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コロナ禍で1ヶ月22万人を癒す海外リスナー率50%の音楽ラジオ「Tone by Gridge」が感じる世界中の生活様式の変化。そしてこれから向かう未来とは。ー②

こんにちは。グリッジ株式会社 取締役 ゆのきです。音楽業界未経験、音楽ガチ素人ながら、音楽×○○で世の中にわくわくする気持ちを届けたいなと日々試行錯誤している27歳です。

今回のnoteは弊社が運営するYouTube上のサウンドラジオ「Tone by Gridge」に関する連載第2弾です(全三回)。

本当は2週に1回くらい、ポテトチップス食べながらだらだら書こうかと思っていたのですが、第一弾がありがたいことに過去一番たくさんの人に読んでいただき、急遽フレッシュネスバーガーのポテトを食べながら自慢の高速タイピングで書いています。(じゃがいも食べるのは変わらない)

前回のnoteでは "なぜサブミッションメディア「Tone by Gridge」をスタートしたのか?"を、アーティストから直営業をたくさん受けまくってそのガッツにびびった実体験から書きました。

そして、今回は世界的にも記憶に残る1年であった2020年を通して、ラジオを運営する私たちが感じるリスナーの変化についてお話しさせてください。

ちょっとその前に、Tone by Gridgeのコンセプトに関してその想いを長々と書きたいと思います。

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(※さらにちょっとその前に告知)Tone by Gridgeは、2020年11月より、日本コカ・コーラとオーガニックシャンプーBOTANISTを手がけるI-neとの共同出資で運営するリラクゼーションドリンク「CHILLOUT」との協業を開始しています。今月1月26日からは、その「CHILL OUT」と創業100年経つ老舗銭湯「改良湯」との"チルすぎる"コラボ企画もスタート。合わせてチェックしてみてください。

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人種、ジェンダー・・・ありとあらゆる差別を取っ払ったコミュニティに。

「Tone by Gridge」は2020年8月にリブランディングを行い、現状のクリエイティブになっています。

【Tone by Gridge概略ステータス】
・チャンネル登録者38,536人(2021年1月16日現在)
・平均同時視聴者数:600〜800人
・アーティスト層:アメリカ、韓国、日本、フィンランド、インド・・
・リスナー層:アメリカ、日本、ロシア、ブラジル・・・



アーティストとリスナーとのクッション材の役割になっているTone by Gridgeがもっとブランド・コミュニティとしての意味合いを強靭なものにしなくてはという気づきを経て、4月の自粛期間、頭がパンクするかと思うほどひたすら考えました。

ひとつの解として、コンテンツキングの時代において、自分たちが独自IP(キャラクター)を開発してコンテンツを作っていく形が一番良いのではないかと考えつきます。ただ音楽を配信するだけでなく、その音楽を我々が配信することにストーリーを持たせる。Tone by Gridgeが届けてくれるなら、その音楽の無条件のファンになる。そんな状態を作りたいとキャラクター・ストーリー開発すると決定
しました。

そのIPを各プラットフォームやSNSに置き、コンテンツ要素の高いブランドコミュニティを作っていく。これを会社では「オン・プラットフォーム構想」と呼んでいます。

プラットフォームは作る選択肢はなかったの?という疑問もあるかもしれません。これについては正直「なかった」です。GAFAのような最&強プラットフォームがある今、人々がプラットフォームを乗り越えるのは容易くないし、そこまで人は暇じゃない。であれば、世の中の人が普段触れるSNSやプラットフォームの中にコンテンツとして入り込みインプレッションを獲得した方が圧倒的に良いと思っています。そちらの方がアーティストの曲を多くの人に届けるという意味でも理がかなってるのではないかと。

(とか言いながら、カッコつけてみたけど、弊社に技術者いなくてできない、という理由がほぼ99%を占めてます。最初からそう言えばよかったものの、スタートアップ 取締役の痩せ我慢です。ちょっとでも「こいつダサいけどその調子!」と思ってくれたらタイミングで♡いいね押しておいてください。あとで押すの忘れちゃいそうだから笑)

また、ある程度のブランド・コミュニティを確立できればどんなプラットフォームを横断してもファンはついてきてくれますしね!(ファンベースができた暁には、プラットフォーム開発はもちろんやってみたいです。そのときまでに素敵な技術者さんと出逢わねば!)

