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⑱年商10億円規模までの会社がコロナ後も生き残るために大事なこと~都銀出身・元焼肉店経営・元不動産投資家・地方在住、経営コンサル2年目の気付き
今回は具体的なコンサルティング手法について述べます。ちなみに写真は、岡山市南区藤田エリアのオーガニック生姜畑です。
まずは資料分析から
⑰で示した資料をいただきます。
そして私は分析したA3サイズ1枚~2枚の分析シートを提出いたします。
あくまで、経営者の方とのディスカッションのたたき台として使用します。
分析シートにはある程度、私の仮説を盛り込みます。
経営者によっては、コンサルティングというと何やら、複雑怪奇なイメージを持たれることがあるようですが、時間の大半は経営者へのインタビュー形式になります。
頭のなかにあるモヤモヤ。要は整理、言語化、体系化できていない部分の情報を可視化していく作業がコンサルタントの役目と捉えています。
中小企業がゆえの特徴
年商10億円規模までの企業は、中堅企業や大企業の尺度から言えば、一つの事業部に収まるサイズ感です。
しかし、事業を進めていく中で、中堅企業、大企業の事業部と決定的に違う点が3つあります。
①人的資源の不足
②情報整理の不足
③施策を運用していくためのしくみの不足
で、どうやってこの不足をカバーしているかというと・・・。
はい。社長のオーバーワーク&現場へのむちゃぶりです。(笑)
ムリ・ムラ・ムダ
と思しき点を経営者とのディスカッションの中でとにかく、ひたすらに整理していきます。
情報空間にあるものを掴まえて、紙に落とす!という作業の繰り返しです。
当然、ポジティブな点もしっかり書き出していきます。
この時、王道フレームワークであるSWOT分析から出発します。まずは来期以降、3か年の経営計画を作り込んで行きます。
必要性があればPEST(EL)、5F、3Cなど王道のフレームワークで整理していきます。
中小企業のオーナー経営者さんは1芸に秀でたタイプが多いような実感です。客観的に、弱点を把握したらどんどんスタッフや専門家への外注で対応していけばよいのですが、専門の事業に集中し過ぎて、
「分からないことが分からない。」状態に陥っておられる経営者さんも少なくないようです。
かく言う私もかつてそうでした・・・。
国の本心!?
唐突にショッキングに言いますが、国の本心は
「非効率な中小企業は死んでしまえ。」
だと思います。国全体の経済合理性だけを考えるなら当然のことです。
しかし、原理原則を押さえて、きちんと経営していけば
「小さくて美しい」
企業に変貌できます。そう信じて、現在、地方の片隅で活動しています。
自立心の強い、主体的で魅力的。そんな企業の集合体が、個性ある日本経済の姿ではないでしょうか。実際、本気で生き残りたい企業に対してはガンガン助け船を出してくれています。
事業再構築補助金しかり、資本性劣後ローンしかりです。
先日、地元の国立大学勤務の経営学者と意見交換する機会があり、常日頃抱いていた、「本当の中小企業への支援」のカタチがおぼろげながら見えてきました。
細かくは言えませんが、私の仮説は「中小企業経営者の時間の使い方の変化」がカギだということです。
一面的なコンサルティングにならぬよう、チーム編成をしながら、当然自らの技術の磨き上げも行いながら、縁ある方々にお役立ちして参ります。
恒常性維持機能(ホメオスタシス)に抗いながら、コンフォートゾーンを引き上げ続け、生き残るべく変化していきます。