形骸化しない人事制度の作り方
「どうすれば形骸化しない人事評価制度が作れますか?」
最近、人事制度の構築に色々と腐心されている人事の方から
よくこんなご質問をいただきます。
色々な要素はあるものの、
一言でいうとすれば…
関わる人全員が認知・理解できるくらいシンプルなものにすること
かもしれません。
ですが、シンプルだとしても
ざっくり過ぎて評価ができなかったら意味がないですし、
「シンプル」が目的になってもいけません。
そういう意味では、「ちょうどよいシンプルさ」を
見つけていくことが評価制度の勘所といえるかもしれませんが、
今日はそれを見つけていくためのポイントについて
少しご紹介したいと思います。
1)修正を前提として、時間軸を持って制度を育てること
細かめに作ってどんどんシンプルにしていくパターンもあれば
ざっくり作ってからもっと評価がしやすいように
細かくしていくこともあります。
どちらが正解というわけではありませんが、
いずれにせよいきなり100点満点
(ちょうどよいシンプルさ)を目指すのは無理があるので、
60点くらいの制度を運用するたびに5点ずつ高めていき
80点~90点の制度を目指していくのが形骸化しない制度づくりの王道です。
2)修正時は必ず目的から外れないこと
シンプルにすることを目的とせず、
厳密な評価をすることを目的とせず、
制度を使って人が育つかどうか、人が動くか、
被評価者が納得するかどうか、そうした点に拘ることが肝要です。
3)運用担当者と評価者の「楽」よりも被評価者の納得度
実際に運用していると慣れないと
正直「これ面倒だな」と思うところも出てくると思いますが、
安易に「面倒だから(大変だから)シンプルに」としてしまうと
大切な柱を中抜きにするような事態を招くことがあります。
面倒だけど歯を食いしばってでもやるべきものか、
そうでないかの見極めが重要です。
ちなみに弊社の場合、絶対に外してはいけないポイントと
自由に柔軟に変えていってよいポイントを
20年以上の実務経験の中で完璧に体系化しておりますので
そのポイントを知るだけでも、形骸化しない制度構築ができると思います。
2024年度はもうすでに件数制限がかかってきておりますので
少しお待ちいただく可能性がありますが、
形骸化しない人事評価制度を作っていきたいとお考えの方は
ぜひお気軽にお声がけください!
人事コンサルタント
金森秀晃