クロムなめし革ってどうなの?
みなさん、レザクラやってますかー?
はい、今日はレザクラ界隈における革の種類について。
とはいってもだいたいタンニンかクロムかの2種類なんだけど(笑)
そんでね、ほとんどのweb記事だと
タンニンなめし革(ヌメ革)を使うことが前提になってるんだよね。
クロムなめし革のデメリットを並べて、小難しいからやめとけっていう記事ばかり。
自分は始めて間もないけどね、最初に買ったのがクロム革なだけあって
この素材をどう使えばいいのかってのを考えてみたんだ。
結果を先に書くと、タンニン革とクロム革の大きな違いは
製作する手法のちがいなんだよね。
木工で言うところの、無垢材で作る方法と、
合板主体で作る方法の違いみたいなもの。
これってさ、その素材のメリットを生かした(デメリットの克服を含む)
結果、手法が違ってきただけであって
どっちが良くてどっちが悪いなんてことじゃないんだ。
だから、厚い頑丈なタンニン革を使うのが最適解で、
薄くてコシの弱いクロム革を使うのはおすすめしない、
っていう話ではないんだよ。
それなのにクロム革なめしのイメージが悪くて辟易しちゃうよなぁ。
自分はヌメ革第一主義じゃないから、ヌメが映えるモノと
クロムが得意なモノって具合に、作り分ければいいと思ってる。
それにクロムで作る際に必要な技術も、
ヌメに転用(あるいは応用)できると思う。
使える技術の引き出しが多いことは、作品の幅にも関わることなのだから。