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【統率者(EDH)】始祖ドラゴン 2023.6月Ver. 変遷と思うこと
はじめに
お久しぶりです。ゼットです。今回は初めて記事を書いた≪始祖ドラゴン≫を再び記事とします。前回の記事から約10ヶ月が経ち、その間にも色々入れ替えがあり、直近でもあった為、改めて記事を書こうというのが執筆の動機です。とはいえ前回のボリュームで書くと重複内容が非常に多くなるため、主に新たな採用カードの紹介と、気になっているカードについてなどの内容になります。
デッキリスト
現行のリストは以下の通り。依然デュアルランドは未所持の為、ショックランドにてリストを作成しているが、ショックランドでなければいけない理由はないので持っている方はデュアルランドを優先して採用するのが良いと思う。
新採用カード
以下より前回記事以降で新たに採用したカードを紹介していく。抜いたカードに関しては触れないが、主に単体で機能しにくかったり環境に合っていないと思ったりするカードを抜いた。
また、リストの更新とともに執筆している為、十分に使用感を確認できていないカードもある。一部ぼやけた書き方になる部分があるが、ご了承頂きたい。
≪波止場の恐喝者≫
1枚目にして最大の変化である非ドラゴン・クリーチャーの採用。≪始祖ドラゴン≫界隈のみならず統率者において知らぬ者はいない程の有名カード。
これまで「単体でドラゴンとして扱えないクリーチャー・カードは採用しない」という縛りを設けていたが、≪波止場の恐喝者≫の採用とともにこの禁は破られた。ここに至る心情的経緯は色々あるのだが、大体は私の妄言となるので、このデッキを使い込むうちに他部族のカードを許容する余裕が少し生まれたぐらいに思って欲しい。
爆発的なマナ加速はもちろん、「≪フェイに呪われた王、コルヴォルド≫とセットでのハンドリソース源」と「≪血染めの月≫下での色マナ確保」の2点が自分の≪始祖ドラゴン≫デッキには必要と感じた為、縛りを破ってでも採用に至った。
≪フェイに呪われた王、コルヴォルド≫
上で書いた通り、≪波止場の恐喝者≫とセット運用で活用したいドラゴン。≪始祖ドラゴン≫界隈でも定番コンビ。心配なのは相方不在だと手頃な生贄を用意するのが難しそうな点。ETBを使った≪多欲なドラゴン≫や≪ヘルカイトの狩猟者≫などがいいように感じるが、≪新生化≫などのいわゆる殻系のコストに充てることを考えると純粋に手頃なカードはなかなか無い。今後非ドラゴン・クリーチャーが他に入ってくると少し緩和されるかもしれない。
これまで使ってこなかったので≪フェイに呪われた王、コルヴォルド≫の運用も練習が必要になるかも。
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≪ズルゴとオジュタイ≫
5コストアドバンテージ源ドラゴンの新顔。速攻と着地ターンに呪禁を持っている点が非常に優秀で、そのまま攻撃が通れば本家≪龍王オジュタイ≫と同じ≪予期≫相当の能力が誘発する。更に他のドラゴンが分散して攻撃できれば攻撃が通ったプレイヤーの数だけ(一応バトルでも)誘発するのでデッキを掘る速度も期待できる。
また、能力を誘発させたドラゴンのうち1体を手札に戻せる為、≪ズルゴとオジュタイ≫自身を戻して疾駆のように運用したり、≪多欲なドラゴン≫や≪ヘルカイトの狩猟者≫を使いまわしたりするのも良い。
≪召喚士の契約≫
0コストで緑のクリーチャーをサーチできる。≪全知≫ルートの≪ティアマト≫はもちろん、≪年老いた骨齧り≫や≪フェイに呪われた王、コルヴォルド≫も持ってこれる為、コンボムーブを支えてくれることを期待している。
対象範囲外のカードも多いため、抜ける可能性もあるかも。
