ITパスポート試験対策 プロジェクトマネジメント
ITパスポートの【マネジメント系】の【プロジェクトマネジメント】についてまとめていきます。
システム開発を円滑におこなうために必要不可欠な要素であるプロジェクトマネジメントの意義や目的、考え方について基本的な流れにそって解説していきます。
『PMBOK』といわれるプロジェクトマネジメントの体系化された知識をもとに『10の知識エリア』と呼ばれているさまざまな手法について、理解することにより、プロジェクトの管理方法について知識を身につけましょう!
ITパスポート試験でも頻繁に出題されている内容となっていますので、語句の意味なども、しっかりと把握するようにしましょう。
第1章 プロジェクトマネジメントと3つの制約
プロジェクトとは
期限内に独自のモノやサービスを作るための業務
・機嫌がある(有期性)
・成果物が唯一無二の商品やサービスである(独自性)
一回限りの業務であるが、ITパスポート試験では『システム開発』のことを表現する。
プロジェクトマネージャ
プロジェクトを管理する人で、『作業範囲』、『期限』、『費用』の3つの要素を調整する必要がある。
潜在するリスクを管理した上で、プロジェクトを成功させるべく、決められた期限までに目標を達成させるために行動することが重要な使命である。
プロジェクトの構成要員
プロジェクトメンバー:プロジェクトを成功させるために集められた、専門的知識を持った人員
プロジェクトチーム:プロジェクトマネージャ、メンバを併せて、チームと呼ぶ
プロジェクトの3つの制約
①スコープ(作業範囲)
②スケジュール(期限)
③コスト(費用)
第2章 PMBOKとは
PMBOK
プロジェクトマネジメントの体系化された知識で、『プロジェクトマネージャの教科書』でアメリカのプロジェクトマネジメント協会が作成した書籍
プロジェクト憲章
プロジェクトの目的などを記載した文章で、プロジェクトの創始者やスポンサなどが作成する。
プロジェクト憲章でプロジェクトマネージャを任命し、プロジェクトマネージャの責任や権限を明確にする。
権限が与えられることにより、プロジェクトマネージャがプロジェクトを管理・指揮できるようになり、プロジェクトマネージャの権限により資材の購入やメンバの採用などの決断ができるようになる。
PMBOKの10の知識
PMBOKガイドには10種類の知識に分別でき、それらの知識を『10の知識エリア』と呼ぶ
プロジェクトスコープマネジメント
プロジェクトに必要な作業を抽出すること
スコープ(作業範囲)を定義することで、プロジェクトで実施すべきことが明確になる。
『プロジェクトが生み出す製品やサービスなどの成果物』、『それらを完成するために必要な作業』を定義して管理する。
WBS
プロジェクトとゆう一つの大きな作業を細かい作業単位に分割すること
プロジェクトに取り掛かる際に、プロジェクトが一つの大きな塊のままでは、どのくらいの時間がかかるか、どのくらいの費用がかかるかを正しく見積もることができないため、プロジェクトの作業を『時間やコストを見積もることができる大きさ』になるまで、細かく分割する.
WBSの最も小さい作業単位を『ワークパッケージ』と表現する。
プロジェクトステークホルダマネジメント
プロジェクトのステークホルダ(利害関係者)を特定し、彼ら・彼女らが効果的にプロジェクトに参加できるように調整すること
プロジェクトのステークホルダは経営者、プロジェクトマネージャ、プロジェクトメンバ、取引先、スポンサ、株主、地域社会などプロジェクトから利益や損害を受ける可能性がある全ての人が対象となる。
第3章 プロジェクトタイムマネジメント
プロジェクトタイムマネジメント
プロジェクトがスジュール(期限)内に完了するように管理する。
進捗管理には『ガントチャート』、『アローダイヤグラム』を用いて、進捗状況を定量的に判断する。
ガントチャート
プロジェクトの進捗状況を視覚的に表す図
横軸に時間、縦軸にタスクを取る、タスクの所要時間を長さで表し、タスクごとに『予定』と『実績』を記入する。
アローダイヤグラム
作業の流れを矢印で表した図
作業項目の順序関係や依存関係を表すことができるため、プロジェクトの完了までに最も時間のかかる経路を発見できる。
アローダイヤグラムを活用したプロジェクトの分析手法を『PERT(Program Evaluation and Review Technique)』とゆう。
クリティカルパス
プロジェクトにおいて最も時間のかかる経路
この経路上の作業が遅れると、プロジェクト全体が遅れるため、プロジェクト管理において重要視されるポイントとなる。
第4章 プロジェクト人的資源マネジメント
プロジェクト人的資源マネジメント
プロジェクトに参加する要員の役割、責任、必要なスキルを決定し、それが効果的に機能するように管理する。
プロジェクトメンバ全員が各自の役割と責任を把握できるようにし、また参加時期を明確にすることが重要となる。
作業量について
人的資源については作業量や作業日数、作業コストなどを計算する必要がある。
工数の計算では『人数×時間』で計算をおこなう。
作業効率の計算では『工数×作業効率』を加味して計算をおこなう。
第5章 プロジェクトコミュニケーションマネジメント
プロジェクトコミュニケーションマネジメント
誰が、誰に、いつ、どうやって、何を伝達するのかを管理する。
プロジェクトを円滑に進めるためには適切なコミュニケーションが不可欠で、コミュニケーションの問題があると、プロジェクトに支障が生じるため、適切に対処する必要がある。
プロジェクトの進捗や会議の日程、議事録などがコミュニケーションで伝達する内容で手段としては『口頭、電話、電子メール、テレビ電話、チャット、掲示番サイト』などがある。
下記は不適切なコミュニケーションの一例
・情報の伝達遅れ
・情報を知らせるべき人に送っていない
・情報を知らせてはいけない人に送ってしまう
伝達経路の計算について
第6章 プロジェクトリスクマネジメント
プロジェクトリスクマネジメント
リスクの対策を管理し、問題が発生した場合には対応する必要がある。
対応策は大きくわけて4つに分類される。
①リスク回避
リスクに関わる作業をしないこと
②リスク転嫁
リスクを自社から他社へ移すこと
③リスク軽減
リスクの発生確率を下げたり、被害額を小さくすること
④リスク受容
リスクをそのまま受入れること
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