衝撃を受けたCGアニメーション『ポピーザぱフォーマー』
Twitterを見ていると、かなり懐かしい内容を発見した。
この『ポピーザぱフォーマー』で人生が変わったとか、そんな深い話はないが、幼かった私はなぜか気になってしょうがない作品であった。
この記事の筆者と全く同じような心境であり、「誰もが同じような心境だったのかも」と感じている。
ケーブルテレビ
私が小学3,4年生の頃だったと思う。家でケーブルテレビが観れるようになった。
なぜケーブルテレビを契約してくれたのかは覚えていない。母が宝塚の放送を観るためだったのか、父が野球を観るためだったのか。
ただ、我が家のケーブルテレビ視聴の9割がアニメだけを放送するキッズステーションであった。
私と妹はひたすらキッズステーションを視聴し、特にらんま1/2、めぞん一刻、タッチなどは何度も繰り返して観ていた。
CMもほとんどがアニメ放送にCMになる。そのCMで謎のCGアニメーションのCMが流れていた。それが『ポピーザぱフォーマー』であった。
24時放送
何がそこまで気にさせたのかはわからないが、CGアニメーションというのが珍しかったからなのかもしれない。
「観てみたい!」と思ったが、その放送は深夜24時からであった。
テレビは家に1台しかなく、家族で川の字になって寝ている空間で小学生の私がテレビを観れるような環境ではなかった。
録画をすればいいと思っていたのだが、ケーブルテレビは録画ができなかった。たぶんする方法はあったのだろうが、方法がわからなかった。
考えた結果、友人に録画をしてもらい、ついに『ポピーザぱフォーマー』を観れることとなった。
たった5分の作品でキャラクターは声も発さない。そして、すぐに拳銃やナイフなどが登場して首が飛んだりする。文字にするとグロテスクであるが、キャラクターのポップさがそれを許しているような感じであった。
そんな作品に興味を持ち、毎週録画をして観ていた。
父の発言
我が家のビデオデッキが変わってから、家で録画することができるようになった。
ビデオに録画をして、自宅で観ていると父に「こういう作品が最近みたいな事件を起こす」と言われた。
どの事件のことを指していたかはわからないが、犯罪を助長する作品というような内容で少し衝撃を受けた。
このような作品と犯罪が繋がるという意味が全くわからなかった。
「なぜあんな風に言われたのだろうか…?」とかなり疑問を持って、考えさせられた。
もちろん、今となっては子どもにそんなシーンを見せたくない気持ちはわかる。
制作者の想い
これは20年前の作品で当時の私はなんとなく観ていただけであった。もちろん、製作者のことなんて考えたこともなかった。
20年経った今、このような製作者の想いを読むことができて少し感慨深い。意味もわからずに笑っていたり、父から「犯罪の助長」と強い言葉を受けたりしたあのシーンにもいろんな想いがあったことを知れたことはありがたい。むしろ20年経ったからこそ強く感じるモノがある。
どのような作品にも製作者の想いが込められている。時間が経ってから理解することは、製作者にとって良いことかどうかはわからないが、少しスッキリした感じがして嫌いではない。
『ポピーザぱフォーマー』を今になって思い出すことになり、過去の自分を少し垣間見ることが出来た。
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