英語をまたはじめた(1)
暇に任せてオンライン英会話を始めることにした。目標は、もう少しマシな会話ができるようになること。目的は、まあ、趣味だろうな。
知り合いから教えてもらったBという会社にした。フェアトレードが売りらしい。これ以外にもRやDという人気店もひととおりトライアルを受けたが、最終的には採用しているメソッドのせいかいちばんしんどかったBに決めた。回線状態も良かったのも大きい。Bの売りのひとつに自宅からではなくコールセンターから授業をやっているというのがある。
0.レベルチェック
25分ほどお話(以降のクラスもすべて25分)。結果、中級との判定。まあそうだろう。だいたいどこでも中級という判定になる。昔冷やかしたことのある、対面のAeでも駅前留学でもBrでもそうだった。だが、こと会話に関しては、とてもじゃないがintermediateなんて手応えはない。なぜか。返答ができないからだ。
相手の言ってることは(中級者相手の質問なら)ほぼ分かる。が、即答ができない。短い時間に正しい英文を作れないのだ。焦れば焦るほど時間がかかる。そして余計に焦る。そのあげく、とりあえず意を伝えようと、カタコトというのもおこがましい、単語の羅列を口に出す羽目になる。数年前に一度だけうけたTOEICでも860くらいは出た。典型的な日本人型。読み書き優勢の喋り下手というわけだ。
まず20回分の回数券を買ってみた。月20回コースというのも別にあって、千円ほどお得なのだが有効期限が一ヶ月しかない。いつ投げ出してしまうかわからないので割高でも回数券のほうにした。
1.Day1
レッスン予約時にクラスを選択するようになっている。DME Teensというのを選択してみた。単純なbe動詞による受け答え。中学1年生レベルだろう。Contractionが必須のようだ。
"No, you aren't a woman but you're a man." みたいな。
これがさっぱりできない。特に、"aren't"。これが出てくると99%引っかかる。DMEというのは、滑らかに一定の速度で正しいフルの文章を言わせるというやり方なので、もう何度も何度も「いいえ、あなたは女性ではありません、あなたは男性です」というきわめて単純な文を繰り返させられた。もちろん何度も言わされるのはこちらが正しく言えないからだ。
こんな十二、三歳が当たり前にやってることができないことの情けなさったらない。でも、十二、三のころにこういう訓練をしなかったから、今のこのざまがあるわけで言い訳のしようはない。
終了後には死ぬほど疲れてた。脳が消耗したのだろう。
3.Day2
TeenではなくただのDME(DMEスタンダード)になった。前回の講師さんも空いていたが、いろいろ試してみたいのであえて違う人を指名。
この日もDay1と同様のbe動詞中心の受け答え。やっぱり、二人称の否定形のcontractionで引っかかる。"you're not"と言ってしまう癖がついてるようだ。ろくに会話もできないのに癖って。aren'tと何度もつぶやく。
4.Day3
また別の講師さん。B校のよいところのひとつは、授業をセンターから行うのか自宅からやるのかがアイコンで表示されること。おためしでやった大手のDでは回線状態が偉く悪かった。もちろんこちらの回線のせいかもしれなのだが、ひとつでも不安要素は低いほうが心が穏やかである。
今日もbe動詞のyes no文。ボロボロ。肝心のyes noすら間違える。頭の体操をやっているような気分。
5.Day4
あいかわらずbe動詞だが、内容が都市の名前になった。国名はともかく都市名がうまく言えない。マンチェスターとかワルシャワとかの主語を、返答するまで憶えていられない。ワーキングメモリーが終わりかかってる。英語とは違うところにも問題がある。
6.Day5
昨日は開始以来はじめて一日休んだ。狙った時間に予約が取れなかったせいもある。土日はどちらか休みにしても良いかも。
ようやくpluralまで来た。毎回レビューに十分以上かかっていることを考えると順調といえるのだろう。年寄りにしてはよくやってる、と思うことにする。
7.Day6
代名詞の複数形。ついつい間違える。DMEメソッドではメモを取ってる暇もない。なんでこんなバカバカしいところで躓いてるのかと嫌になるが、そういう感情の乱れこそおごりから来ているにちがいない。傲慢が脚を引っ張っている。普通に、平静に、ふわっと、受け答えできるようになりたい。武道家の境地っていうの?