ちょっと話は脱線したけど、ストーリーを作る上でどんな軸が良いだろうか・・・と考えていたとき、ちょうどその頃、世界的にもパンデミック化し始めたころで、人々の心の余裕が欠けてしまったのか、人種差別問題のニュースをよくみました。

コロナの原因はアジア人ではないかとひどい差別をうけたニュース、黒人の方が殺されてしまったニュース・・・など。

現に、また私たちも日本人が運営するチャンネルだからか「お前らがコロナを撒き散らしてる!」「ウイルスチャンネル!みんな気をつけろ」などの海外の方からのコメントもありました。(もちろん擁護してくれるファンもいました)

そういったコメントには特に何も思いません。ただ、なんだか、このままいくと「人の「心」が危ない」。そう思いました。

自分たちチャンネルは、世界中のアーティスト、世界中のリスナーが共存する場であり、ここだけは言語の壁や、人種問題、ジェンダー問題、ありとあらゆるフィルターを取っ払ってみんなが好きな音楽を楽しみ、コミュニケーションをとれるそんな場所でありたいと強く感じました。

そこから、以下2つはブレない軸になっています。

・多様性:
上記の通りですが、音楽にもいろんなジャンルがあり、個性があるように、違いを認め合って尊重しあえるコミュニティになりますように、と願いを込めて。
・持続可能性:
音楽は、時代の繁栄とともに私たちの側にあり文化を担ってくれています。そんな音楽はこれから先何年前も続きますように、という願いを込めて。

Tone by Gridgeは西暦50XXが舞台

そうしてストーリー開発・キャラクター開発期間を経てできたキャラクターNatula(ナチュラ)。

(生みの親はイレストレーター・カンタロさんです。いつも本当にありがとうございます!)

【Tone by Gridgeコアストーリー】
彼女の名前は「Natula(ナチュラ)」。Neo chill beatsとファッション、そしてカニのキャラクター「Crabo(クラボ)」が大好きな控えめで優しい女の子です。

そしてNatulaはCordinelli(コルディネリ)という国のSophora(ソフォーラ)という街に住んでいます。Cordinelliは自然とテクノロジーが融合している国で、自然を愛し、物をずっと大切にする種族が住んでいます。

ええっと、これは地球のどこかだって?
違います、これは西暦50XX年に「Tone」という音楽の惑星の物語。
このToneという惑星では、音楽がすべて。

自然や、気候、それぞれにあった音楽が存在し、1000以上の国が存在しています。もともとToneに住んでいた種族もいれば、音楽が好きで移り住んできた種族もいます。

たとえ彼らの肌の色や目の色が違ったって、惑星に住む全ての種族は「音楽」という共通言語で、国境を超えてお互いを尊重し合っています。

Tone by Gridgeのシーズン1はNeochill beatsをプレイするNatulaのお話。これからどんな音楽とキャラクターが登場するかはお楽しみに。

メインのキャラクターである「Natula」は目もピンクで肌も木目調。ファッションがとにかく大好き。実は、帽子につけている木の枝は自分の体から生えてくていた枝で、自生する枝をファッションにしたり、アイテムにしたりしています。(この国ではこのアイテムの活用の仕方にセンスが七光りするとかしないとか。私だったらディフューザーとかに使いたいなあ。センスいまいち?)

また、髪の毛(葉っぱ)は放置してたら生えてくるから毎朝のお手入れは必須。Natulaのバスルームにはコームとハサミが置いてあります。

またNatulaのベッドルームの左上のハンガーラックにはリビングルームで着ている服がかかってたり。

ちょっとしたギミックもところどころあります。よかったら見つけてみてくださいね。

みんなが声を掛け合っていた「STAY SAFE!」

Tone by Gridgeの特徴はチルサウンドが24時間365日ノンストップで配信されているリアルタイム性。


世界的に外出自粛で「勉強しながら/仕事しながら」など"ながら"時間で音楽を聴く人が増え、また気持ちの面からなのか自然とLo-fiやチルなインストサウンドの需要も高まってきたのか、そういったことも相まってチャンネル登録者数や同時視聴者数も自然と伸び始めます。(初期の頃は同時視聴者15人のときもありましたが今では600〜800人ほど、また一人当たりの平均視聴時間も30分前後→58分へと伸びています。)

また、普段会社にいるときは音楽を聴けなかった&聴く習慣がなかった人たちもリモートにより聴けるようになった、という声もありました。また学生もオンライン授業になって音楽を聴けるようになったらしいです。(たまに「オンライン授業なう」的なコメントも見かけるのでそれはそれで心配。笑)



また、チャットではリアルタイムで、みんなが自分たちの自国の状況を報告したり、心配し合ったり、みんながんばろうねと「Stay safe」と声を掛け合ったり・・・あとは「今日久しぶりに学校に行けて友達にあえて嬉しかったよ」と報告をしてくれたり。

また最近届いたリスナーからのコメントの中に「自宅待機で、感傷的になってた心をあなたのチャンネルは2020年ずっと癒してくれました。ありがとう」とそんな言葉をいただいたり。

まだまだチャンネル規模としては少なくこれからですが、それでも誰かの拠り所になれたことは本当に嬉しいことだと思っています。

また、「なぜいろんなチャンネルがあるなかでTone by Gridgeを選んでくれたのか?」とユーザーヒアリングをしたことがあります。アートやコンセプトが好きという声もあるなかで、「音楽キュレーションが好き。」という声も。

・「他のLo-fiチャンネルとは違う感じがする」

・「Lo-fi は鬱っぽく少し気持ちが下がってしまう、どんな時でも心が上向きになる明るい、けどリラックスできるチャンネルを探していた」

・「他のLo-fiチャンネルは、たれ流ししてると曲と曲との境目がなくて、変わったことに気づかないほど曲に目立った色がなく感じる。だが、あなたのチャンネルの曲は1つ1つに色がある」

