ブログには書けない!倍取り型のクローンの製作に挑戦してみた。
こんにちは。柚Pです。
7月28日に開催されるワンダーフェスティバルに向けて複製作業に追われている人も少なくないであろう今日この頃、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
ちなみに私も複製作業に追われている一人でございます。しんどくて死ぬ。
防毒マスクを装着したまま、換気するために窓を全開に開けたキシレン臭漂うクソ暑い部屋で、レジンを型に流し込んでパーツを量産するだけの単調な作業・・・。この作業が大好きというひとは滅多にいないと思います。
こんな地獄のような作業から早く開放されたい!!!
ということで今回は、そんな複製作業を楽にするための『倍取り型』について書いてみようと思います。
■倍取り型って?
▲例えばこんな左右対称のパーツの場合、複製するために製作する『原型』となるパーツは片側しか作りませんよね。
▲ちなみにこれが原型です、見ての通り片側だけしか作っていません。左右のパーツは複製で揃えてしまおうという算段です。
このキットを生産するとなると、1キット用意するのに同じ型で2回複製する必要があります。つまりそのままの意味で、『同じ型で倍(2回)抜く必要がある型→倍取り型』というわけ。
20個生産するのに、同じ型で40回複製するのとか地獄です。しかもシリコーン型にも寿命がありますので、1つの型しか用意できていないとある程度の量しか少数生産できなくなります。
そこで活躍してくるのが『倍取り型のクローン』です。倍取り型と同じものをもう1つ作って、複製作業の効率をあげてやろうという考え。
複製代行会社とか、古のつよつよ原型師さんとかは、『反転母型』というものを事前に作って型のクローンを製作しているみたいですが、この反転母型というのがなかなか難しく、個人でチャレンジするにはリスクが有りすぎるんですよね。インターネット探してもあまりいい情報が得られないし・・・。
でも、複製の作業効率を上げるための倍取り型のクローンはやっぱり作りたい!ということで今回は『反転母型をつくらないクローンの製作』に挑戦してみました。
■倍取り型のクローンの製作
まずはすべての基本となる粘土埋めから。粘土埋めの土台の製作とかはこちらの記事⇓で紹介してます。自作の『粘土すごい水平カッター』で作ってます。
で、いつも通り粘土埋めをしましょう。ちなみに、この粘土埋めのレイアウトは真空注型用なので、常圧型なら常圧型のレイアウトで粘土埋めしてくださいね。
粘土埋めが終わったら、表面に軽くシリコーンゴム用の剥離剤をエアブラシで吹いて、その上からシリコーンゴムを流し込みます。
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