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【新しい働き方実験/ポートカケガワ指定企画+α】まちのお土産づくり&やりたいことに一歩踏み出すことができたのか【最終報告】

半年があまりにもはやくて驚いています。
新しい働き方LABの第4期研究員としての最終報告書です。

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【新しい働き方LAB】中間報告・最終報告書の書き方のポイント #私の働き方実験noteより

◆検証したいこと・活動の概要

わたしが参加したのは掛川市のフリーランスレジデンス「ポートカケガワ」の指定企画「【まちづくり実験室】まちの拠点から、ヒトが喜ぶコト・モノは開発できるのか? ~まちの図書室、まちのお土産、まちのアートを作ろう~」です。
その中でもわたしは商品開発部門として「まちのお土産づくり」に携わりました。
最終目標は掛川の名産となるようなお土産を作ること。
ポートカケガワの1階には業務用キッチンがあり、そのキッチンを活用してお土産作りを進めていきました。

同時に個人として【まちのお土産づくりをきっかけに牛歩フリーランスは「やりたいこと」に一歩踏み出せるのか?】も検証するという目標も立てました。

◆スケジュール・進め方

実際のスケジュールはこんな感じでした!

7月 1st.ミートアップ
初回ということもあって多くの人とポートカケガワでお会いできました。
お土産部としてMTGの他、現地の掛川で地元の方にお話を伺ったり、道の駅やお土産屋さん訪れたりリサーチを行いました。


8月 MTGでのアイディア出しの結果、2チームに分かれてレシピ案を出す
①源流チーム
現在のポートカケガワの建物はかつて「桃源郷」というお宿でした。そこで「観音饅頭」という商品名で大判焼きが売られていたことから、その源流を辿って商品開発を進めるチームです。

②かけるチーム
私はこちらのチームです。
掛川の掛けるにちなんで「上に掛ける」や「〇〇×掛川」など開発を進めるチーム。
掛川は葛の産地だったということで葛を使ったレシピにすること。
そして「言のまま願いが叶う」と有名な掛川市の事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)に関するく鯨山伝説の話を聞き、この伝説になぞらえた商品開発を進めました。

鯨山の伝説
概要:竜宮の神様が事任八幡宮の神様と囲碁を打っていたとき、事任八幡宮の神様の娘さん(姫)に一目惚れ。龍宮に帰るも姫が忘れられず、姫をお嫁に迎えたい旨を鯨2匹(雄鯨・雌鯨)をメッセンジャーとして事任八幡宮へ遣わせる。
海から川を登り、鯨2匹が事任八幡宮の神様に竜宮の神様のお気持ちを伝えるも、事任八幡宮の神様はそれを許さず。そのまま帰るわけには行かない雄鯨・雌鯨は神様と戦うも、敗れ、そのままそこで山になった、というお話。

9月 1st.試食会

レシピで実際に作ったお土産たちの試食会を行いました!
この様子は同じくポートカケガワ指定企画の「まちの図書室部」制作「kakezine」に掲載される予定です!

10月 大試食会・市への報告書準備(観音饅頭)
11月にある試食会に参加できるのが主に源流チームだったため、源流チームの観音饅頭を提供する方向でMTGや準備をしました。
かけるチームは市への報告書、12月の最終プレゼン会に向けて資料の準備を進めます。

11月 大試食会(観音饅頭)
チラシなど駆使して集客した成果があり、大盛況だったそうです!
焼印入りを見せてもらったけど本当に可愛い!
味や焼き方の改良お疲れさまでした。

ポートの焼印入り観音饅頭

12月 オンライン最終プレゼン会

最終のオンラインプレゼン会では今までの経緯やどうやってお土産作りを進めてきたのかを報告しました。
掛川の方など思っていた以上の人が見にきてくれてよかった‥!

お土産部のみんな。

◆アウトプット・成果

販売‥‥まではいかなかったものの、観音饅頭は多くの人に提供できるお土産として手応えがかなりあったのでは、と思います!
わたしも含め、掛川から離れた場所に住んでいた人が多かったかけるチームは実際にポートへ行けるタイミングが限られていました。
なので進めるときに、誰かいなくても進められるレシピにする、企画のメインイベントのタイミングを事前に全員で把握できるようにする(メインにできるだけ多く参加できるように調整する)など改善点も見つかりました!

