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【ハンガリー編】0円ヨーロッパひとり旅

みなさんこんにちは。フランス滞在中のJoです。12月末の2週間の休暇を利用して、ヨーロッパの国を毎日1カ国ずつ旅行をしています。詳しい背景は準備編をご覧ください。

こんにちは!今回は8カ国目のハンガリー・ブダペストです。スロベニア、クロアチアと観光地としては比較的マイナーな国が続きましたが、ブダペストは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。ちなみに、ブカレストという同じような名前の都市がルーマニアにあり、個人的には少し混乱してしまうところです。

フランツ・リスト国際空港(Liszt Ferenc International Airport)

ザグレブからのバスが朝5時到着だったので非常に不安だったのですが、到着すると目の前に空港があったので本当に安心しました。この0円ひとり旅にとって重要な「暖かさ」「電源」「Wi-Fi」「トイレ」「座る場所」が全て揃っているのが空港だからです。ちなみに、フランツ・リストはハンガリー出身の有名なピアニスト兼作曲家です。私は彼の作曲した「ハンガリー狂詩曲」を数年前に演奏したことがあるので、少しだけ思い入れがあります。

外が私の装備でも耐えれる気温になるまで待ちます。それほど大きな空港ではありません。この空港から市街地に行くにはバスに乗る必要があるのですが、このバスが激混みです。バス発車の10分前から行列ができていました。クレジットカードの決済端末が壊れてしまったらしく、チケットでの入場手続きをしている影響らしいです。

バスの乗り換えのタイミングでちょうどいい距離になりましたので、そのままバスを乗り換えず、走りで次の目的地に向かうことにしました。

Avilai Nagy Szent Teréz Templom(アヴィラの大聖テレサ教会)

目的地に向かう途中に気になる建物を発見しました。

教会です。教会は空港と並ぶ0円ひとり旅の代名詞とも言える場所です。無料で入場でき、見応えがあり、勉強になるからです。おそらくほぼすべての国で教会を訪れていますので、この旅が終わることには私は空港および教会マスターになっていることでしょう。

この教会は1800年初期に作られた教会になります。写真には映っていませんが、左側に地下に繋がる階段があり、特に入場規制もされていないようでした。階段を下って地下に行ってみると、そこには人々の名前が刻まれた大理石の引き出しがずらーっと並んでいました。おそらく納骨堂だったのだと思います。教会の地下に納骨堂があるのは初めて見たので驚きでした。

地下へ繋がる階段

Városliget Látogatóközpont(市民公園ビジターセンター)

これまた目的地ではありませんが、気になり形をした建物があったので、走る足を止めて見に行くことにしました。

見た目は横浜・みなとみらいの大さん橋に似ています。大さん橋同様、登ることができるようなので、登ってみます。

階段は網状になっていて、高いところが苦手な方は少しだけ怖いかもしれません。

このような形で市民公園周辺を一望できます。無料でこの景色が見られるのはなかなかポイントが高いと思います。後述しますが、ブダペストにはもう一つの有名な無料眺望スポットが存在します。ただ、こちらのスポットは非常に有名で信じられないくらい人がいます。詳しい状況は後ほどお話しします。

英雄広場(Hősök tere)

寄り道をしすぎました。今日は15時からとある劇を見に行く予定があるので、場所を絞って移動しなければなりません。この英雄広場は、ハンガリーのために貢献した英雄たちやハンガリー人の起源とされる人々の銅像である千年記念碑(Millenium Moniment)があることで知られています。1896年にハンガリーの建国1000年を記念して製作された銅像です。

モニュメント群はどれも大きく、黄金の小屋根現象が発生しています。この現象についての解説はイタリア編の「リアルト橋(Ponte di Rialto)」をご覧ください。

ちなみに写真中央の奥に気球のようなものが映り込んでいます。近くに遊園地があり、そのアトラクションの一つだと思われます。時間とお金のない私は気球に乗っている場合ではないので、さっさと次の目的地に向け、走ります。

iStyle

走っているときにクロアチアで購入したイヤホンが逝きました。普通に使っていただけなので、なぜ壊れたかは分かりませんが、おそらく安すぎたのでしょう。つくづくイヤホン運がありません。詳しくはスロベニア編の「いきなりホステル(Most Hostel)」、オーストリア編の「インスブルックへ」をご覧ください。

というわけで、壊れた直後に偶然発見したAppleの公式サプライヤーのiStyleに駆け込みます。純正の有線のイヤホンを購入しました。

9990Ft(フォリント)でした。フォリントはだいたい3分の1すると日本円になりますので、約3330円です。昨日の安物が10€だったので価格で大きな違いはありませんが、音量調節の際にいきなり大きくなるという現象も解消され、非常に快適です。

ハンガリー国立オペラ座(Magyar Állami Operaház)

おnewのイヤホンで気分よく走っていると何やら人だかりがあります。迷いに迷って入ってみることにします。どこかわからないまま入りましたが、どうやらオペラ座のようです。音響が非常に優れているオペラ座だそうですが、私には知る由もありません。

