#私を構成する5つの「未刊」マンガ
アフターコロナとか上段に構えるものでなく、
あふたーころな
くらいの気軽さで聞いてほしいんですが、こういう状況のときは、
「先を見据える」
ことが大事なんだそうです。
「出口戦略」とでもいうんでしょうか。
ということで、「完結した作品」ではなく、
「これが完結するまでは死ねない」
と、一種の目標になってくれている作品を、5つ紹介します。
言い換えれば・・・。
完結するかどうか疑わしいが、もし完結したときに読めないのは癪なので元気でいてやろう
と思っている作品たちです。
※一緒に作品を楽しんでいただきたいので、ネタバレはほとんどしていません。
紹介文程度に、良かったら読んでください。
キングダム
もはや大定番だが、外すことができないこの作品。
出会ったのは、25巻のとき(2012年か・・・)。
「秦が、ほかの六カ国を滅ぼして統一したら終了」
のはずだが、既刊57巻にして、一国も滅んでいないという有様。
たぶん、100巻くらいで終わるのだろう。
荒く見積もっても、あと15年はかかる。
見捨てたいところだが、抜群に面白いのが、玉に瑕である。
※長期戦に備えて、単行本は52巻までしか読んでいない。
10年後くらいに一気読みしてやるんだグヘヘヘ、とたまにほくそ笑んでいる。
完結可能性:テンポ良く連載されてるし、、、生きてれば終わると思う
ヴィンランド・サガ
11世紀頃の北欧、ヴァイキングを巡る物語が描かれる本作。
既刊23巻。
この話の何がすごいって、この物語の目的がはっきりするのは、
13巻
である、という点だ。
なんだよ、今物語が始まったのかよ!
今まではプロローグだったのかよ!(こんな面白いプロローグってあんの?)
てことは、いつ終わるんだ?この話??
と思いつつも、それを上回る感動がある。
年に1〜2巻しか出ないし、話の壮大さからして、どれくらいで終わるかの目処もつかない。
完結可能性:運が良ければ、終わりに立ち会えるかもしれない
ヒストリエ
紀元前四世紀の古代ギリシア。東方遠征で有名なアレクサンドロス大王に仕えた書記官・エウネメスの生涯が描かれる・・・。
既刊11巻。
2004年に連載が始まり、最新刊の11巻が発売されたのが、2019年の7月。
15年で11巻なので・・・、もうやめておこう。
物語は、まだまだ序盤。
アレクサンドロス大王の副官として活躍するエウネメスが描かれるはずだが、肝心の大王が、作中だとまだ王子である。
あまりに面白いので、ネタバレになるかとは思いつつも、
塩野七生著「ギリシア人の物語」
を先に読んでしまった。
それでも、これからの展開に胸が躍る。
完結可能性:信じるしかない。もしくは、自分で書くしかないのかもしれない。
JJM/女子柔道部物語
この作品の前作(といっていいだろう)の
「柔道部物語」
は、私が普通に5作品選ぶとすれば、必ず入れるくらい、思い入れのある作品である。
私のnoteネームの「十五」は、「柔道部物語」の主人公から、勝手に頂いている。
その続編「的」作品が本作であり、前作の主人公も顔を出す。
既刊8巻。
正直に言うと、私は本作を、「1巻」しか読んでいない。
・自分の中で伝説化した作品の続編を読むのが怖い
・でも、絶対読みたい
・が、どうせなら一気読みしたい
という心の葛藤により、「寝かせて」いる。
いつか終わったら、「柔道部物語」「女子柔道部物語」の単行本をずらっと並べて、子どもに読ませるのが、さしあたっての夢である。
完結可能性:わからん。終わったら起こして。
乙嫁語り
19世紀後半の中央アジアを舞台にした、群像劇。
既刊12巻。
現代が舞台でもなく、
日本の物語でもなく、
当然のごとく、登場人物は「異人」ばかりだし、発音も耳慣れない。
それなのに、なんでこんなに身近に感じるのだろう。
それくらい、生活の様子が丁寧に描かれます。
昔から変わらない、伝統的な生活を送っている、登場人物たち。
でも、少しずつ、変化の波が押し寄せてきている。
不安はたまに感じるが、それでも生きるしかない。
おしゃべりして、ご飯を食べて、楽しんで生活を続けていく。
そんなエピソードが、いろいろなグループや個人に焦点を当てながら描かれていきます。
読み味が心地よく、永遠に読んでいたくなる作品です。
完結可能性:むしろ、終わらないでほしい。
最後に
以上です。
見返してみると、4/5が、舞台が現代でもなく日本でもない。
そういう作品が、好みであることが、今更ながらにわかった。
確かに、日本と全く関係のない世界の物語を、日本語で読めるとき、マンガ好きで良かったと喜びを感じる。
他の国で、同じようなことってできるんだろうか。
知らないけど、とにかく幸せだ。