勝ったど〜!よゐこのウマ娘生活。
「いや〜来たね」
「来たな、トレセン学園」
「まさか僕らがトレセン学園でウマ娘たちのトレーナーすることになるとはなぁ」
「うむ。でもこれも運命の巡り合わせっちゅう奴やな。」
「さて、有野。これからワシらはここトレセン学園でウマ娘達のサポートをしていくわけやけども……」
「うん」
「ワシとお前の担当するウマ娘は違う。つまりこれからワシらはライバルっちゅうワケや。ええか?」
「オス!もちろん濱口くんには負けへんよ!」
「ええ心掛けや!それじゃあ早速、ワシらのウマ娘たちに会いに行くで!」
「おー!」
「それじゃあ早速……」
「「トレセン学園に、ピョーン!」」
〈こうしてトレセン学園に辿り着いたよゐこの2人。一体どんな試練が待ち受けているのか──!〉
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「なあ有野」
「うん」
「学園長の頭の上、猫がおったなぁ」
「いたなぁ」
「あれ、ツッコミ待ちやったんやろか……」
「どうやろなぁ」
〈無事、秘書のたづなと学園長との面談を済ませたよゐこの2人。2人はいま、担当するウマ娘を決めるため学園内へ繰り出していた。〉
「濱口くん。この名簿に載ってる娘たちは今トレーナーがおらんからフリーなんやって。この娘らの中なら自由に選んでエエって」
「そうか。じゃあまずはその名簿を見て……ん?有野。あそこに誰かおるで」
「ホンマや。ウマ娘の子やなぁ」
「おーい!そこで何しとるんやー!」
「はい!私ですか!?」
「そうや!お前や!」
「はい!私は今!学級委員長としての勤めを果たしています!」
「変わった娘やなぁ。」
「うーん……」
「あれ?どうしたの濱口くん。」
「有野……」
「ワシ、この娘に決めたで!」
「えー!」
〈なんと開始早々担当ウマ娘を決めてしまった濱口!〉
「ちょ、ちょっと濱口くん!エエのそんな簡単に決めて!」
「かまへん!ワシはこの娘と天下を取ると決めたんや!」
「それにこの娘がまだフリーかも聞いてへんし……」
「お前!トレーナーはおるか?」
「え!まだいませんが……」
「ヨシ!今日からワシがキミのトレーナーや!」
「良いんですか!?ありがとうございます!」
「んも〜濱口くん……」
「そういえばまだ名前を聞いてへんかったな。キミの名前はなんや。」
「はい!サクラバクシンオーです!」
「サクラバクシンオーか!エエ名前や!時にサクラバクシンオー、最強のウマ娘になるためには何が必要や!」
「はい!速さ、すなわちバクシンです!」
「よう言うた!それでこそ天下一のウマ娘や!そうと決まればさっそくトレーニングや!グラウンド50周!」
「はい!バクシンですね!」
「せや!これがワシらのバクシンロードや!」
〈そう言ってグラウンドの方向へ向かって駆けて行った濱口とサクラバクシンオー。2人のウマ娘伝説が今始まる──!〉
〈一方その頃有野はといえば……〉
「行ってしもた……も〜濱口くんせっかちなんやから。一応2人で食べよおもておにぎり作ってきたんやけどなぁ。しゃあない。僕もウマ娘の子たち探しに学園内を歩いてみるか。」
〈そうしてトレセン学園を散策する有野であったが……〉
「う〜ん。ピンと来る娘、見つからへんなぁ」
「どうしよかなぁ。とりあえずまだ会ってへん娘は……ん?」
(なんやろあの娘、校舎裏でウロウロして。)
「おーい、キミ何してるのー?」
「む、キミは……すまないが食堂の場所を知らないか?食堂に向かって歩いているはずなんだが何度試してもここに来てしまって……」
「迷子かぁ。でも僕もここに来たばっかりで学園ことようわからんしなぁ……」
(グゥ〜〜)
「す、すまない。」
「あ、そうや!僕おにぎり持ってるんやけど、食べる?」
「い、良いのか?」
「エエで。」
「……それじゃあいただこう。」
「あっという間に食べてしもた。すごい食欲やなぁ……うん?この芦毛もしかして…」
〈何かに気づいた様子の有野。一体どうしたのか……〉
(やっぱり、この娘名簿に載っとる)
「……よし!」
「あの、ちょっとエエかな?」
「なんだ?」
「僕、今トレーナーとしてこの学園に来てるんやけど、まだ担当ウマ娘がいないんや。キミ、僕の担当ウマ娘になってくれへん?」
「キミが私のトレーナーに……?」
「あ、もし良かったらでエエんやけど……」
「……」
「キミには窮地を救ってもらった恩があるからな。よし、良いだろう。よろしく頼む。トレーナー」
「やった〜!僕、有野!よろしく!」
「オグリキャップだ。よろしく頼む」
〈ついに自分の担当ウマ娘を決めた有野!これでよゐこの2人に担当ウマ娘がついたことになる!〉
(グゥ〜〜)
「そうと決まればさっそく腹ごしらえだな。トレーナー!私を食堂まで連れて行ってくれ」
「ははは、ホンマたくさんたべるなぁ……」
〈がんばれよゐこの2人!がんばれサクラバクシンオーとオグリキャップ!〉