#20 明訓vs土佐丸 <2年・センバツ甲子園 決勝【前編】>
4週間ぶりの収録となります。リスナーの皆さま、大変申し訳ございませんでした m(_ _)m
家族とおでかけ、図書館で先に借りられる・・・と、トラブルが続きましたが、やっとこさ、収録の運びとなりました。
よろしくお願いいたします。
今回はドカベン2年春・センバツ大会の決勝戦、vs土佐丸高校との一戦でございます。
では、スターティングラインナップのご紹介です。
<先攻:土佐丸>
①5神大(ジンダイ) ②4天竜 ③1犬飼(武蔵・タケゾー) ④8犬王 ⑤6野良 ⑥7捨矢 ⑦2犬塚 ⑧9尾田 ⑨3牙野
<後攻:明訓>
①5岩鬼 ②4殿馬 ③8山岡 ④2山田 ⑤7微笑 ⑥6石毛 ⑦3中根 ⑧9北 ⑨1里中
今回の注目選手は、なんと言っても、土佐丸・犬神了!大変、不敵なキャラクターで不吉な雰囲気ムンムンです!また、明訓サイドは熱投が続くエース里中!利き手の親指をつき指している彼ですが・・・さて・・・
ってなことでプレイボールです!!
【1回表】
一番の神大が右バッターボックスへ。
ここまでしていた眼帯を投げ捨てます!
これを皮切りに、土佐丸ベンチの全員が眼帯を外します。・・・、あの選手を除いて・・・
さて、注目の初球。突き指の里中、ハーフスピードのストレート。
ここまで、数週間ずーーっと、眼帯をしてきた、神大は「ボールが大きく見える!」と、三遊間を破るレフト前ヒットで出塁します。
眼帯作戦は里中の七色の変化球対策であることをドヤ顔で語る、土佐丸の監督・犬飼小次郎!
2番天竜も簡単にセンター前ヒット!
ノーアウト1・2塁で3番の主砲・タケゾー登場です!
初球、里中の希望でカーブを投じますが、このカーブが曲がりません。
タケゾー、フルスイング一閃!レフトスタンドに先制スリーランホームラン!
【一回表終了時点】
土佐丸3ー0明訓
この裏の回2番殿馬、3番山岡にフォアボールを出してしまった、立ち上がりに失敗する、土佐丸エース・タケゾー。
ワンアウト1・2塁で打者はドカベン山田。
動体視力トレーニングの恩恵ここにあり!
ストレートの握りを確認し強振!弾丸ライナーが右中間スタンドに飛び込みます!同点に追いつくスリーラン!
【一回裏終了時点】
土佐丸3ー3明訓
二回裏明訓の攻撃。
早くもツーアウトで打者は里中。
土佐丸監督・犬飼小次郎は先発・タケゾーにツーストライクを取った直後に、ど真ん中にキャッチボール投法で。とサインを送ります。
里中は悔しくも見送りの三振。
これで、コジロー。里中の突き指が完治していないことを確信します。
【二回裏終了時点】
土佐丸3ー3明訓
突き指がバレたことを確信した山田はソレを逆手にとるリードを展開。
投球のテンポ、緩急、コースをうまくチラシ「打たせて取るピッチング」を演出していきます。
打者は主砲・タケゾー。
山田、ケガの里中に無理やり「さとるボール」を指示。
タケゾーの頭にはしっかり「里中はケガ」という情報が入っています。
変化球との判断でも、「変化球は無い」のつもりで強振。打球はボテボテのピッチャーゴロ。
「里中はケガをしていない。山田に騙された・・・」という意識が、土佐丸ベンチに蔓延します。
山田の見事なリードといえるでしょう。
【三回表終了時点】
土佐丸3ー3明訓
三回裏、先頭・岩鬼。ど真ん中の球をタマタマバットの先端にひっかけセンター前ヒット。明訓・中根が「秘打・出会い頭」と命名。
ケガを隠し続ける里中。平常心が保てません。様子がおかしいと言えるでしょう。
ネクストバッターの殿馬の打球はマウンドで大きく跳ね上がりますが、長身のタケゾー見事な捕球でセカンド送球。ランナー岩鬼はスパイクでセカンドの送球を邪魔しようとしますが、セカンド天竜。岩鬼のスパイクの裏を踏み、ジャンピングスローを決めます!
1-4-3のゲッツー完成となります。「殺人野球は土佐丸の専売特許だぜ!」とドヤ顔のタケゾー。
ツーアウトランナー無しで山岡。流し打ちでレフト前ヒット。
そして、山田登場です。
山田は初球のシュートを見極めフルスイング、思いっきりひっぱり打球はライトポール際へ。これが、ギリギリ切れてファールです。
このファールをきっかけについに登場です。
ピッチャー・隻眼左腕・犬神了が登場!
