Next to Normal 観劇感想
<注意事項>
・ネタバレを多く含みます。
この舞台はネタバレせずに見た方が楽しめる舞台なので観劇がまだの方は是非見終わってからスクロールすることをお勧めします。
・望海さんオタク目線なのでとても極端な目線です。というかほぼ望海さんの感想😭
・私の頭の整理のためにこれを書こうと思ったので、こんな人もいるんだなくらいの気持ちで軽く見て欲しい…
・ごめんなさい、だらだらととても長いです。
(2日間分まとめて書いています)
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初日あけて出始めたネットの記事を読んで、衣装だけ把握くらいのほぼネタバレなしの状態で臨みました。(これに関してはネタバレを一切踏まずに来れたTLに感謝)
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●1幕
・冒頭セリフ、すみれコードぶっちぎりはびっくり。「え?なんて????」と一瞬会場全体も固まったような空気が忘れられませんw
2日目は特にセリフの言い方が吐息混じりだった。
my初日は活発に誘う感じだったけど、
そこだけあえてセクシーにしてる感があった。
行為を楽しみにしてる感が出てて僕は私は😂でもそんなこと気にならなくなるくらい、ここから始まるお芝居が素晴らしかったです。
・Just Another Day
あまりにも皆さんの歌唱力がすごすぎて圧倒される。my初日はハモリの時贔屓がどこを歌っているのかわからないくらいだった。
2日目、いくつかコーンフレークがこぼれていたような。完璧な家族!家を回す!サンドイッチを作るの、何度も練習したんだろうな。
あんなに早い曲・歌詞が多い中で手元も動かすなんて大変そう…。。普通に過ごしているところから様子がおかしくなっていく流れのお芝居はさすが望海さん。
・I Miss the Mountains
この時のダイアナはどんな景色が見えていたんだろう。遠くに見える山々が本当にあるのか、記憶の中の山々を住宅街を見ながら思い出しているのか。どちらにせよ私は広大な山々を大きく息を吸いながら歩いているダイアナのように見えた。
生きていた頃が懐かしい、きっとダイアナにとっての「生」とは「自由」なんじゃないかと、この時ふと思った。だから薬を捨てるのかな。
まだゲイブの正体が明かされない中ふらっとやってくる甲斐さんゲイブ。ゲイブはダイアナにとってロマンスっていうのはすごく納得しました。
・ゲイブの真実
最も重要な「ゲイブはすでにいない」という事実をダイアナと一緒に知る時。
ここが一番、ネタバレしないことでお芝居と観客を一体化させる要素だと思った。
ダイアナと一緒に崩れ落ちるような感覚。
そして18年もこの苦しみを家族は耐えてきたんだと思った時、ダンとナタリーへの感情移入が一気に始まった瞬間でもありました。このあたりから
渡辺さんと屋比久ちゃんへの解像度も上がってきます。
・You Don’t Know
めちゃくちゃ怖いwww
真っ赤な衣装で、急にでっかい声!my初日では震えていなかった声が2日目は怒り心頭に震えていた。椅子を出してダンを通せんぼする。高ぶる感情が抑えられない!なぜわからないの!ダンは出された椅子を粛々としまっていく。こういう光景がグッドマン一家では日常だったんだろうなと思わせるようなダン・ナタリーの落ち着き。
「死亡記事を羨むことなんてない貴方に何がわかる、死んだ気持ちも分からないあなたに」
みたいな歌詞だった気がする。
初日は細かく歯切れいい感じで歌ってたけど
2回目は感情まじって吐息も多かった印象。
・I Am the One
素晴らしすぎる渡辺さんダンと甲斐さんゲイブ。
僕が~と俺が~に挟まれるダイアナ。あの音圧を
至近距離で浴びたらどんななんだろう。
優しいダンの性格をゲイブは引き継いでいるような。。それがダイアナ自身の男性のタイプなのかな?この曲はrepが凄く良すぎて大好きになった。
・Superboy and the Invisiblegirl
切ないナタリーの気持ちを歌い、若々しい二人の曲。音圧が凄く良かった。屋比久ちゃんは何故最初の1音目からあんなに飛ばすことができるのか。すごい。
ナタリーが「彼女には見えていない。私は透明少女」って歌っている横で、そのナタリーにも見えていないゲイブが生を羨むようにナタリーを見ているのが、なんとも切ない。苦しく身動きのできない二人が感情を吐露するというのにあまり似つかわしくない、爽やかなメロディーがとても素敵だった
・1人目の医者ドクターファインとの私のお気に入り(曲名がわからなかった)
めちゃくちゃセクシー!気だるげに椅子に座って
ファインさんを見上げる望海さん😂
とってもとってもせくしー!
