社内ツールも「体験」にこだわる|ソフトウェアによる業務効率化が競争力の源泉という話

※この記事は、【LayerX Advent Calendar】43日目の記事です。

昨日はLayerXの採用を支える熱い人事icchhyさんの入社エントリでした!

こんにちは、LayerXのFintech事業部でアセットマネジメント業務の効率化に取り組んでいるざべすです。昨年6月頃からLayerXも出資する合弁会社である三井物産デジタル・アセットマネジメント(通称MDM)に出向してはや1年半が経ちました(社名の認知が取れないので略称をnote内で連呼していきます!)。LayerXの週次定例以外は基本的にすべての時間をMDMに割いているのですが、LayerXの他の事業部の学びをつまみ食いしながらアセマネ会社でゴリゴリ働けるのは一石二鳥でとても良い環境だなと改めて思います笑

今日はあまり外に公開したことのない社内ツールの開発の様子とそのこだわりをお話します。

MDMの紹介資料はこちら!(ぜひPCで見てみてください!)

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MDMはソフトウェアによる業務効率化を競争力の源泉と位置づけている

現在MDMは不動産をメインのアセットとしているアセットマネジメント会社ですが、ソフトウェアの力を使って少数精鋭でコスト効率のよいアセマネ会社を目指しています。その一環としてプロダクト開発だけではなく他社のSaaSの利用や社内ツールの開発を進めています。今日お話するのは物件情報やその検討履歴を残すための社内ツール、物件管理くんです(赤枠)

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物件管理くんの開発経緯

MDMでは現在不動産をメインとしてファンドを組成しており、ファンドを組成を通じて不動産の買付を行います。そのため仲介事業者から日々多くの物件情報が寄せられます。届いた物件情報のうち実際に買い付けのプロセスに進む物件は100件中数件といった割合であるため、普通の会社であればほとんどの物件情報は整理されないまま破棄されるか放置されることでしょう。

しかし、物件情報の受領はMDMにおけるビジネスのスタート地点であるとともに、業務のデジタル化における入り口でもあります。他のシステムへの情報連携はもちろんですが、買付プロセスに進まずに見送った物件の情報も将来取り扱う物件の評価や意思決定の効率化に利用したいと考え、物件データベースの構築とその情報入力や閲覧を支援するツール(物件管理くん)を社内で開発することになりました。

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使いやすさへのこだわり

物件管理くんの現在の役割は主に2つあり、「物件情報の入力」と「物件データベースの構築及び閲覧」です。この中でも大変なのが前者の「物件情報の入力」です。物件の情報は各社異なるフォーマットでのPDFや紙、メール本文といった形式で届きます。これらをOutlook、エクセル、PDFViewerを行き来しながら情報を集めて記入するのは苦痛な仕事です。1物件あたりの入力項目数も多いため、物件管理くん利用開始前は1物件あたり平均5分かかっており、1週間のうち丸1日を入力に費やしたこともあります。大事な仕事ではあるんですが、結構気が滅入ります....笑

物件管理くんでは入力支援としてOCRによる項目の自動読み取り過去記事で少し触れています。こちらは物件管理くんの前身です。)の他、細かい入力アシストや社内で利用しているSaaSとの連携で苦痛を取り除く工夫をしています。

例えば建物の築年月の入力。西暦で記載されているならよいのですが、和暦で記載されていることも多く和暦を毎回Google検索して西暦を調べることになります。物件管理くんでは和暦を入力したら自動で西暦に変換されるほか、半角全角いずれの入力も許容することでスムーズな入力を実現しています。
ex) 令和元年8月 → 2019/08、199111 → 1991/11

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また、個人的な目玉機能として、物件情報を受領したOutlookからの添付ファイル取得と物件管理くん上でのスムーズな連携機能があります。Zipファイルの解凍も物件管理くんで実施し、Google Driveにそのままアップロードされます。

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この連携機能のおかげで入力作業時に開くのは物件管理くんだけで済み、画面の切り替えは発生しなくなりました。テキストでは少し伝わりづらいので、スクリーンショットを御覧ください(※画面上のデータはすべてダミーです)

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上記画面からZipファイルを展開し、物件登録画面を押すと...

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添付ファイルを読み込んですぐOCRできる状態で入力がスタートします!作った僕自身が大興奮の機能です!!(※実は業務理解をするためにエンジニアですが自分で日々物件情報をデータベースに登録しています)

エクセルにすべて手入力していた頃と比べると入力時間は半分以下になり、精神的なストレスは比較にならないくらい軽減されています。

社内から気軽にフィードバックをもらえる環境

これらのツール開発はエンジニアだけが頑張っているのかというとそうではなく、どんなに小さなことでもフィードバックをくれる会社のカルチャーの存在が大きいです。いつも気遣いや優しさのあるフィードバックをどんどん挙げてもらえるので効率よく開発できています。

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まとめ

先日弊社の福島がPodcastで「コンシューマーの逆襲」「BtoBでBtoCのユーザー体験をつくる」というような話をしていましたが、社内ツールでUXにこだわるのも同じことです。もちろん作り込みのコスパは考えないといけませんが、ソフトウェアによる業務効率化を競争力の源泉と位置づけているMDMでは今後もUXにこだわって開発を続けていきます。

今後どんどん社内業務が効率化されていった先にどんな体験が待っているのか、1人のユーザーとしてもとても楽しみです。

最後に!!仲間の募集です!!ぜひご気軽にMeetyやTwitter等でもメンバーに連絡いただければ幸いです。よろしくおねがいします!




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