セーチェーニ鎖橋(Széchenyi Lánchíd)

また今回もだいぶ寄り道をして目的地に到着しました。セーチェーニ鎖橋はドナウ川にかかる大きな橋です。

セーチェーニ鎖橋ももちろん見たかったのですが、個人的には有名なドナウ川を見れて良かったなと思います。ただ、ドナウ川を渡ったところで旅の雲行きが若干怪しくなります。ブダペストはドナウ川を挟んで今までいた場所をペスト地区、これから行く場所をブダ地区といい、有名な観光地はブダ地区に多く存在します。また、ちょうど全世界の人が年末年始の休暇で海外旅行に来るシーズンです。ということは...?

ブダ城地区(Buda Castle District)

やっぱり!とんでもねえ人です。これは下街からブダ城地区へ続く鉄道の列です。もちろん私は足で登ることにします。

登り終わって城の敷地に入ると、それはもうすごい人です。おそらく、観光地にしては大したことない人の多さなのですが、スロベニア、クロアチアと続いてきたので、完全に感覚が麻痺しています。

漁夫の砦(Halászbástya)

城は中には入れませんので、一通り外観を見たら次の場所に移動します。歩道も人で溢れており、なかなか進まない区間もありました。

この城壁みたいな道はなぜか人が少なかったので、すこし回り道をして選んでみました。なかなかいい景色が見れます。

これは先述した無料眺望スポットで、有名な漁夫の砦です。中世のブダにおいて、この砦を使って漁夫たちが城壁防衛の監視業務を行っていたため、この名前が付けられています。このとき、私は劇の時間に追われていたので、眺望は我慢することにしました。おそらく、登れてもじっくりと眺望を楽しむ空間的余裕がなさそうです。

ハンガリー国立劇場(Nemzeti Színház)

時間もないので、電車を使って劇場へ移動します。

今回は人形劇を見にきました。9900Ftでした。無料ではないことはお許しください。先着で席が決まるので急いできましたが、どうやら開場は5分前かららしく、あまり急いだ意味はありませんでした。

まだ受付の方しかいません。ちなみにこの後続々とお客さんが入ってきますが、みんな結構フォーマルめな格好をしていました。正直、1人だけ体育館から直行してきたみたいな格好で若干恥ずかしいです。劇場の中に入るとかなりこじんまりとした劇場でした。おそらく、小劇場だったのだと思います。縦も横も真ん中くらいの席を選択しました。劇中の写真はないのですが、聖母マリアがキリストを産んでから、キリストが処刑されるまでの物語を1人2役(1人が布をかぶって、腕に頭部をはめて、あたかも2人いるように演じる形式)で演じていました。劇なのでハンガリー語が分からなくても大丈夫だろうという気持ちで行きましたが、ぶっちゃけ全然内容がわかりませんでした。また、劇の終了後には出演者と監督による座談会も開催され、観客が前に出て聖歌を歌う場面や、監督が指名した人が感想を言っていく場面があり、割と目立つ席にいた私は当てられないかどうかかなりヒヤヒヤしながら座談会の様子を見ていました。幸い当てられることもなく、座談会も無事終わり、合計2hにおよぶ劇と座談会が終了しました。とてもいい経験にはなりましたが、ハンガリー語が分からないとフルで楽しむことが難しいので、あまりおすすめはできません。

スーパーも入居する大きな複合施設

ホテルに行く前にスーパーでカップ麺でも買おうと思い、ホテル近くの複合施設に入りました。会計時に謎のエラーとバナナ(明日の朝食用です)の買い方がわからず、店員さんに大爆笑されながら決済を終えました。バナナはさきにバーコードを発行してからレジに行くのですね、知りませんでした。

Anna Hotel

バスの日程の関係上、今日はホテル宿泊です。

1人なのにベッドが2つあるのは置いておいて、かなり広い部屋です。トイレとシャワーもわかれていました。今日はカップ麺を食べて寝ることにします。カップ麺は普通にカップ麺でしたが、謎肉ならぬ謎パプリカが甘すぎた気がします。今夜はカップ麺を食べて寝ることにします。

おはようございます!ホテルの予約アプリに朝食の時間が示されていたので、きっと朝食付きなのだろうと思って、レストランへ行ってみました。

朝から豪華ですね。レストランのモーニングの利用可能時間があと10分ほどに迫っていたので、急いで食べます。結局、モーニングは宿泊費とは別で6000Ft払うことになりました。これで3000円はかなり割高な気がします。

まとめ

いかがだったでしょうか。ブダペストに来る際はできれば旅行シーズンを避けるのがベターだと思います。この0円ひとり旅の中で1番観光客の密度を感じました。今回は劇の時間の都合で訪れることはできなかったのですが、ブダ地区はまだまだ魅力的なスポットがたくさんあるので、ぜひ探してみてください!

次回はスロバキア編です!お楽しみに!

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