誘う感じで滑らかにしなやかだったのが女性的すぎて興奮が凄かった、ごめんなさい💦
お気に入りの薬のカラーが緑でにこにこしちゃう。足足足ーー!スカート長いはずなのにセクシー!トレンチの紐とるところとかガン見してしまいました、ごめんなさい(2回目)
あとここで一家がハモって歌っている内容が薬の名前だということを知る。パンフレットに載っている薬たちはここで出てくるのか。
・I’m Alive
このお芝居の表題曲のような歌。
初めて聴いたときは曲の明るさと内容のギャップに驚いたけど、2回目はゲイブの「生きたい」という明るい思いが曲になっているような、とても前向きな要素を感じた。
ダイアナに寄り添うようにふわっとやってくる
のとは違って、ダンやナタリーに少し嫉妬している時は登場が大胆なゲイブ。甲斐さんのイケメン度が高い。
2日目は望海さん、涙溜めてるように見えた。
上向いた時涙が光ってた。ゲイブは生きてる、そう、生きてるのよ!って希望を見出すような目線、最後の手もまるで救いを求めるよう。
・催眠療法
白黒のタイトスカートがとてもセクシー(何度目だよ…)腰が細かった。現役時代を思い出してこんな細い体で大羽背負ってたのかと驚く。
・ゲイブの思い出をダンボールに入れる・ダンス
思い出した時の顔、吉村さんぽく見えた時があった。ゲイブの遺品を片付ける時の立ち姿細い。
ゲイブと躍る姿、娘役みたいな表情。ロマンスを物語ってる。甲斐くんも恋人のような、守ってあげたいような。寄り添ってくる姿がなんとも切なげだった。
・藤田さんのドクター・マッデン、7週目~みたいなナレーションだけで自体の深刻さが声がいい。
・Didn’t I See This Movie?
ゲイブがタンカをおしてその上に這いつくばって感情丸出し、激おこなダイアナ。不謹慎だけどこの時のノリノリでタンカを動かすゲイブとすごい剣幕のダイアナがちょっと面白かったしずっと見ていられた。ガラガラガラーーって勢いよくダイアナママを上手へ下手へw。ものすごい形相で歌い狂う望海さんを横目にスンッとなるお医者さん男性陣www
ちょっと得意げなゲイブ。
(あとでてきたとき、、あの、タンカに座ってる足を見ちゃいけないと思いつつがんみ(陳謝))
・A Light in the Dark
ダンの優しいまっすぐな歌声。
響かないはずがない。
もうここのね、女性として、母親として、妻としての顔が今まで見たことのない望海さんの顔でオペラ構えたまま号泣。あなたがそういうなら…と信じきっているお顔。。。
その時のゲイブの切なげな表情もとても切ない。
ダンは包み込むような、一緒に溶け込むように歌い諭す。ああ、切ない。ここで1幕が終わるなんてずる過ぎるーーー!
