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#20 明訓vs土佐丸 <2年・センバツ甲子園 決勝【後編】>

前回までのあらすじ

今回のお話は、ドカベン山田2年のセンバツ大会決勝戦。明訓vs土佐丸の一戦です。回は5回表まで進んでおり、3対3の同点です。土佐丸・犬飼タケゾー、明訓・山田の両チームの主砲がそれぞれスリーランを放っています。

土佐丸高校はここまでづーっと付けていた眼帯を外し、球がよく見えるようになってます。また、秘密兵器の「山田殺し」のワンポイント左腕・犬神が大変機能しています。対して、明訓エースの里中は右手親指の突き指が徐々に悪化しております。また、その指をかばうような投げ方が右肘にも影響が出始めてきてます。

そんななか、ランナー・土佐丸の犬神とピッチャー・明訓の里中がホームでクロスプレー。この際、犬神はベースに触れていない&里中はグラブからボールをこぼしている。で、再度のタッチプレーになるのですが、何故かホームベースのそばにボールが5個も転がっています・・・さて、どうなる?

ってなことで

【後編】スタートです♪

そもそも、ワンバウンドの球を山田が逸らし、それを掴むために振り返った瞬間に主審と衝突。ここで主審のバックからボールがこぼれ落ちたのでした。

里中、とりあえずボールを掴み犬神にタッチ。

ここでゲームがとまります。ゲーム審判4人が集まって長い協議に入ります。この末、判定は「セーフ」ホームインが認められます。

チームや監督からの抗議など受け付けない時代ですので、抗議しようとする明訓監督土井垣を山田は止めます。

後続の打者はセンターライナーでチェンジ。

この5回表。明訓にとっても、土佐丸にとっても大きな大きな1点が入ります。


【五回表終了時点】

土佐丸4ー3明訓


5回裏、8番北三振。

ワンアウトで打者・里中。里中、懸命のセーフティバント!一塁ベースで犬飼と交錯してしまいます。判定はセーフ!しかし、里中、立ち上がれません。タンカが呼ばれますが、里中自力で立ち上がり、特別代走を頼み、治療のため医務室に。特別代走は北。

次打者・岩鬼、フルスイング!もボテボテのサードゴロ。5ー4ー3のダブルプレーか?というシーンで特別代走・北、気迫のスライディングでダブルプレーを阻止します。が、北も足を負傷。

ツーアウト、一塁です。次打者・殿馬、治療の時間をとる為、ベルトが壊れたと芝居をしてみたりします。打席でもしっかり粘りフォアボール。山岡もフォアボールでツーアウト満塁で打者・山田。

マウンドには「山田殺し」犬神登場です!

ここで業を煮やした三塁ランナー岩鬼がホームスチール。山田、慌ててカットでファール。これにより、苦手・犬神の攻略方法のヒントを得ます。

山田、ファールで粘りながら伸び縮みする犬神のアンダーシャツの謎を徐々に解いていきます。

犬神、それを悟ってか、なんと背面投法です。

これは、セットポジションから投球動作上右投手なら左ひざ、左投手なら右ひざをあげます。左投手の犬神は右ひざを上げます。この時に腕を振りかぶらずに、背中からヒョイッとスローボールを投じるという投げ方です。

実際のプロ野球でも投げた投手が居たそうです。王選手対策につかった投手もいたようです。

これに対し、面食らった山田、つんのめりながらバットに当てるも、無念のピッチャーライナー!3者残塁!!無得点!!!

してやったりの犬神!


【五回裏終了時点】

土佐丸4ー3明訓


治療を受けた里中は気迫のピッチングで6・7・8回を三者凡退に抑え込みます。小さな巨人ここにあり!胸が熱くなるシーンです!


【八回表終了時点】

土佐丸4ー3明訓


八回裏。この回先頭は山田、投手は犬神。全国が注目するその初球。

なんと、デッドボール。山田は右手首をおさえ一塁へ。

明訓はこれを活かすことができず、無得点。


【八回裏終了時点】

土佐丸4ー3明訓


回は9回裏。明訓の攻撃。ワンアウトランナー無しで里中。センター前ヒットで一塁へ。次打者は岩鬼。

ここで、岩鬼。明訓ベンチ上の客席にいる。とある女性に気づきます。

元岩鬼の家政婦「おつる」。少年・岩鬼正美少年をいつも庇ってくれた岩鬼の恩人でもあり、岩鬼の関西弁の要因にもなった女性でした!

