私がグッズ販売にあれこれとボヤく理由
よくグッズ販売したので買ってください!今ならリーズナブルな値段で買えます!と宣伝する。「買いました!」と言うファンのTweetを引用して、「値上げしても買ってくださいました!ただいまグッズ売れてます!」と呟いている。
そんな配信者を見かける度に、私はボヤいています。アコギな商売してるなぁと。
別に好きに商売したって良いんじゃないですか?法に触れている訳でもないんだし、個々人のスキルや人気を利用してお金を稼げればそれが一番じゃないですか。と言う人もいるでしょう。
たしかに、それはそうなんだろうと思います。
私は別にグッズ販売そのものが悪いと言っているつもりはありません。ラジオで金儲けするなと言っているつもりもありません。
ファンが欲しており、グッズに対して真に対価を支払うだけの価値があるのであれば、それは立派なマーケティングとして成立しているのだと思っています。全うなwin-winの関係にあると言えるでしょう。その為に販売者はグッズ1つ1つに少しの工夫やこだわりを込めていく。購入者はそのこだわりに対して価値を置ける。しかし、目にするものの全部が全部そうではないように思えます。
私がよくこの話題を口にするのは全うな商売に見えないものがあるからなのです。
言葉は悪いかもしれませんが、生活に実用するつもりもないけれども、割高な料金を払い、Tシャツなりマグカップなり、グッズを購入しては、購入した事実を販売者に向けてTweetする。販売者は購入したファンのTweetを引用RTしてはマーケティングの宣伝を行う。その一連の流れが、ファンとしての責務なのか、はたまたアピールと言うか、何と言うか販売者に対してある種の「貢物」をしているように見えるのです。
握手券付きのアイドルのCDではないけれども、ファンならば何でも良いのかもしれません。
(時として、貢ぐだけ貢いだアイドルが結婚した途端にファン心理に火が付いて悲惨な事件に発展してしまうようなこともありますがね…)
私は自分の創作を好きでいてくださる方々には、
どうか貢物に金を使わないで下さい。そのお金で、本や服や化粧品を買って下さい。たまには良い酒やちょっと高い食材を買って下さい。と言いたい。
もし、私が何か商品を売り出すことがあれば、本当に対価を支払ってまで欲しいと思えたり、人生の片隅に置いておいて豊かになれるような価値を見出だせると思ったときに購入してもらえれば十分だと思っています。
私の作り出したものに対して、商品価値を付けるのは私ではなく、私の作品を享受してくださる貴方なのです。