summertime 「#君の虜に」のレーベルとして音楽素人が1年やってきて感じたこと。
こんにちは、タイトル通りです。久しぶりのnote。
明日はいよいよTikTok CREATOR'S LAB. 2020 -REFLECTIONS- 。
年1回のTikTok活躍したクリエイターたちのお祭り。今年はチュートリアルさんがMCで、平井大さんや、GENERARATIONSさんなど豪華な人たちがたくさん出演、5時間生放送で昨年は100万人が見たそう。
なんと、そこに弊社アーティストのcinnamons/evening cinemaが出演します。
TikTokのアカウントも持っていないのに(つい最近イブシネはアカウント開設!)、なぜそんな大きな機会をいただけたかというと、主催のご尽力はもちろん、彼らのコラボ曲「summertime」がTikTok上で異常なほど&驚くほどにバズっているからである。
しかもこの曲は3年半前の曲。このウェーブは昨年末より東南アジアから始まり、その波が日本に来て、実はいまアメリカ・インドで再生されています。
この現象を勝手に、君の虜にsummertime現象と呼ぶことにします。
<君の虜にsummertime現象トピックス>
●2019年11月、フィリピンベトナムSpotifyバイラルチャート1位2位獲得
●2020年7月、東南アジア4カ国にてTikTok使用楽曲1位獲得
→TikTokでsummertime(remix含)を使ったコンテンツが1日10万本、述べ1000万本以上投稿されている。
●YouTubeでもsummertimeのカバー動画が把握できるものだけでも1万3000本以上
●フォロワー1000万人以上のフィリピンの著名人や、日本では元AKBのぱるるさん、トリンドル玲奈さん、ナオトインティライミさんなどたくさんの方が遊んでくださっています。
●2020年11月:TikTok流行語大賞2020ノミネート「#君の虜に」
summertimeの冒頭歌詞「#君の虜に」をベースに2次創作、3次創作、4次創作・・・いや、それ原型とどめてないやん!ってくらいに世界中で遊んでもらって。有難い限りです。
世界中のみなさんのおかげで、TikTok流行語大賞2020にノミネートしていただき、さらに、Spotifyの「海外で視聴された国内アーティストTOP10」にはメジャーアーティストが軒並みいるなか第7位にランクイン。
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ソンナニ凄カッタンカー!!!!!!!!!!
と同時に、世界中で歌ってくれて、踊ってくれてカバーしてくれた人たち、楽曲を愛してくれた人たち、作り出してくれたアーティストたち、サポートしてくれる関係者のひとたちには感謝しかない2020年の締めくくりになりそうです。
(もちろんto be continued で仕込み中のプロジェクト多数あります!お話させていただけるならお話したいので是非ご連絡くださいませ!)
そして、今日はこの1年動いてみて自分が感じている気持ちを記してみようと思います。
実は、ネットレーベルの先駆けとして長年活動してきたAno(t)raksが、所属アーティストを迎えて始動したのは今年から。第一弾アーティストとして私たちを選んでくれたのが、cinnamons と evening cinemaなのです。
そのため、会社としてレーベル1年目の赤ちゃんであり、その中でも私は音楽をほとんど聴いたことがない&人生の中に音楽がない人間でした。
どこまで素人かというと・・・
ベースとギターの違いもわからない・・なぜみんなが音楽トークでここまで盛り上がるのか全く分からない&付いていけない・・・みんな・・なぜ・・音楽という空中に浮く「音」を言語化できるのですか・・・宇宙語だわ・・
レベル。笑
(今はベースとギターの音の違いのさすがにわかりますが、それでも楽器の見分けはつかない。来年は見分けられるよう頑張ります。)
私自身、かつ会社としても本当に未経験者だったので、他のレーベルと同じことをやってもまず勝てるはずがない・・・(汗)けどアーティストは所属してくれた・・・・(汗ダラダラ)
あとはCD、ライブ、グッズ販売・・・従来の音楽ビジネスや業界構造に依存しない新たな価値を作り出したい、ロールモデルになりたい。私たちがスタートアップである以上の意地といいますか、なんといいますか、そんな思いもありました。
そこで、どんなポイントが自分たちの強みにできそうなのかを考えました。
①0→1ではなく0→X:企画力からの実行力からの納品力、そしてスピード
②営業力/交渉力
③デジタルハック
そして起業当初からあるビジョンの以下2つを加え・・・
④クロスカルチャー:音楽だけじゃなくいろんなカルチャーとコラボして相乗効果を高めていく
⑤グローバル:クリエイティブは国境を越えるから、日本だけをマーケットするのではなく世界地図を広げてビジネスを考える
ということで、自分たちの武器を以上5つに定め・・とりあえずやったこと。それは
営業営業営業・・・
ひたすら
営業営業営業・・・
こんなことを言うと
え?
summertimeめちゃくちゃ流行ってるから問い合わせ多いんじゃないのー!?