マウンド上で「ヒヒヒヒ」と不気味な笑い声を発しております。
タケゾーはライトへ。
左腕投手・犬神、投球練習終了後、アンダーシャツの左腕の箇所を伸ばし切ります。
球の出どころを見せない準備をします。
注目の第一球。犬神は抜けたストレートを山田の顔面付近に投じ、山田をのけ反らせます。帽子を脱いで謝りますが、芝居です。
二球目。大きなカーブ。体付近からゾーンに入ってくるカーブでストライク。
カウント1-2。
犬神三球目。腕を大きく伸ばして投じたストレート!
変化球投手で速いボールが無いと決めつけた山田、空振りの三振!
長いアンダーウェアから腕を伸ばして投げ込んだので、犬神の腕が伸びたように錯覚した山田でした。
【三回裏終了時点】
土佐丸3ー3明訓
四回表のマウンドに登る傷心の里中。スタンドの応援団は歌で里中の心を盛り立てようとします。
この回から、山田里中バッテリーのイキが合いません・・・
先頭がセンター前ヒットでノーアウト一塁。
次打者、犬王も投手強襲センター前で、ノーアウト1・2塁。
ここで、土佐丸ベンチ、監督・コジローからサインが!
山田、これをエンドランと読みます。
山田、ホームから「ベースを中心の交響曲No.4」と叫びます。
殿馬、この掛け声に一旦コケますが、ハッと閃きます。
里中、投球。と同時に二人のランナーがスタート!!ハーフスピードのストレートを打者が強振。ピッチャー返しです!
殿馬、里中に「取るな!」と指示。
殿馬、ライナーの打球をキャッチし、ワンアウト。ベースを踏んでツーアウト。一塁転送。一塁・中根キャッチし一塁ベースタッチ。これが間に合いトリプルプレー達成!
「ベースを中心の交響曲No.4」がバシッと決まります!!
ベンチに居た犬神、一か八かの勝負に出た山田を改めて評価します!
【四回表終了時点】
土佐丸3ー3明訓
攻守交替です。背番号10犬神はライトへ回ります。
犬神は「ワンポイントの山田殺し」であると、認識します。
そのころ、ベンチの里中は突き指に加え右ひじに違和感を覚えるわけです。
明訓下位打線、タケゾーが打てません。
ツーアウトでツーストライクの7番・中根の時に途中から犬神がライトから帰ってきます。
中根、敢無く三振で・・・。味方の岩鬼からも罵声を浴びてしまいます。
ベンチを飛び出す里中に、「捕手を信じるんだ!」と声を掛ける明訓監督・土井垣。
「さとるボール」が投げたい里中と投げさせたくない山田。相変わらずバッテリーのイキは合いません。
レフト・微笑のファインプレーでワンアウト取れましたが、内野陣がマウンドへ。「おい山田、捕手変われ」と、殿馬。激を飛ばします。
打者は犬神。ファール二球でノーツーと追い込み、やっと「さとるボール」のサインが出ます。犬神は腕を伸ばして、三塁前にセーフティバント。
体を目いっぱい伸ばして捕球の構えの明訓・中根。
走塁時に犬神、足を引っかけコカせます。捕球できず、ボールはファールゾーンです。明訓ベンチは守備妨害を主張しますが、不可抗力と見なされ、犬神は二塁です。
明訓ベンチは里中の動揺を受け、ベンチの今川をブルペンへやります。今川、急ピッチで肩を作ります。これを受け、里中は気合を入れなおします。このタイミングで里中が投げたがってきた「さとるボール」のサインを山田が出します。3球「さとるボール」を続けて三振!ツーアウト。
ここで二塁ランナー犬神に盗塁のサインが。
犬神、盗塁で三塁に。殺人スライディングで岩鬼は流血!激怒の岩城を里中が必死に止めます。結局、盗塁成功で、ツーアウト3塁となります。
里中が投じた「さとるボール」がワンバウンド。山田が逸らしてしまいます。三塁ランナー犬神が本塁突入。山田、ホームカバーの里中に。クロスプレー!里中はボールをこぼしてしまいます。
犬神はベースをタッチしていません。
再度、タッチプレーに挑もうとしますが。なぜか、ベース付近にボールが5個も転がっています・・・なぜ・・・
今回は長編のお話ですので【前編】【後編】に分けたいと思います。
次回、2年春のセンバツ決勝戦の明訓vs土佐丸戦の後編をお楽しみに♪