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架空のフードエッセイを書くぞ|文学フリマ初出店に向けて(番外編)
次は表紙作成編です~と言った舌の根も乾かぬうちに番外編。
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以前文フリに行った際、いろいろなブースでいただいてほくほくしていたのが「無料配布」。作品の内容や世界観を魅力的に伝えるフライヤーから、掌編小説やエッセイが載った立派な冊子まで……ほんとにこれ、無料でいいの? と思いつつ、遠慮なく頂戴していた。
で、今回出店する立場になり。
何もかも初めてということで、本1冊を作るだけでいっぱいいっぱいかなと思っていたのだけれど、本文データの作成に思ったより早く目途が付き、はたと思い立った。
……無料配布、作れるんじゃない?
何を作ろうかな。しおり、ポストカード、折り本……と考えているうちに、以前から書いてみたかった題材を思い出した。架空のフードエッセイである。
幼いころから、主にきれいな石やビー玉、おはじきなんかを見るたびにぼんやり「おいしそうだなあ……」と思う癖がありまして。
noteで食べものについていくつか文章を書いているうちに、そういう「食べられないけど、なんとなく味が想像できるもの」について妄想フードエッセイを書けたら面白いだろうなあ、と思うようになったのだった。(この考えに至るまでに影響を受けた書き手や映像作家さんもいるので、またその話もしたい)
今回文フリではフードエッセイ本を出すわけだし、無料配布をフードエッセイという体のフィクションにしたら、リンク感がありつつ目先が変わって楽しいのでは(※主に私が)。
ということで試しに一本書いてみたら、予想以上に楽しかった。
対象物をじっくり眺めて、これを食べるとしたら可食部はどこかな? どんな調理法がいいかな? どんな食感、味がするのかな? 妄想して文字に起こしていくうち、少し世界の見え方が変わる気がする。
これ、たくさん書けそうなら次の本のテーマにしたいなあ。……と思っちゃうあたり、本づくりは沼ですね。
ということで以下、できたてほやほやの習作。
文字数がちょっと多すぎて、当日配布を考えている形式には向かなさそうなのだけれど。自分では結構気に入ってるので、メンバーシップの皆さま向けにひっそりと公開します。
書いたものをどう印刷物に落とし込むかという過程については、後日無料記事にて記録する予定。よろしければまたお付き合いください!
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■茹で万年筆のウフマヨ添え
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