。人がいない間もずっと微震していて爆笑しました。この旅で1番笑いました。

ハンガリーからの独立をかけて戦った19世紀のクロアチアの英雄のイェラチッチ提督の像です。この広場の名前も彼からとられています。そんなことより、また右になんかいます。さきほどの微震くんの亜種でしょうか。彼は微震していなかったため、おもんなかったです。

気に入ったので、微震くんを再掲します。

ドラツ市場(Dolac Market)

微震くんの余韻でずっとニヤニヤしながら歩いていると、次の目的地に到着しました。ドラツ市場は野菜や果物を扱う市場で、「ザグレブの胃袋」と言われているらしいです。

このような感じで、「市場です!」という見た目をしているので、とてもわかりやすいです。果物、野菜、蜂蜜が中心に販売されていて、私が行ったときには肉やお魚は販売はれていませんでした。

ザグレブ大聖堂(Katedrala Marijina Uznesenja)

どうやら、クロアチアで最も高い建物らしく、たしかに目の前で見てみると、その大きさに圧倒されます。

ただ改修は行われていて中に入ることはできませんでした。

石の門(Kamenita vrata)

13世紀に建てられたもので、ザグレブ市内に残る唯一の城壁とのことです。

壁(?)の内部にはマリア像もあって、たくさんのろうそくが献上されていました。ろうそくを入れるスペースを確保するために、お好み焼きで使うヘラみたいなものを使って、もともとあったろうそくを別の場所に移動させているほどでした。

聖マルコ教会(Crkva sv. Marka)

色鮮やかなモザイクの屋根が魅力の教会です。

観光地の中にはイメージよりも現物がしょぼい、いわゆる「がっかりスポット」というのがありますが、この屋根については期待を裏切ることはないでしょう。とにかくすごい屋根でした。ちなみに、この建物の周辺は首相官邸、国会議事堂が位置しており、この城もゲートで囲まれていました。ゲート内の車は黒塗りのものが多く、まさに「クロアチアの永田町」といっても過言ではないと思います。

ロトルシュチャック塔(Kula Lotrščak)

永田町から少し歩いたところに市内を一望することのできる塔があります。このシリーズを読んでくださっている方はお気づきかと思いますが、塔に登るにはチケットが必要です。だいたい高い場所から何かを見る権利というのは無料では得られません。高い場所は値段も高いのです。

ウスピニャチャ(Uspinjača)ケーブルカー

世界で1番短いと言われているケーブルカーです。長さはわずか60mしかありません。一応、乗ってみることにします。チケットは0.6€でした。10mあたり0.1€ということなのでしょうか。

3秒くらいで下町に着きました。実用性というよりかは、観光的な意味合いが強い乗り物だと思います。

レストランへ

お腹が空いてしまったので、レストランに入ります。準備編の「夕食のみ」縛りは完全に放棄されてしまっています。店に入ってから5分くらい放置されたり、メニューを投げて渡されたり、メニューに対する質問をしたときに舌打ちをされたり、なかなかの対応でした。分かってはいても、ドライな対応をされると、しゅんとしちゃいますね。とりあえず、料理が運ばれてきました。

Cordon Bleu(コルドンブルー)という料理らしいです。ちなみに、食べているときはクロアチア料理を食べている気でいたのですが、今調べたら全然クロアチアの料理でもなんでもありませんでした。ハムカツにチーズが入っている非常にシンプルな料理です。

国立大学図書館(Nacionalna i sveučilišna knjižnica u Zagrebu)

レストランから図書館に移動する間に懸案だったイヤホンを鉄道駅で10€で購入しました。

音量を1段階から2段階に上げるときに急激に音が上がるところ以外は気にいっています。Googleマップが示した図書館のルートが線路の上で通れなかったので、かなりのまわり道をして、図書館に到着しました。Googleマップは私を殺したいのでしょうか。走っていたら前からくるお年寄りの方にグッドとされました👍こういうのはうれしいですね。

会員証を作らないと中には入れないらしく、会員証を作りました。3€くらいだったと思います。4階建てだったと思います。学習スペースもいっぱいあって、満席という状態ではありませんでした。入場の際には必要なものだけを赤いカゴに入れて、その他の荷物はクロークに預けます。感覚としては日本の国立国会図書館に似ているような気がします。ちなみに、

これは市内図書館の内部の様子なのですが、図書館というよりこじんまりとした書店のような感じでした。国立大学図書館の入り口付近の自販機でコーラを買おうと思いましたが、カードが使えなかったため紙幣を入れました。すると、選択しているはずなのに何も落ちてきません。仕方がなくおつりとして入れたお金を引き出し、小銭で再挑戦しますが購入できませんでした。ただの両替機でしたが、これはまだマシなケースです。私のフランス人の友人は以前、自販機にお金を吸い取られていました。

バス空港(Bus Airport)

図書館からバスターミナルに移動する途中の歩道で爆竹(?)か何かがかなり大きな音を立てて爆発しました。思わず外務省の安全渡航サイトを確認しましたが、ザグレブ市は特になにも危険レベルが指定されていなかったので、地雷とかではないと思います。ただ、クロアチアには、紛争時の地雷がいまだに埋まっている可能性のある地域がほんの一部存在していて、外務省による危険度レベル1に指定されている地域もあるので、注意が必要です。そんなこんなで、バスターミナルに着きましたが、名前が「Bus Airport」でした。普通にバスポートでいいじゃないかというツッコミは置いておいて、かなり設備のしっかりしたバスターミナルでした。喉が渇いたので売店で1番安い飲み物を購入しました。

1.2€でした。ヨーロッパの主要な都市に比べて値段が若干安い気がします(これは両替型自販機のときにも感じました)。ちなみにこのCocktaという飲み物は、前回のスロベニア発祥の飲み物らしいです。スロベニアが旧ユーゴスラビアの構成国であったころ、国民の間で生まれたコカコーラを飲みたい需要を解消するため(旧ユーゴスラビアは社会主義国であることから、政治的な事情でコカコーラが輸入できなかった)、スロベニアの国営企業がコカコーラを研究して開発したコカコーラの対抗商品です。味はかき氷シロップにただ炭酸を入れた感じで、お世辞にもコカコーラに似ているとは言えません。飲んだ後に歯がキシキシするような感じがします。ちなみに売店で私の前に並んでいたタバコを持った少年たちはどう見ても18歳(クロアチアはたばこは18歳以上)ではありませんでした。私はあまりこういった光景を見ませんが、ヨーロッパではよくあることなのかもしれません。

バス空港内でカプチーノ(2€)を注文して、ぬくぬくしながらバスを待ちます。実は、カフェによる前に、テキトーに見つけたイスにすわっていたら、ちかくのピザ屋さんに怒られてしまったのです。どうやら、そのイスはピザ屋さんのものでした。渾身の謝罪をした後に逃げるようにカフェに行き着いたというわけです。

まとめ

いかがだったでしょうか。ザグレブと聞いてピンとくる方も少なかったかと思うのですが、この記事を通して、少しでもザグレブについて知っていただけたなら嬉しく思います。

次回はハンガリー・ブダペストをご紹介します。お楽しみに!Doviđenja!

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