小説「ハイジくんは祓い屋陰陽師!?」反省会
こんにちは。
昨日(11月23日)、エブリスタでポプラキミノベル文庫大賞の中間発表がおこなわれましたね。
数百ある中の作品で通過したのはなんとたったの9作品。
私ですか? 勿論、落ちました!
ということで、今回は作品の反省会をおこないたいと思います。
作品
あらすじ
キャラクター紹介
【杉山陽色】
本作主人公。小学五年生の転校生。彼女の一人称視点で物語は進んでいきます。
大人しい性格で心配性。動物が好きな優しい子です。
父親が亡くなってからワンオペで自分を育てるバリバリのキャリアウーマンな母親・紫とちょっとだけギクシャクしてます。
気づけば幽霊がみえるようになり、何度も学校に住み着く「放課後のミドリさん」に会うにつれ、彼女のことを知りたくなっていきます。
【倉灰司】
本作ヒーロー。唯一の小学六年生で若き祓い屋。
護符から式神(狛犬・かまいたち)を出して悪い幽霊と戦います。
一人称は「ぼく」
いつもにこやかな彼ですが悪霊には容赦なく、怒ると怖いタイプです。
「放課後のミドリさん」のことは知っているようですが、妙に意味深なことを言って陽色をはぐらかします。
陽色のことがお気に入りのようで、顔を近づけたりハグしたりとだいぶ距離感がバグってます。将来が心配だ。
反省会
※ここからネタバレ全開で反省していきます。
テーマが微妙?
テーマは「ひとりじゃないよ」でした。
ド田舎に転校してきた陽色。同級生がひとりもいない灰司。ひとりで子育てをする紫。そして校舎にひとりさまようミドリさん。
「自分は孤独だ」と思っていた彼らが大事な人の存在に気づいて「自分はひとりじゃなかった」ということに思い返す話なのですが……なんか中途半端だったのかもしれません。
そもそも文字数が足りていない
この作品は元々7万文字あった作品をフルリメイクした作品でした。
応募規約は5万文字程度。
ええ。めっちゃ削りました。
2万文字以上ですからね。1章丸々消したようなものです。
常に文字数と戦っていたから世界観の説明だけで終わってしまい、本来得意としているはずのキャラクターの深堀ができなかったと思います。
なんかもう全部が中途半端
多分これが全てを物語ってるんでしょうなー。
陽色と灰司との恋愛に振る訳でもなく、悪霊退治にしてみたらボリュームが少なく、ミドリさんの謎を軸にするにしても呆気なく。
そしてホラーでもない。
どうせやるなら軸をひとつに絞って狭く深くやるべきでした。
小学校に死体遺棄ってどうなん?
これは冷静に考えなくてもやべえ。
改善案
どうせ恋愛させるならがっつりと
最後とってつけたように「もしかしたら彼・彼女のことが好きかもしれない」じゃなくて、どうせほのめかすならさっさと「好きだ」と自覚させるべきだったと思います。
これ、私の悪い癖ですね。ヒーロー・ヒロインが自分の気持ちにスーパー鈍感。
恋愛描写が苦手だから逃げているのがもろわかり。
恋愛させないならさせないでがっつりバディに踏み切るべきでした。
もっと子供が共感できるもの
要は勉強不足ですね。
今の子供が何に悩んでいるのか。何に関心があるのか。
「自分が書けるもの」でなくて「求められるもの」を書けるように……なりたい……
もっとインプットしなさい
はい、すいません。勉強します。
そもそも世界観暗くない?
小学校の体育館で遺体があがるのもやばいが、伯母が悪霊に殺されるのもやばい。
というか、子供向けのテーマに人殺しはまずくない?
本当に人を殺しがちな作者。反省します。
次はどうするの?
次回は12月のカクヨムコンに出します。
2年間更新がとまっていたのですが、ようやく書き終えたのでコンテスト期間中に公開していく予定です。
ハイジ君はとりあえずエブリスタに置いておきます。
元々あった旧作は未公開なのですが……そのうちどこかで出すかもです。
とにかく球数がないから、ガンガン作品を書く。
種まきの時期と割り切ってこれからもちょこちょこ書いていこうと思います。
以上、お付き合いありがとうございました。
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