Herman Miller の家具について
皆様は、Herman Millerというメーカーをご存知でしょうか。
ある人は、美術、デザインでチャールズ&レイ・イームズ、ジョージ・ネルソン、イサム・ノグチを知り
ある人は、コロナウイルスによる在宅勤務によりアーロンチェアにたどり着いたり
はたまたふと家具ショップに寄ったら素敵なデザインの家具であった。それがたまたまHerman Miller であったなんて事があるだろう。
私の場合、たまたま丸の内の散歩道に赤い看板の家具ショップがあり、たまたまそこに入ってみたらそこには素晴らしい世界が広がっていたのだ。
ミッドセンチュリーと呼ばれる名作家具の時代背景と、それに合わせた内装、現代のインテリアを彩るにふさわしい調和がそこにあった。
「こんにちは」とフレンドリーに挨拶され、重々しい硝子扉の内側に入ると、壁一面に椅子が立ち並び、どこか見覚えのあるその椅子は【イームズ・シェルチェア】【イームズプライウッドチェア】だった。
(リプロダクトではない……?)
そう思ったが、お店の従業員への質問を飲み込み前へ進むと、時計がずらりと並んでいた。
美術品のような気品を感じる時計たちであったが、それは後にジョージネルソンというHermanMillerのデザインディレクターと務めた人物の代表的なアイテムだと知った。
これらは店内に入ってまず目に留まった家具であったが、私の目にはこの家具が個人として感銘を受けたものがあった。
それが【イームズ・ラウンジチェア&オットマン】である。
イームズの傑作家具として非常に有名であり、海外の映画やドラマなどにもよく登場し場の雰囲気を一気にラグジュアリーに彩る家具の一つ。
私は後世への家具を遺すのであれば、これをそのコレクションの一つに加えたいと考えている。
「一塁手のミットのように温かく包み込むような外見」を持つデザインにしたかったとチャールズ・イームズが言ったように、展示品に座らせてもらった際の包み込まれる感覚をそれと同等だったと記憶している。
当時のオフィシャルストアへ行った記憶はこんなところだが、もっとたくさんの家具たちが店内に並んでいたのは覚えている。思い出せたら別記事で記載をしたいと思うが、当時は何も知らない状態で行った為にもったいなかった。
日本ではニトリやIKEAが多くの消費者を囲い込んでいる中、そのクオリティをもっと上げたいと思っている層は必ずいるであろうと私は思う。
これらが決して低いクオリティであるというわけではないが、やはり大量に生産し、よりライト層向けに、より一定のクオリティを保つ為である限り、それは[家具]であってもその先の[インテリアコーディネート]の幅はぐっと狭まってしまう。
HermanMillerは決して安いプライスで購入はできないが、購入した家具はその資産価値を持ち続けられる「格」があると私は思う。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)やシカゴ美術館のパーマネントコレクションに選ばれた家具を持つ、一種の美術品をコレクションしていく楽しさが現代のインテリアにあると令和の今となっては必要なのではないであろうか。
HermanMillerの各家具については、後の記事に記述して皆様に少しでも興味をもってもらえたらと思います。
以上、私のHermanMillerとの出会いでした。