見出し画像

最強戦2022女流プロ最強新世代A卓自戦記【東場編】

はじめに

本題に入る前に、いくつかお伝えしたいこと。
1つめ、最強戦当日までにたくさんの応援をいただいて、終わった後もたくさんのお疲れ様のお言葉をいただきました。リプしきれなかった方もいるのですが、全て読んでます。本当にありがとうございました。フォロワー様も急激に増えてうれしい限りですし、最強戦という舞台の大きさを実感して、このチャンスをくださった関係者の皆さまに感謝しております。

2つめ、終了直後のツイートにて「自分の麻雀に悔いはありません」と書きましたが、初めての大舞台で今の自分の雀力と精神力の精一杯という意味で、失敗や反省がないという意味ではありません。結果を出すことができずごめんなさい。あのツイートをして勝てなかった以上、色んな批判があると思います。それでも私は麻雀プロとして、麻雀を強くなるためにすべきこと、自分の麻雀や番組を見てもらうためにできること、そして麻雀界を良くするためにできることを、めげずに自分なりの全力でやっていきたいです。

3つめ、対局中おこっている、ムスっとするのじゃ良くないというコメントを見かけました。これは!緊張と、もともと口を開けず顎にしわを寄せず口角を上げるのが苦手だからです!また目つきが鋭いのも怒っているのではなく、諦めてないぞという意思表示をしたかったんです!
放送対局は難しいですね……小林剛さんの副露面子をさらしてから一拍おく、園田賢さんのリーチ後くるっとするやつ(中指盲牌ではないけど)等を練習して実践してみたのですが、のめり込んでこるとリーチ後見せるのが一瞬になってしまったり切るのが速すぎたりしてしまいました。放送対局での見せ方も今後学んでいきたいです。

長くなりましたが、ここから本編です↓

東1局

東1局配牌はこちら。第1ツモでチャンタのつく1sを引いてテンション爆上がり。ドラ7pの受け入れはあるし、チャンタで仕掛けがきくほうが最終的な和了率も高いと考えて打6pとした。

細かいことになるが、2巡目の東、南、白の字牌選択。現状の最高形は純チャン三色ドラ1で、役牌が重なって鳴くと雀頭が9pとなり役チャンタだけになってしまうので終盤以外は鳴かなそう。ならば789になるときの雀頭の単純重なり重視。対局者が全員最高位戦選手であれば1,2巡目でダブ東が切られることが多く逆に出てない場合は山の可能性が上がるので残したい。しかし今回の3人はよっぽど良い手でないと役牌から切らないので正直分からない。よって重なって鳴かれる可能性を小さくする東切りとした。ちなみに1pが3枚切られてしまった後に789門前テンパイしたら南単騎リーチも構想にあった。

3巡目は明確にやりすぎてしまった。(手で隠れているツモは七)純チャンよりもチャンタ三色ドラ1に気持ちが引っ張られ雀頭重なりMAXの9p切り。鳴いて仕掛けるなら純チャン三色ドラ1の満貫にしたいが、門前でテンパイするならば23pでも満貫で、9s9m引きは三色消えてもドラは使える、そのルートは残すべきだと反省している。

しかしこの時に私より先に高打点テンパイを入れていたのは蒼井さん。蒼井さんは打点を見る打ち手で、捨て牌が1p3m西5p9s(ここまで5pのみツモ切り)發ポン打南、次手出し5s。これが發のみ1000点には見えなくて、他の色を全然持ってこないホンイツが一番あるパターンなのだが、私が切った白も東にも声がかかっていない……私が考えられたのはここまで。残った役牌が中しかないのでテンパイまでは切らないのだが、後から見返して白暗刻の小三元までは思考が至らなかったことを悔しく思った。

この局の結果は鳥井さんが蒼井さんから2000点。自分から見て5枚目で脇が何かやっているとはいえ両面からチーするのは私は苦手なので、とても素晴らしい和了だと思った。

東2局

配牌。これをもらった時に決めたことは、全部鳴く。47sチーもする予定でした。解説の土田さんがとても良く思考を拾ってくださったのだが、この初めての大舞台で一度上がることに2000点以上の価値があると思っていた。

中ポン六チー3pポンでテンパイ。決めていたことは、ここからは全部押し。ドラ6s引きはシャンポン、東はツモ切り。

終盤他2人にテンパイを入れられるも、和了りきって500,1000。

東3局0本場

4巡目にこのテンパイ。選択は、①2s切ってダマ②2s切り47s待ちリーチ③四七切りドラ3s待ちリーチのいずれか。何節もあるリーグ戦ではかなり①の選択をしていると思うのだが、一発勝負で、手替わりを一生引かない未来と、対局前に自分に言い聞かせた迷ったらリーチが頭に浮かんで、③の選択をした。

すると、親の鳥井さんが4巡目に無筋4pを押した後、10巡目に現物の8sを手出し。何かヤバそう??

結果は悪夢の18000。4巡目の時点でこんな手に仕上がる河だとは思わないし、後悔ではない。2s切りダマにしていてもツモ四で暗カン47s切りリーチになっていそうでリンシャン以外は47sをツモれていないのはなんとなく救いだ。結果はこうであったが、今後同じ局面がきたとき、2着取り条件で、2s切りを選択すべきだと反省。

東3局1本場

配牌はこちら。メンホンチートイドラドラ、役ホンイツ対々和ドラ3など失点を取り戻すチャンス手。第1打の選択は、9mか56sでそれぞれメリットがあると思う。①9m→一旦おとなしくできる。ドラ南が暗刻になったときにリーチツモ南ドラ3のルートが残る。②2巡ホンイツか国士か対々和か分からない河にできるので、479pが鳴ける可能性が高くなる。観てる人に意思が伝わる。

8000点という持ち点で、跳満以上の和了率、勝ち抜ける確率は共に②の方が高いと判断して5s切りとした。土田さんとシンクロしていたし解説席がおーと言っていたのでうれしい。

構想通りのテンパイ。この時、西北家がそれぞれ1,2巡目に8pを切っていて、親の鳥井さんがマンズのホンイツ。北が持ち持ちのパターンはあるけれど、9pは相当2枚山だと思っていたし、東白1p中もいらないといっている私に後藤さんが生牌の發を切ってきて蒼井さんもそれをポンしている。私の手がどう見られているかまでは分からないが、9pはツモ切られるだろう。

北含め4山だったが深く、蒼井さんに1600は1900の放銃。自身のある待ちだっただけに悲しかった。

東4局

親番で6巡目七待ちテンパイ。本当はタンピンにしたかったところだが、仕方ない。東3局とは違ってこの点数の親番は一刻も早くリーチ宣言をすることが大事。

結果は追っかけられてリーチ一発平和裏裏の8000点放銃。この局は私には収支プラスにできた世界線が全く見えませんでした。せめて連荘したかったな…

これで苦しい東場終了。南場編に続く!

いいなと思ったら応援しよう!