≪血染めの月≫を目の敵にしているのに契約死させられるカードを増やすパラドックス
≪暗黒の儀式≫
1コストで黒3マナを生成するスペル。以前の記事段階では黒マナを多く要求する場面は少ないと思い採用していなかったが、瞬間的とは言え差し引き2マナ増加する利便性は高かった。
≪繁茂≫
≪豊穣の痕跡≫
土地にエンチャントするマナ加速呪文。これまで採用してこなかったタイプのカードだが、今回採用したのはマナ加速の方法を分散させることで妨害に対するリスクヘッジの意味で採用している。その為、この枠はこれまで採用していたタリスマン・印鑑系のマナアーティファクトを回している。
類似のカードに1コストの≪楽園の拡散≫があり、≪豊穣の痕跡≫よりも優先されるようにも感じるが≪楽園の拡散≫はエンチャント先が森を指定している為、≪血染めの月≫などで貼り付けているショックランドを書き換えられると外れてしまう。エンチャント先に土地を指定している≪繁茂≫≪豊穣の痕跡≫は≪血染めの月≫下でも外れないのでこちらを採用した。≪豊穣の痕跡≫は2コストなので入れ替えたマナアーティファクトで担っていた2→4(威光込み5コストドラゴン)の動きは再現でき、生成するマナの色にも縛りがない為しばらくはこれを試してみようと思う。
エンチャントなので白・緑にある≪解呪≫/≪帰化≫系のカードにはアーティファクト同様無力なのでマナアーティファクトを使っていた頃とあまり変化がないようであればマナクリーチャーに枠を割くなどしてみようと思う。
≪豊穣の痕跡≫はエンチャントした土地に被覆を与える為、≪魂の洞窟≫などに貼っておくと妨害除けにもなるのでこちらを選んだが、緑1シンボルで唱えられる≪肥沃な大地≫とは好みで選択して良いと思う。
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≪森の知恵≫
EDHでも有名な緑のドローソース。5コストのドラゴンが多めに採用されているが、そのうちコンボ始動に直結するカードは少なく、たまにその辺りのカードを引き重ねてもっさりとした手札になることがある。その為、軽いコスト帯でドローを進められるカードが欲しいと思い、≪森の知恵≫を採用した。
青の軽いドロー呪文では使い切りかつインスタント・ソーサリーがシナジーを形成しないので効率が悪く感じられ、採用に至らなかった。エンチャントであればキャスト以降はマナがかからず、≪森の知恵≫の場合は引くカードの枚数も調整でき、≪師範の占い独楽≫のような役割も果たすので使い勝手が良さそう。
最近は≪フェアリーの黒幕≫のようなカードも出てきているので、あまり使いづらいようであればデッキ内のコストを整理する方向で調整するかもしれない。
≪耽溺のタリスマン≫
この記事を書く直前に採用しようと思ったカード。これまで4枚採用していた印鑑・タリスマンのうち2枚を≪繁茂≫≪豊穣の痕跡≫へ回すに際してマナアーティファクト側の色も再度検討し、うち1枚をこれまで使っていなかった≪耽溺のタリスマン≫へ変更した。理由としては緑マナを≪繁茂≫が出せる為、サーチを行う黒いスペルの為に黒マナが出る≪耽溺のタリスマン≫を採用した。≪繁茂≫と合わせて≪血染めの月≫下で≪暗殺者の戦利品≫のコストを確保したいという意図もある。
入れ替え候補
以下は入れ替え候補のカードになる。抜きたい、というわけではないが他のカードを採用するにあたってはこの辺りから抜けていくのではないかという思いで選んでいる。
≪シャドリクス・シルバークイル≫
≪砂漠滅ぼし、イムリス≫
5コストのアドバンテージ源ドラゴン2種。オジュタイ2種と比較してほとんどの場合、得られるのが単純1ドローの為、勝ちに行ける手札を整えるまでに時間がかかる。除去も貰いやすく、それぞれがコンボパーツというわけではないので、デッキをシェイプアップしようとするならば減らさざるを得ない枠だと感じる。
