2022エリザベス女王杯
過去レース短評
2021エリザベス女王杯
阪神内回り2200
スタート直後に下り坂があり、2F目が10.7sと中々のペース。
その後も淀みなく進み、1000m59.0sで通過。
最後の直線では前にいた馬が総崩れし、後方で脚をためた差し有利の展開。1〜5着が後方からの競馬となった。
阪神内回りは基本的には内有利だが、ペースが流れれば当然差しも決まるといった一戦。
2022府中牝馬s
東京1800で内でしっかり脚を溜めた中位差しの上がり3f瞬発力勝負。
絶対逃げるウーマンことローザノワールのスタートが悪く、ハナをとるまではペースが流れた。
その後は隊列は落ち着き、馬群は固まったまま最後の直線の上がり3f勝負へ。
内を回りしっかり脚を溜めたイズジョーノキセキとアンドヴァラナウトが好走した。ソダシはメイチで無くても強い。
2022京都大賞典
阪神2400外回り上がり4F勝負
展開はユニコーンライオンがすんなりハナを取り、その後も落ち着いたスローペース。
外を回したヴェラアズールがきっちり差し切り勝利。
上がり勝負ではほぼ不利を受けてないと言えど、ウインマイティーは牡馬混じりで健闘した。
2022秋華賞
阪神2000内回り、4コーナーのポジション+上がり勝負。
ブライトオンベースが外枠だが、しつかりハナを取り切る。
澱みのないペースで進むが、1000mで11.7を記録。これは何?
最終的には絶好のポジションで競馬をしたスタニングローズが追い比べに勝利。
スターズオンアースは出遅れもあり、負けて強しの競馬。
2022マーメイドs
阪神2000内回り加速ラップの持続力勝負
ペースは淀みなく進み。最初の直線で隊列は途中で仕掛けも入らず、下からペースがあがり、上手く捌いたウィンマイティーがスピードに乗ったまま差し切って勝利。
勝ち馬は阪神内回りめちゃくちゃ上手いなという印象。
2022オールカマー
阪神2200外回り内を通した馬勝負
1.2.3着が1.2.3番で、5着までが内を通した馬というかなり極端なレース。
一度隊列が決まってからは淀みないペースで進み、レース質としては削り合いに近い。
特殊なレースではあるが、中山で後続を余裕を持って引き離したジェラルディーナは阪神内回りでも期待できそう。
叩きでありながら、外を回して6着に入ったデアリングタクトは決して今回のレースで軽視されるべきではない。
2022札幌記念
札幌1800のハイペースのイン前有利。
パンサラッサのゲートが遅れるが、脚を使ってでもハナを取り切る。
直線の短い札幌でポジションは崩したくないため、道中のペースは流れる。
上がりも遅く、レースとしてはかなりタフだが、上位7頭は全て最終コーナー7番以内と極端なレース。メンバー的にも先行馬が強かった。
2022西宮s
1800阪神外回り
スローペースの上がり3F瞬発力勝負。
ピンハイ×ユウガカワダのお披露目レースという印象だが、負けた2着のノースザワールドもカントル・イズジョーノキセキと良い勝負が出来るくらい強い馬。
ノースザワールドがいい物差しになる。
2022優駿牝馬
2400東京
上がり4F勝負のキレと持続力の両方が求められたレース。
スローペースではあるものの、1000m以降は徐々にラップが上がり、脚を溜めてキレ勝負にしたい馬には厳しいレース。
ナミュール、ピンハイは不利があったものの、好き勝手にコースを選べる安定した先行力のスタニングローズと展開不問のスターズオンアースとの差はあるように思える。
2022クイーンs
札幌1800持続力勝負。
スローペースではあるものの、ラップを見るとテンが遅いの持続力勝負。
上位三頭は内でしっかり脚を溜めれた三頭。
直線の短い札幌らしく、後方の馬にはノーチャンスのレース。
展開予想
2がハナを取るが、5,9,10,13,17の先行勢ポジション争いをし、3F程度は流れたペースとなる。しかし、隊列が決まるとペースは落ち着く。
隊列予想:2-5,9-1,13-8,10,17-7,9-4-3,6-18-6,16-14-12
3コーナーからペースが上がり、持続力を問われるレースになる。
阪神の開催も進み、内の馬場はJRAの公式ページを見ても分かる通り荒れている。土曜日の段階では、内も伸びていたが、雨が入ると先行勢は足が止まりそう。かといって、後方から一気が決まるほど流れる展開にもならない。
中断前目の差し馬と脚を内で溜めつつ最終コーナーで膨れられる馬に利があると予想。
全頭診断
1.クリノプレミアム