●2幕
なんだ2幕 すごすぎ
望海風斗だった、完全に、
女とか男役とか関係なかった
震えながらオペラ構えるのfffぶりだった
なんかもう凄すぎて言葉が出ない
望海さんも言葉が出てなかった、出てないけど歌ってた…
(2幕の方が断片的にしか記憶ありません;)
・Wish I Were Here
ここにいたぁあい
1回目どこからともなく気づいたらそこにダイアナがいたから、my楽ではしっかり暗闇の中どう二階に入るのか見てたら、奥の方から少し前かがみに小走りでやって来てた。タイミング難しかったろうな。。
歌はラリったナタリーと歌いあげる姿がかっこいい!ナタリーとの声の相性もいい!二人とも違う世界が見えているはずなのに脳内で出会ってしまうというトリッキーな流れがとてもいいと思った!裸足!素足!
真ん中で手を交差させるところからの振り、女性的な歌詞のところは背中を預けてセクシーに決めてた。(望海さんがする女性的な表現を絶対に見逃したくないマン)
・治療を終えたら舞台上で脱いでお着替え
ブルーのセットアップ?に。
この時はまだスカート。
・思い出している最中。
「猫を轢いたような…」「そう、うちの猫」
「プール参観の日に車で薬を飲みすぎてプールで溺れた…」あたりのセリフ・歌詞に今まで18年の壮絶さを物語る。
・Better Than Before
すごく明るく前向きな歌、のはずが、個人的にこの時からダンへの不信感が出てくる。
「前よりもっと良くなる、過去を書き換えよう」
ダンの気持ちはわかる。でも知らないうちに過去を書き換えられるダイアナの気持ちは?ナタリーはそれを見てどう受け止めるのか。
少し不安が残る選択肢だな、、と思いつつも
ダンとしては18年間やってきてようやくnormalに戻れる!絶対に戻すんだ!という気持ちで進んでいるのもわかって、とても複雑な心境だった。
渡辺さんはあくまで優しく、という表現がぴったり。
・この辺りからダイアナパンツ姿、おそらく自立心?の現れ?
・Aftershocks
自分の存在が消されていくゲイブ
静かに見つめる甲斐さんの目線が悲しかった。
基本的に甲斐さんのゲイブは「静」という印象。
(他の方のレポ読んでいると海宝さんは動なのかなと)ダイアナとダンの心の中で生まれた、実体のない、人によって見え方の変わる空虚な存在。
でも生きたかった、消されてしまう、僕を置いていかないでという思いが声色から伝わってきてとても悲しい。(歌詞を忘れてしまったのが悔やまれます)
・Why Stay?
なぜ!どうして!の歌
感情がダイレクトに飛びすぎててもう胸がずっと苦しかった。大号泣だった。
・The Break
とても滑舌よく感情が伝わってきた。完全に男役の声。20世紀号の時のような畳み掛ける歌詞。
正気に戻りかけているからこそ、重ねて重ねて私たちに重くのしかかる歌詞。ここはもう、ダイアナさん泣いてて声になってなかった部分もあって、my初日と全然違った印象を受けた。激しい動揺と訴えかけ力が強い。
・一緒にいようとダンに説得せれるも、
奥にいるゲイブを見てしまい手を伸ばす。ダンに止められて、「ナタリー!」の叫び。
すがるような、心からの叫び。
助けてって思いが胸に響いて、この時ダイアナの中にもしっかりナタリーがいたということがあわられてる。そこからMaybeにつながっていくのがもう泣ける。
・「お医者さんに連れていかなきゃ!」
ナタリーが駆け寄って一緒に医者に行くところ
パンツにカーデガン。
・Make up Your Mind(rep)
落ちていく、堕ちていく…の歌詞。
椅子にうなだれて座りながら絶望しか見えていないダイアナが苦しかった。消え入りそうな声。
力づくでも引き上げようとするドクター。
もうどうにもならない八方塞がり感に涙が止まらない。私も一緒に落ちていっている気分だった。
(同時に色っぽいな!!!とどうしても思ってしまい、まるでワンスの1幕ラストを見ているかのようなお芝居に入り込む自分と単純に望海さんの美に当てられてる自分がいて忙しかった。)