ちなみにわたしは鯨山伝説にちなんだアイスクリーム二つを鯨山に模したクリームソーダを考えました。
「お土産」という観点からは少しズレるのですが、
・源流チームの観音饅頭やかけるチームのかけるドーナツなどポートカケガワで販売する前提の案があったこと
・掛川は城下町だったこともあり、街並みが綺麗で散策に向いていること
を考えたとき、なにか一緒に飲める物があるといいなと思い考案しました。

二つのアイスとバタフライピーでメッセンジャーの鯨2匹が海から川へ泳いでいくのを表現。

バタフライピーとソーダ、中にはバタフライピーで作った葛のゼリーが入っています。
葛で作ったゼリーはゼラチンや寒天で作ったものとは違った、もちっとした食感です。葛は冷やすと白濁してしまう性質があって、理想の色になりません。そこも含めて何度も試作し直しました。

左が葛のゼリー、右がゼラチンのゼリー。どちらも同じバタフラピーで色をつけています。

バタフライピーもティーの状態ではブルーなのですが、ソーダで割るとどうしても紫がかってしまい、なかなか理想の色にならず、かなり苦戦しました。
分量や特性に振り回されたぶん「実験」感を味わえたのではないかと思います!
商品開発を進める中で、残念ながら掛川産の葛を手に入れるのは難しいことが判明。もし引き続き開発する場合はシロップを掛川産のブルーベリーで作ってみるなども視野に入れたいなと思います!

上から見るとこんな感じです。

黒いほうはコーヒーとコーヒーゼリーで試作。
これも鯨山の伝説の中で、掛川に実際にある「倉真(くらみ)」という土地について「神様と鯨が戦ったときあたり一面真っ暗になったことから倉真(くらみ)という地名になった」という記載があったことから考案。
これに関しては掛川の珈琲屋さんのものを使えたらいいんじゃないかなぁと思いました!

※ちなみにこのアイスは大さじでちまちま形を整えたものなので、小さめのアイスクリームディッシャーがあればもっと形は綺麗になるはず◎

ロゴシールとかつけるとかなりそれっぽいですね!

実際商品化できるかはわかりませんが、お土産部の中でも「おいしかったので商品化してほしい」というお声をいただいたので嬉しかったです!

◆「やりたいこと」に一歩踏み出せるのか?の結果報告

実験計画書に書いた個人的に実験したいことの結果も報告したいと思います!
検証したのはこちら。

個人的には【まちのお土産づくりをきっかけに牛歩フリーランスは「やりたいこと」に一歩踏み出せるのか?】も検証したいと思います!
キャパが広くないので、商品開発に関わりながら牛歩フリーランスこと私が、やりたいこと(食と写真・空間づくり)に一歩踏みだせるのかいささか不安ですが、アウトプットも行えるように頑張りたいです!

実験計画書より

なんとフリーランスではなくなりました!

あまり人に言ってなかったのですが、今は会社員をしています。
人に言ってないのはたんに未経験分野なので続けられるかわからないというなんとも格好悪い理由なのと、お伝えした人は偶然聞かれたからという感じなので他意はありません。
本当は誰にも言わずこっそり挑戦したいタイプです。
富士山のお膝元で住や食に関すること・アーティストの支援などをしている会社にいます。
家でパソコンに向かう日々から、毎日目玉焼きを焼く日々になりました。お近くに来られた際はぜひ会いに来てください!

「会社員に戻った」というのは「新しい働き方」とは逆方向なんじゃないかと思われるかもしれないのですが、わたしにとってはそんなこともないのです。

あたらぼ研究生4期のテーマが「3年後に未来を考えよう」でした。
「3年後やりたいことを叶えるには」と考えたとき、フリーランスをしながらよりも会社員の方が学べることが多いと思ったので、いったん会社員に戻った形です!

自分の特性に、変化が苦手→ゆえに「継続の方が得意」というものがあります。
放っておくとずっと悩んで動かないので、「3年後に」と具体的な期日をもって、とりあえず「それを叶えるために今なにをどうするのがいいのか」を考えられたのがよかったです。

フリーランスを始めて4年も経っている=会社員を辞めて4年も経っているわけで、今から会社員に戻れるのか、自分頑張れるのか、みたいな部分がめちゃめちゃに引っかかって、めちゃめちゃに悩みました。。
悩み癖があるので「また悩んでんのかよ」といろんなところから声が聞こえそうです。

今回お土産作りという未知で大きなことを、お土産部のメンバーと試行錯誤してやってみてわかったのは「やってみて例えうまく行かなくてもそれは失敗ではない」ということ。

やってみたらわかることや変わることってたくさんあるんだなと。
つまりやってみなければわからないこともあるということ。
これから例え今の会社がダメで辞めてしまっても、「自分はこういうことが合わなかったな」と学ぶことはあると思うので、意味はあると思います!
新しいことに足踏みしがちな自分としてはこの一歩は快挙なので自分を褒めつつ、これからも無理せずに頑張りたいです。

せっかく掛川のポートカケガワ指定企画にも参加できたし、3年後には地元の浜松周辺でなにかしら形にできるといいなぁと思っています!

報告書おわり!

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