速度が遅い卓などでは攻防の際に頼もしい存在でもある。
≪神秘の教示者≫
≪不気味な教示者≫
対象やコストの関係でやや使いづらいサーチ呪文。有用な場面もあるが、他と比べると活躍する場面が限定的。
≪時間のねじれ≫
以前採用していた≪逆噴射のヘルカイト≫がいた為、追加ターン呪文は2枚採用していたが1枚減らしてもいいかもしれない。残すなら残すで、統率者マスターズ発売に合わせて≪荊州占拠≫に変えたい。
≪ビヒモスを招く者、キオーラ≫
当初は現行リストへの変更で抜くつもりだったが≪繁茂≫などのオーラマナ加速を採用することにした為、残すことにした。
パワー4以上に反応してドローできる点も嬉しいが、PWなのでヘイトを買いやすく維持が大変なので依然入れ替え候補ではある。
気になっているカード
以下は採用検討中のカードになる。この記事を執筆しながらも既に新たに気になるカードが湧き出しているが、書き込み続けるとキリがないので当初書こうと思ったものに絞ることにする。
これまでのリストをプレイしていて感じている「もっさり感」の正体は、コンボムーブへのアクセスしづらさだと思っているので、今後の変更ではコスト減・リソース獲得の方向へと変遷していくのではないかと思っている。
また、現行リストが執筆現在でまだ使用できていない為、使用感によってはここのカードにも変動があるかもしれない。
≪断絶≫
≪始祖ドラゴン≫界隈ではバウンス呪文の採用が流行しているように感じる。これまでは≪波止場の恐喝者≫不在の為採用していなかったが、今回より採用したのと、エンチャントマナ加速を採用した為、土地をアンタップさせる≪断絶≫は自分のデッキにマッチしたバウンス呪文ではないかと考えている。
≪有毒の蘇生≫
これは以前より検討に上がっているカードである。現行リストではほぼ墓地への回収・干渉ができないのでせめて回収の方面のカードが少し欲しいと感じている。
墓地へのアクセスとしては≪死の国からの脱出≫もパワフルで魅力的だが能動的に墓地を増やすデッキではないので優先度はやや下がると感じている。置いておくとコンボ突入時に脱出コストが許す限り≪否定の契約≫で相手の妨害を弾けるのは少しロマンを感じる。
≪二重視≫
変わったカードであるが、このカードが気になりだした経緯としては≪始祖ドラゴン≫界隈で≪クローン≫系のカードの採用が流行していることがある。自分としては≪クローン≫系の採用はドラゴン感が薄くあまり好きではない(汎用性の高いカードなので良い考えだとは思う)ので採用はコンボパーツの≪霜のモーリット≫のみに留めているが、流行に対して検討なしというのもどうかと思っていた時に目についたのが≪二重視≫である。
バウンスなどでの使いまわしはできないが≪クローン≫と同等のことが行えるのと、モード選択で呪文も対象にできるので面白い使い方ができそうな気がしている。相手の墓地が8枚以上あれば2モードで唱えられるので大きくアドバンテージを得ることもできるかもしれない。
インスタントで唱えられるので奇襲性もあるが、青ダブルシンボル4コストを構えるのは少し大変かもしれない。
まとめ
以上が前回記事より10ヶ月での変遷と今後への展望となる。先行して研究されているデッキと比較すると半端な感じも否めないが、今は過去の縛りを脱ぎ捨てたばかりであり、広がった視野で改めて統率者の世界を見て回らねばならない。その一歩としてのリストなのでご容赦願いたい。
私の拙い構築記事でも無いよりはいいと思って頂ける方がいらっしゃったのでこれからもたまにはこうして更新記事を書いていく……かもしれない。
読了、ありがとうございました。