僕の中でのCETのはじまり

CETとは、って話はもういいかな。どう始まって、どう動いて行ったのか、自分視点からのまとめ。

2004年の夏頃、派手な世界に憧れていて、何かしら掴もうと毎日色々な人に会い、色々な場所に足を運んでいた。
「東のエリアが面白いらしい」という、ざっくりな情報で耳にしたのは、八丁堀に出来た「8bath」という空間。名の通りバスタブが中央に置かれたクラブ。というより、パーティースペースか。

そこで「パーティーが開催される」ということで、のこのこと顔を出したのがこのタイミングだった。
八丁堀の駅を出てから、右も左も変わらぬ景色で迷いながら、なんとか地図を手がかりに会場に到着。三福ビルは古い雑居ビル。その4Fだったかな?ビルが4F建てなので、その最上階に階段を登って行く。
バスタブにスパークリングやら、ビールやらが冷やされつつ、ほぼ360度に映像が投影された空間。ここで、武藤弥さんに出会ったのが始まりだった。

当時IDEEの名刺を持ってた武藤さんに話しかけて、「とりあえず後日、話しましょう」ということで、その場を離れつつ、青山のIDEEにてちゃんと挨拶することとなった。

それで挨拶に伺った時、「今度新しいイベントが始まるんですよ。ミーティング来ませんか?」とのことで、後日覗きに行ったミーティングが「CET」の前身となる「TDB CE」の第一回目のミーティングだった。

結構ミーハーだったにも関わらず、デザイナーや作家含めて業界に疎い僕は、そこに顔会わせた人たちが誰なのか全く分からず。
参加者は初回のミーティングということもあり、自己紹介をしていくものの、イマイチ理解出来てないのが僕。でも、たぶん僕だけだろうな。
結果的には、ここで情報が無いのは良かったのだと思う。下手にミーハーな気持ちで頭でっかちになっても、舞い上がってしまって仕事にならなかっただろう。

ということで、実力派の方々が集まる場で、僕自身は議事録を作ったりと、自然と事務局的な立場になっていった。

これ、結構面白いなと思ったのは、それぞれが得意分野をカバーしていくだけでなく、抜けている部分をフォローしたりなど、初対面でもインスタントとは思えないチームになって行くのが分かったこと。しかも、仕事では無いから全員ボランティア。
でも「ボランティア」って言葉は当てはまらないのかもしれない。誰かの為に行うのが「ボランティア」って感じがするけど、全く持って誰かのためではなく、全員が自分のやりたい事の為であって、現実化させる手段としての場でしかなかったから、だから皆真剣で、夢中になって行ったのだと思う。

そう気付いた時点で、「実験場」が無くなったのは勿体なかったかもしれないね。

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