プラス評価:先行力がありつつ、上がりの脚も使える馬。阪神での走りは無いが、中山での好走実績があり、同じく右回りの小回りである阪神内回りにも適性はありそう。また、重馬場でも2着に来ているのに加え、福島の洋芝でも実績が有るため、パワーのいる馬場でも走れそう。
マイナス評価:気性難な馬なため、揉まれることが必至な最内枠は歓迎できない。斤量面でも好走しているレースの斤量が54や53に対し、今回は56と不安。また、今までのレースに比べ相手が強く、時計も物足りない。
2.ローザノワール
プラス評価:今回唯一の逃げ馬でハナは取れるはず。隊列が落ち着きスローペースで逃げることができれば、直線の短いコースでは利がある。インパクトを残したVMでも全体としてはミドルペースだが、レース質はスローペースの上り勝負。今回も同じ展開になれば。
マイナス評価:2000mで好走実績が無い。というかそもそも1レースしか走ってない。逃げ馬だがテンが遅く、先行勢のポジション争いが激しければ脚を使わざるを得ない。斤量も厳しい。持ち時計が足りない。
3.ピンハイ
プラス評価:鞍上ユウガカワダ。オークスで出遅れ+鬼のような進路どりでもしっかり脚を伸ばして、馬群を縫うようにして4着まできた。桜花賞で混戦の5着もあり、とても器用な馬なので、阪神内回りの小回り馬場にも対応できるはず。
マイナス評価:ゲートがそれほど上手いとは思えないので後位からの競馬になってしまいそう。身体が非常に小さい馬で重い馬場で走れるかは未知数。前走外回りで後方から長くいい脚を使っていたことから、本来は長い直線向きなのかも。
4.デアリングタクト
プラス評価:前走でしっかり叩いてきていて本番は明らかにエリザベス女王杯。重馬場でも好走実績があり、ピッチ走法のこの馬には雨はむしろ歓迎。鞍上も乗り替わり無しで安定感がある。怪我明けで一戦叩いて臨んだ阪神内回り2200の宝塚でも好メンバー相手に3着に残している。
マイナス評価:差し馬なのでどうしても展開待ちになってしまう可能性がある。先行馬が多い中で進路取りができるかどうか。
5.マジカルラグーン
正直あまり分かりません…
プラス評価:先行馬で5番と枠が良い。洋芝で勝っているため、タフなコースにも適正はありそう。斤量が過去レースが59や58からいきなりの54。
マイナス評価:日本の馬場と海外の馬場がまるで違うため、どうなるか全くわからない。
6.ホウオウエミーズ
プラス評価:重馬場が3戦あって2-1-0-0と非常に優秀。スローペースの上がり勝負が得意で展開に利はありそう。2200で好走実績がある。
マイナス評価:G3以上で好走していない。初の斤量56も不安がある。持ち時計がよく無い。
7.イズジョーノキセキ
プラス評価:府中牝馬で内で折り合って抜け出す完璧な競馬。今回もある程度内を引けたため、似たようなレースができそう。一戦叩いて中3週なら文句なし。昨年の同条件のエリザベス女王杯でも5着に残している。鞍上ルメール。
マイナス評価:重馬場で馬券内の成績が無い。進路取りに苦労する可能性がある。鞍上が初コンビ、岩田パパが完全につかんでいた中での乗り替わり。2200でどうなるのか。
8.アンドヴァラナウト
プラス評価:前走で内で脚をため、馬券内につなげる綺麗な内容の競馬。先行力もあり、前目につけれそう。鞍上ムーア。阪神内回りでも好走実績がある。
マイナス評価:初の斤量56。重馬場が未知数。初の2200で距離が持つのか。個人的には直線の長い新潟や東京で買いたい。前走を見るとイズジョーノキセキの内容が圧倒的に上。
9.ウインキートス
プラス評価:先行力があり、上がりも使えるため適正はあっているように感じる。小回りの中山が得意。ローザノワールが出遅れれば1Fでハナまであるんじゃ無いかと考えている。(その場合2F目でローザノワールがハナを取り返し流れるペースとなる。)重馬場経験は無いがだいぶ前に福島の洋芝で結果を残した事があり、適正はあるかも。2200の好走実績もある。
マイナス評価:G1レベルで実績を全く残せていない。
10.スタニングローズ
プラス評価:安定した先行力と操作性に優れており、展開不問の馬。阪神内回りの直線で好き勝手にコースを選べそう。前走も完勝と言って良い内容。距離にも不安は無い。斤量も前回より減る。時計も申し分ない。
マイナス評価:秋競馬で既に3戦目の鬼スケジュールでデキ落ちの可能性がある。ペースがハイペースになった時が未知数。重馬場も未知数。
11.ナミュール
プラス評価:前走の阪神内回りをこなしている。末脚の爆発力は一級品。この馬より内枠に先行勢がずらっと並んでいるため、うちへポジションとりやすいかも。前走外に膨れながらも3着に脚を伸ばした。秋2戦目で前走よりパフォーマンスが上がる可能性がある。雨で内が止まる外差し馬場なら十分に考えられる。斤量54。