まさに自分たちが確立させていきたい「Neo Chill」はそんなムードであったので、音で私たちの目指すところが伝わっていることはとても嬉しかったです。

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(※ちょっと余談)Tone by Gridgeの全ての曲をセレクトし、1日200件以上音楽をディグっているキュレーターDaiは、音楽の嗅覚およびその言語化が素晴らしく、そしてDaiのなかには次来るであろう新たな音楽像が見えてきてるらしいです。よかったらそのnoteどうぞ。

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共通項を持つ拠り所を、コミュニティとしてのTone by Gridge。


オフラインのコミュニティが物理的に閉ざされてしまっている中、オンライン上に「好き」の共通項を持つ新たな拠り所を探しているんだな、と感じた2020年。

我々も、またユーザーとの対話も心がけ、どのやり方が一番フィットするのか試行錯誤模索していました。

・毎週水曜日の23時〜「チャットパーティ」と称して、我々運営チームもチャットにへばりついてユーザーと会話したり。
・いつ何時でも思い出してもらえるよう壁紙を配布してみたり。
・ファンのみんなへお手紙を書いてみたり。

▶︎実際のお手紙


(※超余談)わたし、手紙かくの大好きなのです。実は数年前に、自分が書いたお手紙を販売するという個人的に実験商売をしたこともあります。笑(「よく分からんけど、こいつやばいやん」って思った人でまだ実は、「いいね」してない人はここも「いいね」給水ポイントなのでよろしくです!)

また、あとは私の誕生日が4/30なのですが、そのタイミングでリスナーの方からお祝いコメントや動画が届いたり・・・嬉しすぎますよね

ここでいうコミュティは単なるリスナーだけでなく、アーティストもいます。音楽を提供する側、聞く側という役割の違いとはいえ、Tone by Gridgeのコミュニティではみんな対等・平等なのです。

30カ国から届き、30カ国に届いたNeo Chillビーツ

昨年の暮れ、サブミットしてくれたアーティストの住む地域を集計し発表しました。(集計し始めたのが2020年10月ごろからなので漏れてる分ありそう)

30カ国でした。世界は196カ国なので、私たちもまだまだ!精進しなきゃ。

また、リスナーにおいても30カ国(リスナーへのアンケートによる調べ)。もう少し国を塗りつぶせるかなと思ってましたが、こちらもまだまだ。

また、Tone by Gridgeはリブランディングを経て、もともと東南アジアのユーザーが多かったですが、最近ではアメリカユーザーも増えてきています。

・国によって刺さるクリエイティブがまるで違うこと
・国によって広告単価が全然違うこと
・国によって再生されるデバイスが違う
 ー東南アジアはスマホメイン、北米はPC、スマートTV
・デバイスが違うから平均視聴時間が違う
 ーもともと30前後だったが、今は50〜60分ほど

など新たな発見も。

さらに最近わかったことでは、多くのリスナーがTone by Gridgeを通じてお気に入りのアーティストを見つけているということ。アーティストとリスナーを繋ぐハブになりたい、とずっと思っていた私たちにとって非常に大きな収穫でした。また結構な頻度で配信楽曲を更新しているため、「あの曲どこにいったの?」なんてメッセージをいただくことも。作業とかしながら視聴が多いだろうと思っていたけど、しっかり音は人々の心に届いてるのです。

ユーザーからのもらった嬉しいメッセージ、紹介します。Tone by Gridgeに届いたメッセージだけど、しいてはチャンネルをサポートしてくれるアーティストたちへ向けてのメッセージだとも受け取っています。

悲しいけれど、これからまだまだコロナのこの状況は続くでしょう。国の行き来ができなくなる分、ある種鎖国的な状況に置かれるのかもしれません。インターネットはあるとはいえ、それぞれの国の新たな独自の文化が色濃く出来上がってくるのかもしれません。

そんな状況下で2021年、Tone by Gridgeはどの方向へ向かっていくのか。その辺りの抱負含め書いてみようと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。フレッシュネスバーガーのポテトはすでにもう無くなり、「そろそろ閉店ですよ」の顔を店員さんがし始めているので、この辺りで終わりにしたいと思います。

(結局3時間半は書きました・・・書くの遅い。)

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最後にベイビーナチュラ(通称)を。かわいいなあっ!

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チャンネル登録も是非。お気に入りの「部屋」見つけてみてください。それぞれで流れている音楽のジャンルが違います!


Tone by Gridge : YouTubeチャンネル

24/7 Bedroom Lo-Fi・Neo Chill Radio Ch1 - to sleep, relax, chillout [ Lo-Fi / Chillhop / Beats ]



24/7 Electronic Chill・Neo Chill Radio Ch2 - to study, relax, chillout [ Electro / Lo-Fi / Beats ]


24/7 City Pop Beats・Neo Chill Radio Ch3 - to study, relax, chillout [ City Pop / Jazzy / Beats ]

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