*葛来、取材を受けるの巻

たまーに作家の仕事をしているのだが、今、まさにそんな時。

「花屋の倅と寺息子」コミカライズ配信中でっせ。

まあ、宣伝はTwitterで精一杯なのでここでは敢えてあまり触れてない。


そんな中、コミカライズ配信早々ある人からメールがあった。

フリーライターのSさん。

実はちゃっかり二年前も取材してくれている素敵なお方。

拙著のコミカライズを記念して簡単だけれども電話取材をしたいとのこと。

あ、ありがてえ……!

感謝っ……! 圧倒的感謝っ……!

しかし、葛来はとんでもなくコミュ障。というかシャイ。

しかもここ最近は職場と家族しか話していない。

そんなのがいきなり電話取材なんて大丈夫なのか!?

てんぱったついでに旦那に報告をする。


「た、大変だ! 電話取材が入った!」

「電話取材? むむむ、もしや『※たきテレ』だな!?」

「(ローカル的な意味では)いい線行ってるけど(規模が)違うわ」


なお、「たきテレ」というのは葛来の故郷のケーブルテレビ。放送範囲はお察しを。

ちなみに今回受けたのは北海道(どちらかというと札幌)向け。


そんな私をニコニコと笑いながら見守る旦那だが、懸念しているところもあった。

「大丈夫?  作者が阿呆な子だってバレない?」

まあ、その辺りはいい加減読者も気付いて……ってナチュラルにディスるなよ。


しかし、旦那の心配もわかる。私自身、取材なんてちゃんとできるのか心配している。

それでも、私はSさんに絶大な信頼を寄せていた。

なぜなら、Sさんは父とも仕事をしていたからだ。


葛来の父はとあるスポーツのインストラクターである。

しかもフルネームでググれば本人が出てくるくらい第一人者的な扱い。

そんなスポーツマンな父であるが、言語コミュニケーションは大の苦手。というか、情熱でコミュニケーションを取っているような人。


そんな彼の言葉をSさんは代弁して本一冊にまとめたことがあるのだ。おそらく家族以外で彼の言葉を訳せるのはSさんくらいだ。

そんなSさんだから安心できる。というか父が迷わ……世話になった恩人の依頼ならば断る訳がなかろう!


――ということで、北海道書店ナビ様に取材を受けてもらった。

https://www.syoten-navi.com

取材受けてから記事になるまでわずか五日。

仕事が早いぜSさん。


なお、このコミュ障は緊張しすぎて何を話したかまったく覚えていない。

とりあえず「大丈夫ですか!? 取れ高大丈夫ですか!?」と聞いたのは覚えている。

あと、旦那がレンジで夕食を温めてすぎたらしく「熱っ!!」という声が聞こえたのは知っている。

(多分Sさんにも聞こえていただろう。お騒がせしてすいませんでした)


さて、取材が終わってからは葛来としてではなく、仕事仲間の娘としてSさんと少しお話した。


「葛来パパは元気?」

「元気過ぎて『頼むからじっとしていてくれ』と言ってしまいました」

「コロナじゃなければすぐにどこかに行ってしまいそうだもんねw」


流石、わかってらっしゃる。

そんな父にもちゃんと報告した。

「何でも楽しんでください」

「その楽しみを他の人と共有できるとさらに嬉しいね」


たまに核心を突く父である。

お後がよろしいようで。


追伸

ナナイロコミックスもお暇な時にどうぞ。

https://7irocomics.jp


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