マイナス評価:右回りが圧倒的に下手。中山の騎乗や前走でも大きく膨れた。今回は先行馬が多く、後方からの競馬となる可能性が高い。阪神内回りでは4コーナーで2桁順位だと厳しい。スローだと進路取りに苦労しそう。
12.ルビーカサブランカ
プラス評価:阪神2200で実績を残している。2000での安定感がある。洋芝でも掲示板内にきていてパワーはありそう。
マイナス評価:牝馬限定と言えど、G1クラス相手と勝ち負けができるのか。時計が足りていない。初の斤量56。展開待ちにはなる。
13.ウインマリリン
プラス評価:札幌記念で強いジャックドール、パンサラッサに次いで3着でペースが流れても問題なさそう。安定した先行力と先行意識の高いダミアンレーン。テンやゲートも悪くなく、13番だが良いポジションも取れそう。過去に下してきた相手のレベルが高い。距離は問題なく行けるはず。
マイナス評価:阪神で馬券に絡んだ事がない(全てG1)。不良馬場で凡走している。
14.アカイイト
プラス評価:昨年の勝ち馬で2200阪神に間違いなく適性がある。不良馬場でも勝っており、パワーのいる馬場はむしろ歓迎。下手に揉まれずに済む外目の枠番はこの馬にとってプラス。
マイナス評価:ペースが流れる展開待ちにならざるを得ない。前走より隊列は後ろになりそうで最終コーナーから直線への進路取りは苦労しそう。中間発表の体重が前走より増えている。
15.ライラック
プラス評価:スターズオンアースを下したことのある末脚を持っており、安定して早い上がりを支える。距離は問題なさそう。持ち時計的には悪くない。
マイナス評価:最高峰からの競馬になりそうで短い直線で持たなそう。スタニングローズ同様ローテが厳しい。出遅れ癖がある。瞬発力勝負は強いが加速ラップに対応できるのか。
16.テルツェット
プラス評価:持続力勝負に強く、ある程度前につけることも可能なため、中断前目からの好位差しも期待できる。前走が斤量56でタフな札幌で勝利。
マイナス評価:昨年エリ女で凡走。安定感のある馬だが、G1レベルでは完敗している。重馬場が未経験。
17.ウインマイティー
プラス評価:阪神内回りに適正はありそう。前走牡馬混合で3着に粘りこむ強い競馬。加速ラップもこなせるため、3コーナーから良い形で最後の直線に入れそう。
マイナス評価:斤量56。マーメイドSは馬場に恵まれていて、京都大賞典は牡馬相手と言えど力負け。ウインマイティーよりテンが速いウインマリリンの方が内枠を引き、ポジションを取るのが難しそう。
18.ジェラルディーナ
プラス評価:前走で圧倒的な勝ち方。2200で好走しており、距離は問題なし。阪神2200も掲示板に来ており、特に苦手なわけではない。鞍上Cデムーロ。安定して速い上がりを使えるため、差し馬場なら有利。
マイナス評価:大外に入ってしまった。テンが速い訳ではないのでポジションを取るのはあまり期待ができない。初の斤量56。
買いたい馬
4.デアリングタクト
おそらく一番人気だろうが、雨が降ったら買わざるを得ない。今年の宝塚記念でも3着に残したことから阪神2200の適性はバッチリ。持ち時計も優秀。枠もロスなく運べる良い枠を引けたと思う。進路取りに不安は残る。
7.イズジョーノキセキ
雨の影響がそこまでなく、かつ差し展開なら本命にしたい。前走の勝ち方は圧巻な上、割と前で競馬をすることも可能。道中で脚をためれれば十分勝てる能力はある。距離延長でも構わず狙いたい。
10.スタニングローズ
前が残る馬場ならスタニングローズ。なんて言ったって先行力と操縦性がピカイチで安定性がある。阪神内回りという特殊なコースでは軽視することはできない。ローテに関しては未知数だが、それでも期待したい。
5.マジカルラグーン
紐まで。基本的に今年のエリ女は前有利だと思っている。パワーの必要な洋芝で結果を残しているこの馬なら雨にも対応できそう。また、海外の斤量は58や59で非常に重く、そこから54はとんでもないこと。軽視はできない。
13.ウインマリリン
紐まで。実績十分。安定した先行力と安定した騎乗。前が止まる馬場なら買わない。
3.ピンハイ
紐まで。強い。正直展開不問だと思っている。良馬場なら本命を打っててもおかしくなかった。重馬場でもしっかり走れる可能性もある。
8.アンドヴァラナウト
紐まで。それなりに前で競馬できて、しっかり上がりを使えるため、今回のレースには向いているはず。下手したら頭まであるかと思ったが、ここは紐まで。
あとは直前まで馬場見て判断