岩鬼、おつるさんとの思い出で、岩鬼母のメガネが度がきつすぎて目を回したエピソードを思い出し、スタンドのお客さんから度の強いグリグリメガネを借りてきます!!

バッターボックス。グリグリメガネ効果で投球のボールが複数に見えます。悪球です。岩鬼、フルスイング。右中間フェン直で一塁ランナー里中長句ホームイン!岩鬼は三塁を欲張ってタッチアウトです。同点、明訓ついに同点に追いつきました。

ひっそりと、おつるは姿をくらまします。


【九回裏終了時点】

土佐丸4ー4明訓

延長戦突入!

10回表、ワンアウトで打者・犬神。岩鬼を挑発。「バントするぞ!もっと前にこーい」

犬神、バントの構えからプッシュバント。岩鬼の頭を超える内野安打で塁にでます。山田のデッドボールによる右手首の負傷を確信している犬神は盗塁慣行。山田、投げることが出来ず二塁・三塁と盗塁に成功!

ここで、山田のおじいさんの山田少年のバスでの事故を回想します。山田は両親と山田と赤ん坊のサチ子と伊豆へバス旅行。ここで暴走車が突っ込んできて、バスが崖から転落。その後遺症か?と心配する山田の祖父でした。

犬神、さらに本塁盗塁。打者はバットを引いて山田の邪魔をします。

山田うまくかわして、タッチプレー。ランナー犬神を吹き飛ばすパワーブロックで得点を許しません!


【十回表終了時点】

土佐丸4ー4明訓


回は12回表、必死の里中の投球が続きます。打者は犬飼。この時に、「チビ、チビ!!」と土佐丸ベンチから罵声が飛びます。

ここで里中の回想シーン。

「中学時代にかかえたコンプレックスと投球への渇望」といえるシーンです。

コレも置いておいて、マウンドの里中、山田のリード通り、高めへのストレート。タケゾーこれをどんずまり。打球はレフトへ。この打球が当時のラッキースタンドに飛び込みます。

ついに均衡が破れ、


【十ニ回表終了時点】

土佐丸5ー4明訓


回は十二回の土佐丸攻撃中です。

山田をレフトに、レフトの微笑をキャッチャーにポジションチェンジ。

微笑は元キャッチャーです。

これは右手首を負傷した山田に配慮した処置です。殿馬、ゴムマリを山田に渡し、握力の回復をはかります。

セカンド・殿馬の連続ファインプレーで後続を許さず!


【十ニ回表終了時点】

土佐丸5ー4明訓


十二回表、先頭・岩鬼。グリグリメガネの影響で悪球であるボールを交わすことができずデッドボール。

ここで殿馬の回想シーン

ゴムマリでの握力回復は、かつて殿馬本人が試したリハビリ方法でした。

ピアノ奏者の殿馬。指が短いのがネックでした。

とある外科医にお願いして、水かきの除去手術を行い、手術直後の握力の回復にゴムマリを使ったのでした。

殿馬の打席。背番号4の背中を投手に向ける秘打のフォームです。

この時、ホームから離れてボックスに立ちます。

これは、ベンチ裏で販売していた出張バット販売の店で購入した長尺の木製バットです。ベースから離れて立っているのでアウトコースには届かない。とアウトコースのストレート。コレをライト方向に流します。ライトには、山田のブロックで満身創痍の犬神が体育座りで座っていますが、慌てて立ち上がり、フェンスによじ登りなんとかキャッチします・・・が、体ごとライトのラッキーゾーンに落ちてしまい逆転サヨナラホームランとなりました!!秘打・円舞曲別れ!!ここに完結であります!!!

明訓、無敗で夏に続き春も連覇です!!!


この後は新入生が入部。即戦力は渚と高代。

ケガの治療に明け暮れる里中。音楽留学に揺れる殿馬。ご両親が経営する会社が倒産した岩鬼家。

新たなライバル、吉良高校など新シリーズに突入していきます。

今回は前編後編合わせて6000文字を超える台本になりました!

オレ、お疲れ!!!

明訓は春季大会1位でシード校を獲得。

甲子園地区大会では二回戦からのスタートです。

対戦相手は雲竜の東海高校戦。次回はここからです。


未来のオレに業務連絡!巻は22巻ナ♪



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