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生成AI時代の組織を考える:ストーリーテリング以外の方法で企画提案する時代の到来

こんにちは。『あの人がいた時は、何か楽しかったね。』と言ってもらえるような存在になりたい、OZ-WARASHIです。

生成AIで組織はどう変わるか。今日は企画提案について考えます。人間が人間に対して提案して説明し、人間が会議をひらいて意思決定するという現在のプロセス。どうしても、ストーリーが求められます。起承転結とか顧客ニーズ分析からはじまり、わが社のサービスを使っていただくまでの施策と競争でなぜ勝ち抜けるのか、等々、これらがストーリーを伴って説明され、会議参加者の心を捉え、ゴーサインが出されます。

けれど、その後の現実がこのストーリー通りに推移することは、まずありませんし、売上とか利益の計画に沿って推移している限り、提案時のストーリー通りでないとしても、責められることは殆どないと思います。なぜならば、ストーリー全体を(それに沿って進むと)意思決定したのではなくて、そこで決めたことは、新商品であったり、広報予算だったり、ストーリーの中のごくごく一部だからです。

では、ストーリーとは何なのか?それは判断する側の人間が、提案を理解し消化するための、仮説に似たけれど違う、物語。酵素みたいなもの??そしてそのストーリーは仮説とは異なり、事後に検証の対象になることはありません。

ストーリーが大好きなんです、人間は。

生成AIはストーリーが無くても、どんどん情報を食べて続け、分析整理し続けて、一定の条件を加えると、提案を作成してくれます。そのプロセスの中に、(消化促進のための)ストーリーは不要です。

そのような、生成AIがどのように既存の会議体の意思決定に関わるのか。一つは、提案される事項を理解しやすいストーリー型に仕上げる事。これは意思決定促進のために効くでしょうね。わくわくするようなストーリーをいくつも生成して、意思決定者の皆さんの心を鷲づかみにする。一見は会議が活性化するような気もしますが、これには大きなリスクが伴います。先ほど述べたように、決める対象物は、ストーリーではないのです。予算だったり、新サービスだったりなのです。ストーリーが行き過ぎると、決める対象物についての検討がどこかにいってしまいます。

そこで二つ目に考えられるのが、ストーリーを排除して、参加者それぞれの選好やこだわり、リスク許容度、それから適切と考える成長スピードなど、採否を決める要素となる複数の前提条件をインプットする形にし、そこから賛成反対の結論をAIが推奨する(例えば、『あなたの前提条件からすれば、〇〇%の確率で本提案に賛成(あるいは反対)です:』というレコメンドを提示する)ことなどが考えられます。

その推奨を参考にしながら、(提案者のストーリーではなく)自分の頭の中で、様々なイメージを膨らませて、判断していく。そこには、単なる賛成反対ではない、条件付き賛成や、この部分が改善するまでは反対など、豊かな反応が促されるのではないでしょうか?それによって、会議も活性化して、発言も増え、予定調和的な意思決定の場は改善されていくと考えます。


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OZ-warashi
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