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158【経営コンサルに必要な素養。】元銀行員・地方在住・財務コンサルタントの思索


はじめに


自戒を込めてこのタイトルにしました。岡山県倉敷市という地方都市圏で年商10億円規模までの中小零細企業経営者を対象に財務コンサルタント業務を遂行していく中で特に重要かつ必要なものに気付きました。

それは倫理観です。

要は行動・コンサルテーションを選択する上での良識が求められるという意味です。

毎度、当たり前の固い答えですみません。

ただ、本当に「倫理観が試されているな…。」

という場面に頻繁に遭遇します。どういう経緯でこの答えに至ったかを今回は書いてみたいと思います。経営で悩む中小零細企業の経営者やこれからコンサルタントを目指す人達少しでもに届きますように。

もつべき倫理観のセオリー

経営コンサルタントに求められる倫理観を分解すれば以下のようになります。(AI大先生の回答)

1.誠実さと透明性
➡大前提として、お客様に対して誠実であり、情報を隠さず透明性を保つことが大切です。この要素が無ければ信頼関係構築は不可能です。

2.守秘義務
➡お客様の情報を厳重に管理し、第三者に漏らさないことは必須項目です。

3.利益相反の回避
➡自社と他のお客様の利益が相反しないように、公平な立場で助言を行うことが必要です。

4.専門性の維持
➡常にできる限り最新の情報を集め、同様の知識とスキルを習得し、お客様へ最適な助言を提供するための自己研鑽が必要です。

5.社会的責任
➡企業の利益だけでなく、社会全体の利益を考慮した助言を行うことが重要です。

以上の項目を踏まえた倫理観をもつことで、コンサルタントはお客様からの信頼を得て、長期的な関係を築くことができます。

なんで倫理観なの?

いち職業人として倫理観をもつことは当然のことです。行動における善悪の正しい判断はできて当然のことです。ただ、往々にしてコンサルタントと経営者には情報量に大きな差が存在します。言葉は非常に悪いですが、よく分からない事象に出くわした際、けむに巻くことも場合によっては可能です。気付いているのに指摘せず、自らの作業量を調節することも可能です。(多少言い訳がましいですが、時間と費用とフィーのバランスには常に葛藤します。)

しかし、当然ながらそういったことをいたずらに繰り返していれば、早かれ遅かれ不信感が出てくるでしょう。そして、限界が来ればお客様・顧問先から契約の打ち切りが言い渡されてしまいます。

私はコンサルタント業をサービス業と捉えています。相手の期待値を超えていればそれで良い!という判断をしがちになってしましますが、事はそんなに単純ではありません。人間は自らを律しないと必ず易きに流れます。

期待値を超えて応え続けることはもちろん、自己成長を見せ続けなければお客様には愛想をつかされます。非常に不思議な関係であり、言葉にすると稚拙ですが、”良識ある大人同士が熱し過ぎず冷め過ぎず相思相愛であり続ける”ような状態が現時点で、弊社(私)のスタイルでは理想かと考えています。

実は教育者スタンスが理想

単純化して、正しい倫理観をもち相手に接しているという職業は、私の辞書においては教育者である「教師」しか思い浮かびません。自分を犠牲にしたり、”無我”にして、完全に相手の正しい成長のために信念をもって生涯取り組むことが教育であるという主旨を私が学生時代に教職の集中講義を受けた際に講師から冒頭でぶちかまされ、それはまさに教師が就職の選択肢から消えた瞬間でした。

経営コンサルタントにおいては、究極は、伝説の鬼の一倉こと一倉定先生のような伝説の再生コンサルタントのごとく、自らの収入は二の次で、ひたすらに顧問先の経営者を叱咤し業績をV字させていくという姿が理想というのは理解しているつもりですが、まだまだ道半ばです。自分自身がその境地にたどり着けるのかは疑問です。でもこの職業である以上は追求し続けなければならないと考えています。

最後に

教育者としての気概=自己成長=顧問契約の継続 ※ただし当事者間の相性が基礎

ということが一旦、自分の中で結論めいた状態にあります。

職業人としての哲学みたいな仰々しい話で恐縮ですが、戒めるためにも稚拙であっても一旦言語化しておこう!と思い立ったので今回はペンをとりました。

若者が憧れる職業かも知れませんが、良識が常に試されるシビアな仕事です。自分がまるまる商品になる仕事です。これは弊社の事業領域からすれば、年商10億円規模までの中小零細企業の全体最適を考え、根本から経営改善していくことにコミットするという、ある意味当然ではあるが過酷な現実に向き合うということでもあります。

固定で収入を安定的にずっと得られるという確証は一切ありません。集客から受注、施工(コンサルテーション)まで全て自己責任です。

昨今、コンサルという言葉が独り歩きしていますし、定義も様々です。私はシンプルに「成果を出してくれる人」だと思います。成果=利益が出なければ、すぐに契約は切れます。シビアではあるものの、何物にも代えがたい充実感を得られる瞬間があるのも事実です。自分の人生を歩んでいると感じられる日々です。まだまだ不完全な人間ですが、自己成長を信じています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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【融資・財務コンサルタントの仕事をかみ砕いて言うと…】

岡山県倉敷市という地方都市で、独立系の融資・財務コンサルタントというニッチな業態を生業としています。

得意な分野はやはり「融資」です。貸すと借りるの両方を経験し、その道のコンサルタントとして活動している人はまだまだ少ないと思います。

実務としては、インタビュー・対話形式をメインで、銀行などの金融機関の評価が高まる、改善施策を行動計画にまで落とし込んだ「経営計画」を作るお手伝いとなります。実はこの「経営計画」を作っていく中で、自社の情報を体系的に整理するというメリットを得られます。そして、銀行から自社の財務状況がどう評価されているのか?(財務格付と言います)を算定するノウハウが弊社にはあります。この財務状況がどういう状態なのかをコンサルテーションの中で、分かり易く説明させていただきます。少しだけ踏み込んで言えば、この財務格付の算定プロセスの中に、自社の改善ポイントを見つけることができます。

「経営計画」以外には、銀行借入の再編プランを作り、金融機関への説明資料を経営者と一緒に作成し、場合によっては銀行の許可を得た上で、交渉の場に立ち会わせていただくことも頻繁にあります。銀行融資の再編だけでびっくりするくらいの資金繰り改善に繋がることが多くあります。

色々と書きましたが、年商10億円規模までの中小零細企業の経営者には、頼りになる右腕的幹部社員もいなかったりするケースが一般的です。つまり、私(弊社)は外注幹部社員としての役割を担うことになります。

融資・財務改善を軸としたコンサルタントは多いようで実は少ないと考えられます。このnoteを読まれたことも何かの縁ですので、自社の財務面や戦略面でモヤッとしていることがあればお気兼ねなく、質問などお問い合わせください。メールとfacebookへのDMでどうぞお気軽に。

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nori.nakamuraconsul@gmail.com

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※KOKUYO社が運営する経営お役立ちサイトでコラムを寄稿しています。もし良ければこちらもごらんください。無料でダウンロードできるツールもあります。

今回もお読みいただきありがとうございました。

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株式会社なかむらコンサルタンツ
代表取締役 中村徳秀




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