・ドクター・マッデンとの会話(ニュアンス)
「前のドクターに4ヶ月悲壮感が続いたらそれは病気だと言われました。子供が死んだというのにどうしてそんなことが言えるんです?!」
「それはあくまで、ガイドラインにすぎない」
「そう!ガイドライン…..!!」
ここでドクター側からガイドラインという言葉を出させるダイアナ。もうだいぶ正気に近づいている、説得して先回りする脳になっているんだなと思った。
・ドクターに別れを告げ、娘のところへ向かうダイアナ。ここで号泣していた両頬をぐわっと拭って、ナタリーの前へ行く望海さん。お化粧の取れとか気にしない。宝塚の時はあり得なかったので、お外に出られたんだなと実感。娘の前では泣かない母親像。
・Maybe
「透明な子が自由になるの」
そんなようなセリフを言ってた気がする(ニュアンス)すごく晴れ晴れしい、母親の顔だった。強い芯を持った表情でそれもめちゃくちゃ泣けた。
今まであんなに発狂・狂ってきたダイアナが自分の娘に対して初めて向き合う瞬間。
「ごめんなさい」そういえた時。
「どうして16年間その言葉が聞けなかったの」
「あなたが消えればいいと思っていた、
でもそれを恐れている自分もいた」
(こちらも詳細覚えてないのでニュアンス)
ナタリーとの対話で初めて親子の関係が色濃く出た歌だった、大好き。
Next to Normal、歌詞に初めてタイトルが入る。
今までの流れを見てきてようやく意味がわかるタイトル。Normalの隣でもいい。深い、深すぎるぞこのお芝居、と思いながら涙を拭うこともできずマスクがズブズブ。
・Hey#3
着慣れていなさそうな青いジャケットを着ているヘンリー。同じく青いドレスに身を包み、ダンスパーティーで出会った最初の二人のこっぱずかしそうな「Hey」が印象的だった。大久保さんヘンリーの「なんて綺麗な子を目の前にしているんだ僕は」みたいな心の高鳴りが透けて見えてとても愛おしかった。まっすぐな愛って素敵と思わせる唯一の人。ナタリーが自分も母親みたいになるんじゃないか、気が狂って病院送りになるんじゃ、という不安を初めてヘンリーに打ち明け、ヘンリーもそれを受け止める。ナタリーにはヘンリーかいるから絶対大丈夫、そう思わせてくれる暖かい歌声だった。
・I Am the One(rep)
もうここ大号泣。
ダイアナが家を出た後、ダンがゲイブを見つける。「僕を知ってる~」「俺は知らない~」
この歌詞の始まりと曲の始まりとても良かった。
まるで鼓動を鳴らすようドンドンっていうリズムを刻んてて、かっこよく、そして奮い立たすように二人の感情へと客席を誘ってた。
今まではダイアナに対して僕を見てと歌っていた
ゲイブが初めてダンへ自分の想いをぶつける。
ダンもダイアナのため押し殺していたゲイブへの
気持ちに自分自身が気づく。バックハグで歌うところ、もう見ていられないくらい泣いた。
1幕で歌っていたときはダイアナを介してしか見えていなかった二人が、二幕ではお互い見えて感情を吐露している。同じ曲なのに全然違って見えた。こう着地するのか、ととても説得力があった。
・Light
「幸せよりも大事なものがある、生きていれば」
納得のいくエンドだった。
normalの隣でもいい、人それぞれ感じ方が違う、
生きていればたどり着くものがある。
力強さと願いが歌声に乗って胸に響いた。
セットも明るくなってパーっと開けて行く感覚。
キャスト一人一人の歌声はもちろん、お芝居の説得力もすごくて、感情の一遍一遍がこのエンドに繋がってたんだなと、思い返すとじわじわくるものがある。感動に次ぐ感動だった。大喝采。
心の中はすでにスタオベ状態でした。
長くなりました;すみません;
セットや役者さん個人への感想は長くなるのでまた後日まとめたいです。
以上、本編の2日間に及ぶ感想でした。
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