と聞かれますがそんなこともなくて。(お願い、問い合わせください!yunoki@gridge.com)
すっごく泥臭く足を使って営業をしまくっています。
そんな営業が功を奏して
evening cinema:中国・深セン開催の世界最大級の芸術祭「Shenzhen Fringe Festival 2020」の公式テーマソングに抜擢され、「Night Magic」をリリース。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000034182.html
cinnamons:国内最大規級の古着メディア「古着女子」を運営する株式会社yutoriのプロデュースする人気のD2Cアパレルブランド「spoon store」と、クリスマスコラボアイテムを展開し、書き下ろし曲「boy friend」をリリース。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000034182.html
のタイアップを発表することができました。本当にたくさんのご縁をなるおかげで、こんな機会をくださった関係者さま、アーティストたちにも感謝しています。
最近社内でよく表現するのは、ITハックというより、IPハック。
Spotifyのダッシュボードをみたり、いろんなツールを駆使してマーケティングすることはもちろん大事ですが、それは手段にすぎません。きっと、それはある程度デジタルに強いアーティストにもできることだと思います。
レーベル/エージェンシーとしての役割は、アーティストや曲にさらなる意味文脈や付加価値をつけて世の中に出していく。曲やコンテンツをひとつのIPと捉えて、価値転換してビジネスにしてお金に変える。いわゆるゲートのような、出力装置・・・そのように私たちの役割を定義しています。
アーティスト・レーベル、どっちが偉い、どっちが偉くないというのは関係ない、そんなのない。曲がなければ私たちは成立せず、逆も然り、、かもしれまん。
また、レーベルとして、曲作ってストア載せて、よし満足!というような内輪的な仲良しごっごはしません。(もちろん、アーティストとはほぼ毎日のように連絡を取り、コミュニケーションをとってるので仲良しです!)
なぜなら私たちは契約を交わしているからです。
契約を交わしている以上、良い曲を作り、それを今の時制に合わせて世の中に意義的文脈を作り世の中に届けていく。そしてビジネスをしてお金をいただき、会社もアーティストも十二分に楽しく暮らせるようお金を還元する。いまはその挑戦過程。
契約を交わしている以上、アーティストにも私たちの行いをしっかり見極めてもらい、げんなりされないよう私たちも必死に動きます。
(前アーティストと話していたときに「一緒にグリッジという会社自体をでかく、成長していきたい」と言ってくれて私は心の中で泣きましたよ・・・)
いろんなタイアップを行うなかで、また、いろんな業界の企業さま(アート、音楽、ゲーム、小説、アパレル、キャラクター、行政、不動産など)とお打ち合わせする中で、自分たちがやっていることは社会貢献だと気づき、この言葉にしっくりしました。
企業やクライアントのニーズや課題をヒアリングして、音楽というソリューションを提供する。そして、企業さま、しいては企業さまの顧客の喜びに繋がっているわけで(しかも音楽だから世界にも届く!)・・・これって素晴らしい社会貢献。
お打ち合わせするクライアントさまはみんなワクワクしてくださいます。
どんなにデジタルを駆使したって、結局は人と人。アーティストにもプロジェクトの経緯やその背景、どんな方が関わっているかを代表自ら伝えて、チームとしてのベクトルを合わせ、どのプロジェクトも丁寧にチーム一丸進めてきました。この姿勢はこの先も大切にしたいと思います。
・・・というわけで、この1年レーベルとしての役割や介在価値を真っ正面に向き合って、本当に沢山の人のサポートをいただきながら、ひたすら行動をしてきました。
この記事にてレーベルという言葉を再三使いながら、レーベルという言葉は単なるラベルに過ぎず、実はあまり好きではありません。
「音楽を軸に社会意義的ソリューションを生み出すクリエイティブチーム」という言い方がしっくりくるかも、と今は思っています。
2021年はよりクリエイティブチームとして、素晴らしい楽曲を世の中に届けて、そして私も人間として飛躍できるよう、また精進したいと思います。そして感謝を忘れずに。
近々各プロジェクトの背景や詳細など書いてみようかな。
「枠を作らずワクワクを創る」、最近社内で大切にしているこの言葉で締めたいと思います。
最後に、拙い取り留めのないnoteをみてくれてありがとうございます。とっても優しいお方だと思います。ハートマークを押してくれるともっと優しいなと思うと思います。無理強いはしませんが、半ば強制的によろしくお願いします。
明日は思い切り楽しむぞー!
終わり。