漫才台本『ちょっと待って』

挨拶!
東京NSC29期になる安斉太啓(あんざいもとひろ)です。
本日はnsc東京の入学式ですね。
同期たちに会えるのが楽しみです。

今回は漫才台本。

読んでくださってありがとうございます!
よろしくお願いします。

B:ボケ
T:ツッコミ

T「どうも〜、お願いします。」

B「お願いします。
  この間、久しぶりに実家に帰ってね。」

T「久しぶりに実家に。」

B「お袋の味ってやっぱいいよな。」

T「うまいよなぁ。」

B「母親が作るタコスってなんで
  あんなにうまいのかな。」

T「あ、ちょっと待って。」

B「なに?」

T「お袋の味が、タコス?」

B「お店のタコスよりも、
  お袋のタコスの方がうまいんだよな」

T「お袋のタコスってなに?」

B「人の母親の得意料理をバカにするなよ。」

T「ああごめん。」

B「まぁでもさ、
  久しぶりの地元だったんだけど。
  結構変わってたな。」

T「ああ、それわかるっ。」

B「俺が通ってたカポエラ教室も、
  もうなくなってイオン
  になったもんなぁ。」

T「いやちょっとまって。」

B「なんだよ。」

T「カポエラ教室通ってたん?」

B「うん。通ってたよ。五年くらい。」

T「そうは見えないけどなぁ。」

B「やってたんだよ。」

T「へぇ。」

B「で、そのカポエラ教室がイオンになっちゃって。」

T「ねぇちょっと待って。」

B「もういいって。」

T「カポエラ教室でかくない?
  イオンになったんでしょ?
  でかくない?」

B「東京ドームでいうと、、」

T「え、東京ドームで言えんの!?
  でかっ!?」

B「うるさいな。もう。
  ショックだったんだよ。
  カポエラ教室の畳が全部消えて、
  コンクリートになっちゃってさ。」

T「カポエラ教室って畳なん?」

B「そうに決まってんじゃん!」

T「決まってねぇだろ。」

B「ちょっともううるさいな。」

T「いやお前の話が変だから。」

B「止めないで頼むから。
  全部話させて。」

T「わかった。我慢する。」

B「で、イオンになったカポエラ教室を
  歩いてたら、
  たまたま当時のカポエラの先生だった
  コリンジャー先生がいて、
  うわっ、久しぶりですぅってなって、
  マイクリーチー殺人事件以来だねって
  ああ、俺が名探偵って言われたときに
  解決した事件なんだけどね、
  それ以来だからもう、、」

T「ちょっと待って。ちょっと待って。」

B「まぁ親が前科あるから最初は
  信用されなかったけど、
  その事件の時にはもうジャン警部と
  談笑するレベルに仲良くなってて、
  結局、
  警部がその事件の犯人だったんだけど笑」

T「ちょっと待って。ちょっと待って!」

B「なに?」

T「もう色々言いたいことあるけどさ、
  地元外国?」

B「まぁ外国というか、ベネズエラ」

T「ベネズエラ!」

B「うん。」

T「え、ベネズエラの名探偵?」

B「昔の話な。」

T「ジャン警部が犯人?」

B「まぁな。」

T「…前科持ちの母親のタコス。」

B「それ関係ねぇだろ。」

T「ごめん。もうパニックだよ俺。」

B「まぁ簡単に言うと、
  ベネズエラの名探偵と言われた俺が、
  久しぶりにカポエラのコリンジャー先生に
  イオンであったんだよ。」

T「昔の先生に会ったってだけの話だよな?」

B「そう。で、続きなんだけど。」

T「気持ち悪くなってきた。」

B「コリンジャー先生と話してたら、
  イオンのエスカレーターが爆発してさ、
  これで、あっ!
  マイクリーチー殺人事件は、
  まだ終わってなかったんだ。
  カポエラ道場を狙ったジャン警部の
  復讐劇は、時を超えてこのイオンで
  行われるんだって。
  あれ、ずいぶんすんなり受け入れてるな」

T「だんだん耐性ついてきてるからね。」

B「よかった。
  お前もこの話に関係してくるからさ。
  で、これ以上爆発させないために、、」

T「ねえちょっと待ってぇぇ。
  流石にちょっと待ってぇ。
  俺も関係してくるの?これ。」

B「後半はほぼお前の話になる。」

T「なんでぇ?ちょっと待って。 
  俺がなんでベネズエラの爆弾事件と
  関係してるんだよ。」

B「それは、
 お前がジャン警部の実の息子だからだよ!」

T「ちょっと待って〜。
  俺、ベネズエラの血入ってたん?」

B「お前がジャン警部と、コリンジャー先生の
  間から生まれた子供だってのは、
  とっくに調べがついてるんだ。」

T「ちょっと待って。
  100%ベネズエラじゃん。」

B「驚いてるみたいだな。  
  そう、ジャンコリー先生は、
  実は女だったんだよ!」

T「いやそこはもうどうでもいいよ。
  どうもありがとうございました。」

〜おわり〜

あとがき
文字数の観点からここで終わり。
フレーズから入ると他の形でのネタも考えられて、システム的な考え方になりますね。
また一つ学びました。


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